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生産者=地域プロデューサー!地域と都市をつなげる農業実験場「六本木農園プロジェクト」 [コミュニティデザインの現場から]

greenz/グリーンズ ropponngi_nouen1_2

シリーズ「コミュニティデザインの現場から」では、「島編」「古都編」など地域に根付きながら未来をつくるキーパーソンの生の姿と、コミュニティを育むためのグッドアイデアをお届けしています。

六本木の路地裏に、ひっそりと佇む”農業実験レストラン”六本木農園。旬の食材そのままを味わえるお店として人気を博していますが、プライベート空き地「YARD」や農場展示場「FARM」など、人と人、地域と都市を繋げる六本木農園プロジェクトのひとつでもあるのです。

グリーンズもそのプロジェクトの一つ農園TVでコラボレーションすることになりました。(第一回の放送は1月31日(火)の夜です!)そこで六本木農園の魅力を、グリーンズでもしっかりとご紹介したいと思っています。

第一弾は「そもそも、六本木農園ってどんなところ?」


農業実験レストランって?

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六本木農園は、実家が農家だけれども都心で働いているという「こせがれ」が、「農業の魅力を発信し、全国の生産者を元気にしたい」という思いを持って立ち上げたレストラン。

毎日全国の生産者から届く食材を、農家出身のシェフが調理しています。ただ料理を提供するだけでなく、イベントをはじめとした様々なプロジェクトを通じて、生産者とあらゆる人々とのつながりを生み出しているのです。

プロデューサーの古田さんにお話を伺いました!

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ー 六本木農園をつくったきっかけって何だったのですか。

もともと「地域活性」をテーマに全国をまわっていました。そこで生産者と出会うことが多いのですが、こんなに世の中に熱くて面白い人たちがいるのに、東京に一堂に会する場所が無いのがもったいないな、という思いがあって。はじめはイベントを仕掛けていたんですが、今必要なのはもっと長期的に人と人が繋がっていられるような場所をつくることだと思うようになったです。

ー 実際につくってみて、はじめの構想と変わったところはありましたか?

はじめは「農家(生産者)と消費者」というコンセプトだったんですが、結局「地域と都市」ということなんだと気づきました。生産者や彼らの作ってるものだけじゃなく、その背景の文化や地域性、そういうのを全部伝える場所になってきたと思っています。

つまり、場=メディアという発想なんです。いろんな人がどんどん参画できるメディアを作りたいんです。生産者のみなさんは単なるパートナーというよりも、もっと深い関係で繋がっています。関わる農家さん達には、地域プロデューサーになってもらっているんです。

ー 「地域プロデューサー」とは何ですか?

自分のところでつくったものが売れればいいという話だけでなく、みなさんが地域の代表になるということです。その農作物が採れる地域が育んできた文化みたいなものの代表でもあります。僕らは地域と都市をつないで、新しい価値をつくっていきたいんです。

既に若手の農家さん達はその辺りの意識が高くなってきていたので、彼らの発表する場を作りたいというのがそもそものはじまりなんです。東京にはまだ、文化的なことを通じて、お客さんと直接コミュニケーションをとれるような場が無かったんですよね。

実際僕が生産者のところに行って直接彼らの話を聞き、その後で彼らが作った野菜や肉を食べると、もうめちゃくちゃ美味しいんです。その感覚をいろんな人にも感じて欲しいと思っています。

ー 六本木で「農園」っていうイメージ、中々浮かびませんよね。

そうなんです。あえてのミスマッチ感は大事ですし、そのような街にこそ必要なんだと思っています。六本木農園プロジェクトを通じて、この六本木という特徴のある街が、都市と地域とつながるハブになってゆけばいいなと思っています。

ただ生産者と消費者をつなげるだけでなく、文化的な交流を通じて価値を産み出そうという本質的かつ大胆な「六本木農園プロジェクト」。第二弾では、その現場の様子をレポートします!

農業実験レストラン 六本木農園について

六本木農園が展開するプロジェクトについて