greenz.jpでは以前、NYの安全な自転車ルートを教えてくれるサイト「Ride the City」を紹介したが、遂に、Google Maps上で自転車用のルートを探すことができるサービスが開始された。現在、この機能は米国版でのみ利用可能。アメリカには5700万人のサイクリストがいると言われているが、最もリクエストの多いサービスだったとか。早速、試してみた。
今回、米国版Google Mapsに新しく加えられた機能は、地図の表示を操作する「More…」に、「Bicycling」の項目が増え、自転車用の地図が表示できるようになったこと。例えば、カリフォルニア州の一部の通常の地図はこのように表示される。
一方、同じエリアで、「Bicycling」を選択すると、こんな感じに。
画像だと見えにくいかもしれないが、濃い緑色のラインが「自転車専用道」で、明るい緑は「自転車専用レーン」、点線は「自転車レーンがないものの比較的走りやすい道」を示している。
また、「Get Directions」(日本版では「ルート・乗換案内」)には、自転車用のルートが検索できる機能が加えられた。移動手段として、新たに「Bicycling」が選べるようになり、検索結果には、ルートとともに、ストリートビューの写真も表示される。詳しい説明は以下の動画でどうぞ。
ところで、アメリカでは自転車専用道や自転車用レーンの設置など、サイクリストのためのインフラ整備が日本よりも進んでいるとはいえ、日本で暮す人間の感覚からすると、「Bicycling」と「Walking」の検索結果はそんなに違うものなのか、という素朴な疑問が……。ということで、ルート検索画像を比べてみた。(サンフランシスコで働くKeiさんにお知恵をお借りしました。ありがとうございます!)
検索結果は以下の通り。(Foster CityからRedwood Shoresまでを検索。下記2枚の画像の内、上の画像が「Bicycling」、下の画像が「Walking」で検索したもの。水色の線が検索されたルート。)
(画像をクリックするとGoogle Mapsにとびます)
(画像をクリックするとGoogle Mapsにとびます)
このように、「Bicycling」(画像上)と「Walking」(画像下)では、きちんと(?)別々のルートが!違うルートが表示されるのは、「Bicycling」では、自転車専用道や自転車用レーンを出来るだけ使った道順を表示するようになっているためとか。(もちろん、すべての 「Bicycling」と「Walking」の検索結果が異なる訳ではありません。)
少し地図が見づらい気もするが、ニーズにあったサービスを提供してくるあたり、さすがGoogleだ。
さて、日本でもサイクリスト用のサービスが少しずつ増えているが、今回紹介したような自転車用ルート検索サービスはあるのだろうか。ご存知の方、教えてください!
詳しくはこちらから。