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取材ツアーに同行する人募集!この人の目で世界を見てみたい。チルアウトスペース The Old Bus店主・舛本佳奈子さん

greenz.jpの連載「暮らしの変人」は、固定観念にしばられず、新しい何かをつくりだそうと探究している人たちを愛を込めて「変人」と呼び、彼ら彼女らとの出会いから、自分の価値観を揺さぶり、新しい暮らしのヒントを持ち帰る連載です。
(※暮らしの変人連載についての詳細は、このページの後半をご覧ください。)

その8人目の取材ツアーが決定しました! 静岡県沼津市、駿河湾越しに富士山を望む海沿いでチルアウトスペース「The Old Bus」を運営する舛本佳奈子(ますもと・かなこ)さんです。実は桝本さんは、私、おぐなおが昔住んでいたシェアハウスの大家さんだったのです。これまで変人たちの取材を重ねるなかで、「この人も変人だ!」と浮かび上がってきました。


The Old Busは、富士山を眺めながらお酒が飲めるバス(オールドバス)、海の家をリノベーションしたアトリエ兼イベントスペース(アトリエウミノイエ)、プライベートキャンプ場(森のキャンプベース)の3つの施設からなる場所です。
カフェやバーではなくチルアウトスペース(過ごし所)としているのは、「日常を忘れてゆったりと過ごす時間を楽しんでほしい」という思いが込められているからだそう。

バスの中には異世界に迷い込んだかのような不思議な、でもどこか懐かしいような空間が広がっている。天井には一面に横浜時代からのお客さんの名刺が貼られている


このバスは元々は横浜の港で営業していた知る人ぞ知る伝説のバーで、舛本さんもそのバーの常連のひとりでした。そのバスが置いてあるアート施設の閉鎖に伴いスクラップされると聞き、とっさに「私がなんとかします」と伝え、そこから場所を探し、運良く沼津の海沿いの場所に出会い、バスを引き取りました。

そんな突発的な舛本さんの行動を理解して応援してくれる夫 弘毅(ひろき)さんを巻き込んで、力を合わせて新天地でバスと自然とともにある暮らしを始めました。


バスは自走しなかったため、レッカー車で横浜から沼津まで運びました。長年海のそばにあったバスは錆びて多数の穴があり雨漏りもしていたそうで、手探りで修繕を行いました。バスの向かいにあった朽ちかけた海の家も自身で修繕してアトリエに。「The Old Bus」として営業を始めると、お客さんから「車でくるとお酒が飲めないから、泊まる場所があったらいい」という声があり、数十年放置されていた裏山のキャンプ場跡地を、”大地の再生”という環境再生の手法を取り入れて整備しました。キャンプ好きだからでも、キャンプブームだからでもなく、そこに適した場所があったからつくってみたそうです。

大地の再生の手法を取り入れた森のキャンプベース。合成洗剤と歯磨きペーストの使用を禁止する代わりに、洗剤が必要な方には、米ぬかと微生物でつくられた洗剤を用意している


スクラップの危機にあったバス
朽ち果てた海の家
数十年放置された裏山

普通なら見捨てられるものに、その時に手に入る材料を使って、ゆっくりコツコツ手を動かして、再び息を吹き込む。
そうして生まれ変わった空間はおしゃれでかつ自然に寄り添った暮らしを体現しています。


朽ち果てた海の家を甦らせたアトリエウミノイエ。太陽光発電やバイオトイレを取り入れるなど、環境への負荷を減らせるような取り組みも。


真冬にふんどし一丁になった弘毅さんが海に入り、汲んできた海水を熱して塩をつくったり、愛犬うしいろをデザインした軽トラックで旅に出たり。その一連の流れはまるで最高にクリエイティブな遊びのようです。

恒例となった満月の塩炊き。最近はテントサウナを導入して”整っている”そう


荷台をDIYで寝泊まりができる仕様に。愛犬のうしいろをデザイン


そんな舛本さんに取材を打診する際に「夢とか、もっと社会をこうしたいとかはありますか?」と質問をしてみると、「うーん、特にないんですよねぇ。」という答えが返ってきました。
「おっと予想外! いい記事にできるかしら。」と反射的に思いました。でも、それでも舛本さんは確実に読者の固定概念を覆すであろう変人であるし、彼女がつくっている空間はこれからの暮らしのヒントに溢れている。それはなぜだろうと自問自答するうちに、ふと私自身も「夢や目的をもって、未来に向かって生きていくべきだ」という固定概念にとらわれていたことに気づきました。

以前、暮らしの変人連載で探検家の関野吉晴さんを取材した際に、関野さんはアマゾンにピダハンという部族の人々がいて、彼らは過去未来の概念を持たないが、心理学者にどのくらい幸せかを分析してもらったら、どの民族よりも幸福そうだということがわかったというお話をされていました。


きっと舛本さんは日本にいながら、ピダハンのように、とことん目の前の現実を生きているのでしょう。その彼女に対して「夢とか、もっと社会をこうしたいとかはありますか?」というのは愚問でした。

大好きなバスがなくなると聞いて引き取り、たまたまバスを置く場所に廃墟があったからリノベーションをして、お客さんが泊まりたいと言ったからキャンプ場をつくる。世の中を変えようと思って変えるのではなく、とことん「目の前にある現実」を楽しんでいたら、気づくと世の中が変わっていた。舛本さんをみていると、そんな道もあるのかもしれないと思えてきます。

取材ツアー当日は、The Old Busのフィールドを見学をし、そのあと絶景のバスの中でじっくりとお話を伺います。

きっとみなさんの価値観がぐらぐらと揺さぶられることでしょう。
この機会にぜひ一緒に体感しましょう!

取材ツアーに申込む!

こんな体験ができます

・取材に同行。時代の最先端をゆく、暮らしのつくり手と出会い、直接話を聞ける!
・ライターさんのインタビューを身近で学べる。
・編集会議に参加して、一緒に特集をつくれる(greenz people限定)。
・関心の近い人やグリーンズのメンバーとつながることができる。

旅のメンバー

取材を受けてくれる方

舛本佳奈子(ますもと・かなこ)さん
空間デザインの会社に勤めながら、自身でリノベーションをしたシェアハウスを運営。その後、数件の家を自身でリノベーション。横浜のツリーハウスカフェの立ち上げも行う。
2018年、横浜で通っていた古いバスを改装したバーが壊されてしまうことを知り、引き継ぐことを決意。静岡県沼津市にバスを移動し、チルアウトスペース「The Old Bus」を運営している。

ライター&カメラマン

縄と矢じり
フォトグラファーの廣川慶明と縄文ライター草刈朋子からなる縄文探求ユニット。ともにNPO法人jomonismにて縄文イベントの企画と運営に関わるほか、全国の縄文遺跡や博物館を旅しながら各地の縄文のカタチ、環境をフィールドワークしている。縄文好きが高じて、この夏より、縄文遺跡を多数内包する武蔵野台地上に引っ越し、都会暮らしと縄文のハイブリット化を目指している。
https://www.facebook.com/nawatoyajiri/

グリーンズメンバー

ツアー概要

【日時】
2024年12月8日(日)11:40-17:00

【スケジュール】
11:40 集合、挨拶、自己紹介
12:00-13:00 見学&ランチ(持参)
13:00-15:30 取材 in bus bar &写真撮影
15:30-16:00 チェックアウト(アトリエ)
16:00-17:00 自由時間
17:00 解散

※雨天決行
※スケジュールは天候や現地状況に応じて一部変更になる可能性があります。

12/3(火)12:00-13:00で取材前の編集会議(オンライン)を行います。
ご都合のつく方はそちらもご参加ください。
※会議に参加できるのはgreenz peopleのみとなります。

【参加費】
greenz people:10,000円
一般:12,000円
含まれるもの:プログラム参加費、場所代、バスでのドリンク1杯

以下自己負担です。
現地までの交通費

greenz peopleはグリーンズの寄付会員制度(月額1,000円)です。
greenz peopleになると会員価格でご参加いただけます。
詳細・ご入会はこちらから!

【会場】
The Old Bus
https://theoldbus.net/access/

Google map
https://maps.app.goo.gl/ySt9NnKkQpwgBVM57

The Old Busに4台まで駐車可能です(申込先着順。【The Old Bus駐車場利用付】のチケットをご購入ください。)
それ以上はThe Old Busから徒歩10分のところにあるパーキング(久料港駐車場・1日500円)をご利用ください。https://maps.app.goo.gl/odjiUkuhRFvD3oks9https://maps.app.goo.gl/odjiUkuhRFvD3oks9

【アクセス】
車:東京から2時間半
電車:東京ー沼津駅:新幹線で1~2時間、沼津駅からバスで1時間
沼津駅からバスの場合、行きはバスの乗り継ぎと予約が必要となります。

▶︎行き
バス:沼津駅10:30-木負農協11:11  予約制の乗り合いバス「ふじみ号」に乗継
木負農協11:11-11:35頃 the old bus着
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/access/bus/doc/enashi_chirashi.pdf
(タクシーだと沼津駅からおよそ45分1万円程度)

▶︎帰り
バス:17:06若松海水浴場-18:12沼津駅
https://www.tokaibus.jp/pdf/8495_1_1.pdf

【食事について】
昼食は各自ご持参ください。会場のすぐ近くには食べ物を購入できるお店もないためご注意ください。

【持ち物】
昼食
水筒

【定員】
9名

【申込締切】
12/5(木)

取材ツアーに申込む!

【注意事項】

国内旅行保険のご加入は各自のご判断でご加入ください。

【キャンセル規定】

時期に応じて下記の割合でキャンセル料がかかります。
開催開始日の前日から起算して30日〜3日前:参加費の20%
開催開始日の前々日及び前日:参加費の50%
開催開始日当日(旅行開始前):参加費の50%
開催開始後の取消または無連絡参加:参加費の100%

過去の取材ツアーの様子

フィールドを案内してもらいながら散策

インタビュー取材に同席

新連載「暮らしの変人」とは

これからのあたり前は、いまの
グリーンズが愛を込めて「変人」と呼ぶ人たちは、これまでの固定観念にしばられず、真剣にまじめに、そして楽しく、新しい何かをつくりだそうと探究している人たちです。
「ぱっと見は変だけど、よく話を聞いてみると、どうやら本質的なことを言っている気もする」。
「もしかして、変だと思っている自分が実は変だったのかもしれない」。
愛すべき変人たちとの出会いから、自分の価値観を揺さぶり、新しい暮らしのヒントを持ち帰る連載です。
これまでわたしたちが「あたり前」だと思っていた価値観や暮らしをガラッと変えるために、「変人」に出会う旅をしませんか?

一緒に探究してくれる「ピープル編集部」のメンバー募集!

「暮らしの変人」は、greenz people(NPOグリーンズの寄付会員)のみなさんと一緒につくっていく連載です。
連載の中で、一緒に取材に行ったり、一緒に記事をつくったりしながら、連載が終わった時には気づけば、自分の”暮らし”に対する意識や、暮らしそのものが変わっていた、そんな体験になるはずです。今、グリーンズが本気で探究したい”暮らしから社会をつくる”特集、グリーンズメンバーもとってもわくわくしています。ご参加お待ちしています!
greenz people(グリーンズピープル)とは

活動内容

・Slackコミュニティ「ピープル編集部」への参加(ピープル編集部のコミュニケーションはSlackで行います)
・取材同行(参加したい回だけでOK)
・編集会議参加(毎月第一火曜日12:00-13:00開催)
※1〜2カ月に1回の頻度で取材&編集会議を行います。
※自分の興味のある取材先の回だけの参加や、「取材同行はできないけれど編集会議だけ参加したい!」もOKです。お気軽にご参加ください。みなさんと一緒に連載をつくるのをとっても楽しみにしています。

こんな体験ができます

・取材に同行。時代の最先端をゆく、暮らしのつくり手と出会い、直接話を聞ける!
・ライターさんのインタビューを身近で学べる。
・編集会議に参加して、一緒に特集をつくれる。
・全国のピープルやグリーンズのメンバーとつながることができる。

参加方法

すでにgreenz peopleの方
greenz peopleのオンラインコミュニティ(Slack)内の「ピープル編集部チャンネル」にご参加ください。
Slackの検索窓で「ピープル編集部」と検索してください。

これからgreenz peopleになる方
1. 専用ページからgreenz peopleになる。
2. ご入会完了のご案内メールに記載されているリンクからgreenz peopleのオンラインコミュニティ(Slack)に参加。
3. Slack内の「ピープル編集部チャンネル」に参加してください。
※うまくできない場合はpeople@greenz.jpまでお気軽にご連絡ください。