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こだわりのジントニックはいかが?カスタム自転車で街なかを移動するバー「The Travelling Gin Co.」

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先日のイベント「green drinks 仕事百貨」でグリーンズメンバーが大切にしているキーワードのひとつにあげられた「ローカル」。その場ではローカルを“自分ごとだと思える範囲”ととらえていきたいという話になりました。それならば、自分ごとでスモールビジネスを作るひとたちを、“ローカルアントレプレナー”と呼んでもいいのかもしれません。

今回ご紹介するのはロンドンのローカルアントレプレナーです。お酒が大好きという彼らは、いつでもどこでもお酒が飲めるようにと一台の自転車にライムとお酒を積んでバーを開く「The Travelling Gin Co.」を立ち上げました。

移動バーを開くのは、Edward Godden(エドワード・ゴッデン)と Joseph Lewis(ジョセフ・ルイス)のお二人 。ルイスさんは会社を立ち上げる一年前、ロンドンからオランダのアムステルダムまで自転車で旅をしていました。そのとき彼は、自転車につんだお酒を夜になるたびにふるまっていたといいます。それをヒントにこの小さなビジネスがうまれました。

メニューはジンのみというこのバーは、自転車にかごいっぱいのライムと、ミネラルウォーターにソーダ水とお酒を割るもの、それからスパイスに、バーテンダーが選んだ地元のジンを積んだ、とてもシンプルなもの。店舗を持つのに比べて経費もほとんどかからず、車の場合に必要な燃料も電力も必要としないため、実にエコフレンドリーな移動バーと言えます。

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彼らはこれまでに、ロンドン市内の施設「Welcome Correction Library」や広大な庭を持つ「Ham House and Garden」、ロンドンの建築祭「London Festival of Architecture」に、国外はベルリンの「Michelberger Hotel」まで、あらゆる場所でバーを開きました。その他にも露天市やお店の開店祝い、音楽祭や結婚式にも自転車一つで赴いたのです。

greenz.jpでは以前に、自転車で販売するケーキ屋さんをご紹介しましたが、移動式の店舗は、今日は公園、明日は図書館…と、いつどこで巡り会えるかわからないサプライズ感も私たちを楽しませてくれます。小さなスペースに人が集まり、そこでおいしいものがふるまわれたら、初めてあった人たちともごく自然に会話が弾みそうですよね。

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屋外に自転車をおく小さなスペースさえあればどこでも出店できる自転車バーは、この夏も大繁盛。これからの冬に向けては屋内向けのバーを考えているそうです。ただ今はお酒の数を増やして活動の場を広げるということよりも、本当においしいジントニックやジンをベースとしたカクテルを作ることにこだわっていたいそう。

これからは大きな成長以上に、小さいままでも自分のこだわりをとことん反映できるビジネスをしたいというローカルアントレプレナーが増えていくのではないでしょうか。こだわりの物とそれを提供する熱い思いのある人たちが、社会を豊かに彩るようになるのが楽しみですね。

(Text: 杉本真奈美)

[via GOOD]

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