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2023年。グリーンズは、社会は、私たちはどこに向かって歩んでいくのだろう。2022年の大ヒット記事を振り返って考えてみた。

あけましておめでとうございます!
本年もNPOグリーンズ、greenz.jpをよろしくおねがいします。

この記事が、2023年、1本目です。

新しい年に、新鮮な気持ちと休暇で充電されたスタミナで、未来に向けて、社会に向けて動いていきたいところですよね。

今日は、その新年に始めていく暮らし・生業・社会活動などの参考にしていただくべく、2022年にgreenz.jpでどんな新しい記事がヒットしたのか、どんな過去の記事がリバイバルヒットしたのか、それらから、どのような仮説が浮かび上がってくるのかを紹介する記事をお届けします!

読みそびれていた記事を見つけるチャンスにもなるかも? それでは、スタートです!

2023年、greenz.jpで大ヒットした新作記事トップ5

命がけで結婚する女性たちのためのウェディングドレス、できました。DV被害が深刻な南アフリカのファッションウィークでお披露目された「BRIDE ARMOUR」
by 丸原孝紀
9月5日 / 80,535 PV

ランウェイでお披露目する衣装を担当した南アフリカの著名デザイナー、Suzaan Heynsがデザインしたのは、「私たちが決してデザインしたくないウェディングドレス」。一見エレガントに見えるこのウェディングドレスは、防護服などにも使われる強靭なケブラー繊維や鋳鉄などでできており、火にも、銃弾にも、刃物にも、衝撃にも耐えられる衣装だったのです。

家賃は1万2000円、冷暖房はほぼ必要なし。寒さも暑さも厳しいカナダのホームレスを「パッシブハウス」が救う
by あいだきみこ
12月14日 / 52,048 PV

冷暖房をあまり使わなくても暮らせる。 家賃は破格の$85(日本円でおよそ1万2000円)。 なぜそんなことが可能になるのでしょう? そして、そもそも「パッシブハウス」って? 今日は、ハミルトンが準備をすすめる、ホームレスを救うためのエネルギー効率のいい住居施設をご紹介しましょう。

まちの人との“関わりしろ”が魔法を生む。生駒市の駄菓子屋「チロル堂」が、一番大事なことを掲げずに子どもたちを支える理由。
by 狩野哲也
1月13日 / 25,689 PV

まちの駄菓子屋も少なくなり、子どもたちが集まることも減ってきている昨今。「昔ながらの光景が広がる場所が奈良県の生駒駅近くにオープンし、全国からも注目を浴びているらしい!」と聞きつけました。「まほうのだがしやチロル堂」です。この場所の仕掛け人であり、オーナーでもある4人のうちの2人、石田慶子さんと吉田田タカシさんにお話を聞きました。

沖縄県うるま市に誕生した「LivingAnywhere Commons うるま」が目指す、地域も観光者も豊かになる「おかえり観光」とは
by 西村祐子
9月27日 / 20,844 PV

「自分らしくを、もっと自由に」というコンセプトで、シェアハウスとコワーキングスペースの特徴をあわせ持つ拠点を全国に拡大中の「LivingAnywhere Commons」。その沖縄初の拠点がうるま市浜比嘉島に誕生しました。沖縄本島から車で行けて、沖縄の暮らしや日常を味わえる離島・うるま市島しょ地域。キーパーソン3人に誕生の背景と、目指す形などを取材してきました。

「すごく楽しかったし、ムカつく。けどまた住みたい」鈴木菜央が4年間のトレーラーハウス暮らしを振り返る
by MizunoAtsumi
6月15日 / 17,228 PV

greenz.jpの全過去記事で第1位のPVを集めている、編集長・鈴木菜央のトレーラーハウスへの引っ越しレポ。記事がきっかけとなり、いくつかの雑誌の取材も引き受けてきましたが、実は、菜央さん一家がトレーラーハウスに住んでいたのは2020年まで。そして2022年春には、子どもの進学、菜央さんが武蔵野大学で教鞭をとることが決まったのを機に、いすみから東京へ住まいを移すことになりました。菜央さんのトレーラーハウスでの暮らしは、実際どうだったのか?さまざまな疑問をぶつけてみました。

他にもあります! 1万PVを超えた記事をまとめてご紹介!

太陽光パネルの大量廃棄が予想されるのは2036年頃。私たちが今できるのは、パネルのリユースやリサイクルが当たり前の未来をつくること
by 平川友紀
10月7日 / 14,696 PV

これは神秘なんかじゃない。人間が変えてしまった風景だ。「人新世」をテーマに撮り続けてきた航空写真家が伝える、リチウムの光と影。
by イワイコオイチ
11月17日 / 12,912 PV

1日約1万冊の捨てなくてはならない本を、なんとかしたい。 本のよりよい循環を目指すバリューブックスが、「本だったノート」にこめた思いとは
by 古瀬絵里
11月22日 / 11,986 PV

オレの自慢のパンケーキ、食べに来ない? コロナ禍で孤独を感じた男性が考えた、地域の友だちをつくる方法。
by 片岡麻衣子
5月17日 / 11,568 PV

曇っても雨が降ってもOK。ポータブル風力発電機「Shine Turbine」が告げる、電気を”自産自消”する時代の到来。
by イワイコオイチ
7月29日 / 11,289 PV

世界の海から21トン、獲ったど〜!魚じゃなくて海洋プラスチックごみを釣りまくるフィッシング大会「Plastic Fishing Tournament」
by 丸原孝紀
12月2日/ 11,254 PV

私たちの記事に賞味期限はない。過去記事がまた大ヒット!

2022年8月。「賞味期限のない記事をつくろう。数年後に読んでも学びがある記事をつくることがゴール」という編集方針で続けてきたグリーンズは、過去に公開され好評を博した記事を、現在の閲覧デバイス・ブラウザ(画質や段組み)、現在の社会情勢、最新の活動状況を考慮しながら再編集する「ARTICLE OPTIMIZED REMASTER(A.O.R. 過去記事の最適復刻)」を始めました。

さっそく通称「AOR」枠で公開した記事が、多くの読者に届いていることがとてもうれしいです。特に反響の大きかったAOR記事をご紹介します。

7,000円で風力発電できちゃった!? ひとりの発明家が考案したオープンソースなマイクロ風車プロジェクト
by ライターインターン
93,040 PV

充電もアップデートもいらない。機種変も頻繁にしなくてOK。この世で最もシンプルなスマートフォン「NoPhone」
by 恩田ひとみ
42,439 PV

「あなたの一番大きな後悔を書いてください」ニューヨークの街角に現れた不思議な黒板。人々の答えに共通して書かれていた、あるひとつの言葉って?
by 佐々木はる菜
39,357 PV

サイクリング中に空気から水をつくりだす装置「Fontus Ryde」。彼らの目標は、水不足のない未来を実現すること。
by MizunoAtsumi
25,208 PV

新しいことを始めるのに、年齢は関係ない。86歳のおじいちゃんが、地域の未熟児たちへ手づくりで贈ったものって?
by 松尾茜
17,562 PV

「サバイブするために読む」媒体に

2022年。実はここ数年、月間読者数が低下傾向にあったグリーンズですが、初夏頃から成長曲線を描くようになり、数多くのヒット記事に恵まれました。

戦争や物価高など、これまで以上に社会的課題が増えたことを実感する1年でしたが、グリーンズに読者の方々が求めるのは、そういった混沌から「どうサバイブするか」という知恵やヒントにあった印象です。

自省する時間のつくり方。
斬新なエネルギーの生み出し方。
国内外のさまざまな地域で、ポストコロナとして始まった取り組み。

そういったものに出会い、身を投じていくことで、どう自分を変容させていけるか。そのきっかけになる情報がほしい方が増えたことを実感しています。

グリーンズはできるだけ「賞味期限のない記事をつくろう」と、過去16年以上、考えつくりつづけてきました。その甲斐もあって、何年も前の記事に書かれていた言葉が、生生しく響き、時にヒリヒリさせる。ひきつづき、長く読まれる、価値を提案し続けられるコンテンツづくりに邁進していきます。

(Text: greenz.jp 編集部)

私たちはすでに2023年、2024年に向けて歩いている。




2022年もひきつづき、新型コロナウイルスの影響を受けながらの活動でしたが、久しぶりに社員合宿を開催できたり、リアルイベントも再開。生団連とは「ミニ太陽光発電システム」をつくって学ぶワークショップを開催し、ぎふメディアコスモスとは「作文の教室」を岐阜市のシビックプライド醸成をゴールにアップデートした「メディコス編集講座」が行われました。

まだまだ、不安が尽きない世の中ではありますが、2023年、さらに2024年も見据えて、さまざまな記事、ワークショップ、イベントなどの構想を始めているところです。今年も、よろしくおねがいします!