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スーパーヒーローに変身できる店「Brooklyn Superhero Supply Co.」が隠し扉の先で行う、子どもの夢をカタチにする教室って?

あなたが子どもの頃に描いた夢はなんですか?

魔法使い?
お花屋さん?
最近では小学生の将来の夢ランキングにYouTuberがランクインしたことで大きな話題となっていますね。ひょっとするとテレビで見たヒーローになりたい! と思っていた人もあるかもしれません。

今回紹介するのは、そんな憧れの存在に変身できる夢を叶えてくれるお店「Brooklyn Superhero Supply Co.」です!

このお店ではスーパーヒーローに関連するグッズが売られています。種類豊富なスーツやマスクだけでなく、透明になる液体や秘密情報が見えるメガネなど、ユーモアあふれるものがたくさん。

お店の看板には大きくSUPER HEROの文字。ショーウインドウにはかっこいいコスチュームが飾られていて、子どもたちの目を釘付けにすること間違いなし。

店内には無料で楽しめるヒーロー変身体験コーナーもあります。自分好みのマントを試着して、専用の台に乗れば準備完了。台の上下には扇風機が設置されているので、マントが風にバサバサっとなびきます。まるでヒーローの登場シーンのようにポーズを決めれば、子どもから大人まで大盛り上がりすること間違いなしですね。

マントを身につければ、気分は空を自由に駆け巡るスーパーヒーロー!

店内に入ると、天井にとどくほど所狭しと並んだ豊富な商品。

しかし、このお店はただヒーロー好きが集まるお店ではありません。「Brooklyn Superhero Supply Co.」はもう一つの顔を持っています

棚に隠された扉を開けると奥には大きな部屋が!

なんと隠し扉が出現!秘密結社への入り口みたいでワクワクが止まりません!

ロマンたっぷりな扉の奥はスーパーヒーローの秘密基地・・・ではなく、子どもたちが“ライティングスキルを磨くための図書館”なのです

実はこのお店、NPO団体826NYCが、6歳〜18歳までの子どもたちの文章力を育むために設立したもの。店頭に並ぶたくさんのヒーローグッズの売り上げは、彼らの活動費として使われています。

学校で習う文章とは一味違う、子どもたちの個性を尊重した小説、絵本からノンフィクションまで様々な表現を学ぶことができるのだそう。放課後に集まった子どもたちは、ボランティアの先生に宿題の質問をしたり、自分のオリジナルの物語を本にしたり、数ある本の中からお気に入りを探したりとやることは様々です。

ひたすら机に座って文章の勉強をするだけでなく、毎年7月にはみんなで脚本からセット、衣装まで協力して映画をつくる実践的な学びもあるのだとか。

実際に子どもたちが書いた作品は、この店で売られることも。自分の作品が本になるなんて親や友達に自慢したくなりますね!

これらの活動を支えているのはなんと約250人ものボランティア。マンツーマンで教える先生たちも特別なトレーニングをしています。

826NYCが文章を指導する子どもの数は年間約4000人!(引用元)お店に来られない子どもたちのためには地域の学校に講師を派遣したり、小説や映画に関するワークショップを行うこともしているそうです。

13年間も続けてきた活動には、子どもたちみんなが「ヒーロー」になってほしいという願いが込められています。

この場で文章を学んだ子どもたちが成長したとき、しっかりと自分自身を表現し、気持ちを相手に届けられる真の意味でのヒーローになってほしいんだ。(引用元

「Brooklyn Superhero Supply Co.」で学んだ小さなヒーローたちがどんな大人になるのか今から楽しみですね。

826NYCのエグゼクティブディレクター、Joshua Mandelbaumさん。この団体は他にもボストン、ロサンゼルス、ワシントンDCなどで同様の活動をしているそう。

文章といえば、多くの人は学校の宿題で取り組んだ読書感想文を思い出すのでは。しかし、本当に私が感じたことを”伝えたい”という切実な気持ちで文章を書いたかと言われると、自信を持てない方が多いかもしれません。

だからこそ「Brooklyn Superhero Supply Co.」のような場所で、自分の気持ちや思いを表現する練習をする意義はありそうです。そうした経験の積み重ねが子どもたちを”真のヒーロー”にしてくれるはずです。

もちろん大人だって同じです。みなさんも「Brooklyn Superhero Supply Co.」で学ぶ子どもたちのように、自分の想いを伝える練習をしてみてはいかがでしょうか?

[via BUSINESS INSIDER,HUFFPOST,roadtrippers,YouTube]

(Text: 大林碧)
(編集: スズキコウタ)

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