greenz.jpの連載「暮らしの変人」は、固定観念にしばられず、新しい何かをつくりだそうと探究している人たちを愛を込めて「変人」と呼び、彼ら彼女らとの出会いから、自分の価値観を揺さぶり、新しい暮らしのヒントを持ち帰る連載です。
(※暮らしの変人連載についての詳細は、このページの後半をご覧ください。)
その6人目の取材ツアーが決定しました!グレートジャーニーで有名な関野吉晴さんです。グレートジャーニーはテレビでも放映されていたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。今回は東京都青梅市に、関野さんを訪ねます。
探検家でもあり医師でもある関野さんは、1993年に「人類のルーツを訪ねたい」という想いから、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行する旅「グレートジャーニー」をスタートします。南米最南端ナバリーノ島をカヤックで出発して以来、足かけ10年の歳月をかけて、2002年2月10日タンザニア・ラエトリにゴールしました。
それで満足するかと思いきや、次は「人類が日本列島にやってきたルートをたどる旅」をスタート。しかも「人類が日本列島にやってきたルート」はひとつではなかったのです。
ヒマラヤ北部からサハリンを経由して北海道へと到達した「北方ルート」、ヒマラヤ南部からインドシナ半島を通り、朝鮮半島を経由して九州へと到達した「南方ルート」、そして東南アジアから島伝いにオセアニアへと移動し、黒潮にのって九州に到達した「海上ルート」、この3つのルートも2004年から2011年で制覇します。
近代動力に頼らず、自分の力(脚力と腕力:徒歩、自転車、カヤック、そして動物たちの力を借りて移動し続けた)で歩むことにこだわった関野さんですが、「海上ルート」では自分でつくるということにもこだわりました。
武蔵野美術大学教授でもある関野さんは、学生たちと一緒に砂浜から磁石を使って砂鉄を集め、それを製鉄し、斧、ノミ、ナタ、チョウナなどの工具をつくる。また、縄はシュロという木から造り上げました。その後、スタート地点のインドネシアに渡り、丸木舟のための木を2ヶ月半もかけて探し、現地の人々の協力を得て丸木舟をつくり、風まかせの4,000キロの航海を成し遂げました。
このエピソードだけでも、関野さんという人が、並大抵ではない根気強さと意思を持っていることが伝わるかと思います。
そのほかにも武蔵野美術大学の課外ゼミでは「カレーライスを一からつくる」として、野菜や米、肉、スパイス、そしてお皿まで!すべてを一からつくる試みはドキュメンタリー映画にもなっています。
そんな関野さん、現在は「地球永住化計画」と「旧石器時代の生活を再現するプロジェクト」に取り組んでいます。
旧石器時代とは人がまだ鉄器(鉄製の器具)や土器を持たない時代です。関野さんは石の斧をつくり、その斧で木や竹を切り出し、森の中に小さな小屋を作って、寝泊まりしています。石の斧を作るだけで数ヶ月かかったとか。
「人類はどこからきて、どこへゆくのか」という問いとともに、文字通り世界を自分の足で歩いてきた関野さんは今の日本をどうみているのか。そしてなぜ、今、旧石器時代の生活を再現しているのか。関野さんが実践されている現場をフィールドワークし、そのあとじっくりとお話を伺います。
夜はみんなで持ち寄ったおかずを囲んで語り合いましょう!(夕食時の関野さんの同席は未定です。)
きっとみなさんの価値観がぐらぐらと揺さぶられることでしょう。
そして、もう一つのお楽しみとして、今回は関野さんのご友人が経営する、青梅市の民泊に宿泊します。手づくりのツリーハウスやコンポストトイレ、木彫りの椅子などがあるとても素敵な空間です。
この機会にぜひ一緒に体感しましょう!
こんな体験ができます
・取材に同行。時代の最先端をゆく、暮らしのつくり手と出会い、直接話を聞ける!
・ライターさんのインタビューを身近で学べる。
・編集会議に参加して、一緒に特集をつくれる(greenz people限定)。
・関心の近い人やグリーンズのメンバーとつながることができる。
旅のメンバー
1949年1月20日東京都墨田区生まれ。
1967年都立両国高校卒業。
1975年一橋大学法学部卒業。
1982年横浜市立大学医学部卒業。
一橋大学在学中に同大探検部を創設し、25年間に32回、通算10年間以上にわたって、南米への旅を重ねる。その間、現地での医療の必要性を感じて、横浜市大医学部に入学。医師(外科)となって、武蔵野赤十字病院、多摩川総合病院などに勤務。その間も南米通いを続けた。
1993年から「グレートジャーニー」を始める。10年の歳月をかけて、2002年2月10日にゴールした。
2002〜2019年 武蔵野美術大学教授(文化人類学)
ライター&カメラマン
フォトグラファーの廣川慶明と縄文ライター草刈朋子からなる縄文探求ユニット。ともにNPO法人jomonismにて縄文イベントの企画と運営に関わるほか、全国の縄文遺跡や博物館を旅しながら各地の縄文のカタチ、環境をフィールドワークしている。縄文好きが高じて、この夏より、縄文遺跡を多数内包する武蔵野台地上に引っ越し、都会暮らしと縄文のハイブリット化を目指している。
https://www.facebook.com/nawatoyajiri/
過去の取材ツアーの様子
ツアー概要
【日時】
2024年4月20日(土)-21(日)
【スケジュール】
1日目(4/20)
13:00 青梅市の民泊に集合
13:00-13:15 みんなで自己紹介
13:15-14:45 石器時代を再現するプロジェクト現場見学
14:45-16:30 インタビュー
16:30 夕食作り
17:00 みんなで夕食(ひとり1品持ち寄り)
2日目(4/21)
7:00 起床、朝食づくり
7:45 朝食、片付け
8:30 みんなで感想を共有
10:00 解散
※雨天決行
※スケジュールは天候や現地状況に応じて一部変更になる可能性があります。
※関野さんのご参加はインタビューまでとなり、一緒に宿泊はされません。
4/9(火)12:00-13:00で取材前の編集会議(オンライン)を行います。
ご都合のつく方はそちらもご参加ください。
※会議に参加できるのはgreenz peopleのみとなります。
【参加費】
▶︎ツアー全日程参加
大人(一般):17,000円
大人(greenz people)15,000円
子ども(12才まで:布団あり)5,000円
子ども(12才まで:添い寝)3,000円
含まれるもの:プログラム参加費、民泊代、夕朝食代
▶︎4/20のみの日帰り参加
大人(一般):10,000円
大人(greenz people)9,000円
子ども(12才まで)3,000円
含まれるもの:プログラム参加費
夕食に参加される場合は、おかず1品の持ち寄りをお願いします。
以下自己負担です。
現地までの交通費
greenz peopleはグリーンズの寄付会員制度(月額1,000円)です。
greenz peopleになると会員価格でご参加いただけます。
詳細・ご入会はこちらから!
【食事について】
1日目の夕食は、ご飯と味噌汁をみんなでつくり、おかずはひとり1品持ち寄りとします。
地域の特産、お気に入りのおかずなど、みんなとシェアしたいものを持ち寄りください。買ったものでも、手づくりでもどちらでも。唐揚げ、シュウマイなどなんでもOKです!
朝食はご飯と味噌汁をみんなでつくります。
【就寝場所について】
民泊のため、男女別の大部屋となります。個室はありません。
【持ち物】
夕食の持ち寄りのおかず1品
自分で飲みたい飲み物(お酒、ソフトドリンクなど)
他、宿泊に必要な着替え、洗面用具など
【会場】
JR東青梅駅からタクシーで15分ほどの民泊
(ご予約後に正確な住所をお送りします。)
駐車場10台あり
【定員】
宿泊:10名
日帰り:5名
【申込締切】
4/12(金)
国内旅行保険のご加入は各自のご判断でご加入ください。
時期に応じて下記の割合でキャンセル料がかかります。
開催開始日の前日から起算して30日〜3日前:参加費の20%
開催開始日の前々日及び前日:参加費の50%
開催開始日当日(旅行開始前):参加費の50%
開催開始後の取消または無連絡参加:参加費の100%
新連載「暮らしの変人」とは
これからのあたり前は、いまの変。
グリーンズが愛を込めて「変人」と呼ぶ人たちは、これまでの固定観念にしばられず、真剣にまじめに、そして楽しく、新しい何かをつくりだそうと探究している人たちです。
「ぱっと見は変だけど、よく話を聞いてみると、どうやら本質的なことを言っている気もする」。
「もしかして、変だと思っている自分が実は変だったのかもしれない」。
愛すべき変人たちとの出会いから、自分の価値観を揺さぶり、新しい暮らしのヒントを持ち帰る連載です。
これまでわたしたちが「あたり前」だと思っていた価値観や暮らしをガラッと変えるために、「変人」に出会う旅をしませんか?
一緒に探究してくれる「ピープル編集部」のメンバー募集!
「暮らしの変人」は、greenz people(NPOグリーンズの寄付会員)のみなさんと一緒につくっていく連載です。
連載の中で、一緒に取材に行ったり、一緒に記事をつくったりしながら、連載が終わった時には気づけば、自分の”暮らし”に対する意識や、暮らしそのものが変わっていた、そんな体験になるはずです。今、グリーンズが本気で探究したい”暮らしから社会をつくる”特集、グリーンズメンバーもとってもわくわくしています。ご参加お待ちしています!
greenz people(グリーンズピープル)とは
活動内容
・Slackコミュニティ「ピープル編集部」への参加(ピープル編集部のコミュニケーションはSlackで行います)
・取材同行(参加したい回だけでOK)
・編集会議参加(〜事前顔合わせ〜取材〜事後の報告&感想共有+次回の取材先について〜)
※1〜2カ月に1回の頻度で取材&編集会議を行います。
※自分の興味のある取材先の回だけの参加や、「取材同行はできないけれど編集会議だけ参加したい!」もOKです。お気軽にご参加ください。みなさんと一緒に連載をつくるのをとっても楽しみにしています。
こんな体験ができます
・取材に同行。時代の最先端をゆく、暮らしのつくり手と出会い、直接話を聞ける!
・ライターさんのインタビューを身近で学べる。
・編集会議に参加して、一緒に特集をつくれる。
・全国のピープルやグリーンズのメンバーとつながることができる。
参加方法
すでにgreenz peopleの方
greenz peopleのオンラインコミュニティ(Slack)内の「ピープル編集部チャンネル」にご参加ください。
Slackの検索窓で「ピープル編集部」と検索してください。
これからgreenz peopleになる方
1. 専用ページからgreenz peopleになる。
2. ご入会完了のご案内メールに記載されているリンクからgreenz peopleのオンラインコミュニティ(Slack)に参加。
3. Slack内の「ピープル編集部チャンネル」に参加してください。
※うまくできない場合はpeople@greenz.jpまでお気軽にご連絡ください。