10/22(土)3年ぶりの現場開催! 「作文の教室 1DAY@東京」

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オレの自慢のパンケーキ、食べに来ない? コロナ禍で孤独を感じた男性が考えた、地域の友だちをつくる方法。

「最近、様子がおかしいから友だちをつくったら」と妻に言われました。
そこで、パンケーキをつくることにしました。食べにきてください。
××通り、1月22日(土) 8:30-10:00

 

突然ですが、こんなポスターを見かけたらあなたは行きますか?

何かのいたずら?
冗談?
なんか怪しいと警戒するでしょうか。

それとも、ちょっと気になって、様子を見に行きたくなる方もいるかもしれませんね。

このポスターをつくったのはサンフランシスコに住む43歳のCurtis Kimball(以下、カーティスさん)

コロナ禍で友人たちが他の街へ引っ越してしまい、自分も引っ越そうかとも考えたそうですが、この場所にとどまって人とつながる方法として、こんなお誘いをすることにしたというのです。

誰も来ないかも…… 勇気を出してやってみたら

2016年まで地元で評判のクレームブリュレのフードトラックを運営していたカーティスさん。おいしいものをふるまうのには慣れているからと、土曜の朝にパンケーキをごちそうするアイデアを思いついたのだといいます。

パンケーキなら好きな人が多いし、あまり食べない人でもパンケーキのまわりにいるのは嫌じゃないと思ったんだ。それにパンケーキをふるまったら、いいヤツだって思ってもらえそうでしょ?

材料の準備をしたりポスターを貼りながら、誰も来てくれないんじゃないかと不安でいっぱいだったというカーティスさん。パンケーキのレシピは、4歳と1歳の娘たちに味見を担当してもらいながら、数週間かけて研究。子どもたちに人気だったチョコチップ入りに加え、プレーンとブルーベリーの3種を用意。生クリームやメイプルシロップなどのトッピングも準備しました。

そして迎えた当日の1月22日。

不安を抱えながらパンケーキを焼き始めると、初めに現れたのはご近所さんふたり。とても楽しみにしてくれていたそう。その後も、次々と人々が集まり、75人以上に125枚を超えるパンケーキがふるまわれる大盛況に。子どもや犬もふくむ、幅広い年代の人がポスターを見て、何が起こるのかとおもしろがって来てくれたそうです。

最高の気分だった。顔がほころんで終始笑顔だったよ。たくさんの人が参加してくれた。

ちなみに、パンケーキパーティーの費用はすべてカーティスさんの自腹。その代わりにと、たくさんの人が差し入れを持ってきてくれたそう。

お礼や友情の証にと、手づくりのジャムやはちみつを持ってきてくれる人もいたんだ。

寄付を申し出てくれる人も多く、今後の開催に向けては、クラウドファンディングで1,700ドル以上が集まっています。

好評を受け、カーティスさんはすぐに2回目も開催。2度目は口コミで評判が広がり、なんと300人以上が参加! テレビや新聞の取材も入り、この取り組みは一躍多くの人に知られることになったのだとか。

おいしいパンケーキと交流の場を求めて長い行列が

コロナ禍で新しく人と出会うのが難しくなり、地域の人びととお互いによそよそしさを感じていたというカーティスさん。パンケーキパーティーにより楽しい雰囲気をつくることを、ご近所でつながるためのきっかけにしたかったと話します。

実際、参加した人たちからも、

「孤立していたけれど新しい人に出会うきっかけになった」

「知り合いが近所に住んでいたのを初めて知った」

「外でみんなでパンケーキを食べるって最高だった」

など、たくさんの感謝の声があがっていました。

ところで、カーティスさんの当初の目的だった友だちはできたのでしょうか?

僕は変わり者だから友だちをつくるのに時間がかかるんだ。だけど、近所に顔見知りが増え、声もかけられやすくなり、親しい友人関係のための種まきができたよ。

とのこと! さらに、パーティーのあとに、「僕も妻に友だちをつくれと言われた」と電話番号の書いてあるカードが届いたとか。

”近所に住むGalenといいます。僕も妻に友だちをつくるように言われました。電話番号です。マイヤーレモンをどうぞ。パンケーキをありがとう!(本当は妻のKateより)”

小さな取り組みかもしれないけれど、自分の一歩が誰かの背中を押して、また小さな一歩が生まれたらうれしい。いつか、同じ日に各地でパンケーキパーティーをする、”ご近所パンケーキデー“ができたら最高!

それは、たしかに最高! 東京版は、きっとグリーンズチームで?

カーティスさんの取り組みを受けて、ほかの場所でもパンケーキパーティーが広がっています

友だちがほしいからパンケーキをつくってふるまう。そのシンプルさがとても私の心に響きました。

無駄かもしれない、変だと思われるかもしれないと、やらない理由はいくらでもあるけれど、「笑いものになる覚悟でやってみた」というカーティスさん。まっすぐな想いが伝わって、これからも広がっていきそうです。

みなさんは、無邪気にやってみたいことはありますか?

一度目のパンケーキパーティーからたくさんの交流が生まれました

[via the creme brulee cart Twitter,GOOD NEWS NETWORK,The Washington Post,TODAY.com,kcrw.com,EATER ,]
[Top Photo: via the creme brulee cart Twitter]

(Text: 片岡麻衣子)
(編集: スズキコウタ、greenz challengers community)