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【レポート】テーマは「田舎のみらい」!green drinks HIDA vol.1に参加してきました!

みんなで乾杯!

みんなで乾杯!

こんにちは!greenzフクヘンの小野です!

昨年、2010年の1月に「日本全国でgreen drinksやろうぜ!」と呼びかけたgreen drinks Japanのキックオフからはや1年半、green drinksは日本各地で行われ、北は岩手から南は福岡まで、気づけば全国30都市で開催されるようにまでなりました。こうして、日本全国に「green drinks」をキーワードにした仲間が増えることは嬉しい限りです。

そんなgreen drinks。今度は、岐阜県は飛騨古川町ではじまるとのことで、岐阜っ子のgreenzフクヘン、モリジュンヤと遊びに行ってきました。


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こちらが主催者の白石達史くん。彼は、古川町を拠点に観光業を営む「美ら地球(ちゅらぼし)」のスタッフ。田舎と世界をつなぐ好青年です。今回の開催の経緯について次のように話をしてくれました。

gdHIDA主催者、美ら地球の白石達史くん

gdHIDA主催者、美ら地球の白石達史くん

飛騨には地元大好きで、町を盛り上げていきたいと思っている人たちが多い。オモシロイことを企んでる人がいるなら、その人たちがアイデアをシェアできるプラットフォームが必要だと思った。

green drinks HIDAの開催に先立って、希望者限定で行われた「飛騨里山サイクリング」。青々とした新緑や、作付けが終わったばかりの水田、わき水や古民家が美しい街並など、古川町の魅力を余すことなく堪能することができるツアーです。

茅葺きの屋根が美しい古民家

茅葺きの屋根が美しい古民家

水田が広がります

水田が広がります

田んぼの緑が鮮やかです

田んぼの緑が鮮やかです

しかも、なんとこのサイクリングツアー、今年3月に発表された「五感で楽しむまち大賞」で環境大臣賞を受賞した、業界ではいまちょっとした注目集めるツアーなんです。さらに、この飛騨古川町、意外や意外、日本の原風景である美しい里山文化に触れようと外国からの観光客も多いとのこと。こんなにカワイイマップ(英語版)も用意されています。

Hida Furukawa Strolling Map

Hida Furukawa Strolling Map

町の道具屋さんなど、日本人では見落としてしまいがちな魅力も詰め込まれた素敵なマップです。そして、美ら地球もまた、里山の良さを海外に伝えるべくインバウンドツーリズムに力を入れています。そんな古川町の魅力を白石くんはこんな風に語っています。

飛騨の一番の魅力は“ひと”。おじいちゃんから聞いた話の中に「何かに失敗して行き場がなくなっても、とりあえず飛騨へおいで」という言葉が出てくるくらい、あたたかさにあふれています。飛騨山脈に囲まれた里山の自然や、地域内で消費される食料も豊かで(食糧自給率は74%も!)、ぜいたくな暮らしを送ってます。

飛騨の暮らしを体感すると、「豊かさってなんだんだろう?」と本当に考えさせられます。

白石くん自身、もともと海外で語学の先生をしていたり、森林整備の仕事をしていたりと世界を飛び回る生活を送り、古川町には縁のなかったいわゆるIターン組ですが、そんな彼がこの古川町にたどり着いた理由もそこにあるようです。

水量の豊富な水路がこの古川町の特徴

水量の豊富な水路がこの古川町の特徴

やや日も傾きかけた6時半、会場である古民家へ移動し、green drinks HIDA vol.1がスタートしました。参加者は全部で35名。都市部から12名、飛騨から23名の参加となりました。平均年齢は20、30代で、地元の方は「この古民家にこんなにたくさんの若者が集まるなんて!」と驚かれていました。

会場となった古民家

gdHIDAの会場となった古民家

この日のテーマは「田舎のみらい」。ゲストは、飛騨市観光協会の中田ゆかりさん、高山の老舗“三嶋豆本舗”(長瀬久兵衛商肆)の長瀬公昭さん。僕とモリジュンヤもゲストとしてお話させていただきました。

左から飛騨市観光協会の

右から飛騨市観光協会の中田さん、三嶋豆本舗の長瀬さん

greenzのセッションでは、岐阜に本社を置き、古川町にも拠点を構えるワリバシカンパニートビムシ)の松本さんと三好さんにも飛び入り参加していただき、先日greenzでも記事にさせていただいた岡山県西粟倉のお話などをしていただきました。

左からワリバシカンパニー(トビムシ)の松本さん、三好さん

左からワリバシカンパニー(トビムシ)の松本さん、三好さん

そして、やっぱり食の楽しみもはずせません。なんと“1g=1円!”の田舎料理や、飛騨の外にはほとんど流通しないと言われている飛騨牛のホルモンを使った郷土料理「とんちゃん」も振る舞われました。

1g=1円の田舎料理たち!

1g=1円の田舎料理たち!

古川名物「とんちゃん」を調理中

古川のとなり町、神岡名物の「とんちゃん」を調理中

最後に美ら地球代表の山田拓さんの一本締めでgreen drinks HIDA vol.1は無事散開となりました。(山田拓さんも世界一周経験者という異色経歴!)

美ら地球の山田拓さんの一本締め

美ら地球の山田拓さんの一本締め

一本締め!

一本締め!

green drinks終了後、希望者はそのまま宿泊ができるスタイルが田舎ならでは!こうして、日付が変わるまで熱い議論は続いていくのでした。

翌朝まで残った参加者の面々でパチリ

翌朝まで残った参加者の面々でパチリ

最後にgreen drinks HIDA主催者、白石くんの感想です。

田舎のみらいは自分たちで創るしかない。せっかく住むのなら、世界中の人が訪れたくなる田舎をみんなで創っていきたい。ゆくゆくは、「ニッポンの田舎はスバラシイ!」と多くの旅人がくつろげる地域にしていくことが目標のひとつです。

美ら地球や飛騨古川町の動きを見ていると、どうしても小さくなっていく国内のマーケットだけではなく、こんな風に一歩飛び越えて“世界”を意識していくことが、今後の「田舎のみらい」なのではないかと感じます。

そしてやはりキッカケはひと。僕自身、飛騨古川町には縁もゆかりもありませんでしたが、美ら地球、白石くんというに誘われるがままに古川町を訪れ、その文化や豊かさに触れ、一度でファンになってしまいました。こうして、誰かに導かれるように偶然訪れた町が第2、第3のふるさとになっていくことも、green drinksが持っている力なのなかもしれません。

さて、今後も各地で開催が予定されているgreen drinks。自分の地元で何かはじめようと考えているひと、すでに動きはじめたことで普段ではなかなかつくれないナナメの関係がつくりたいあなたに、green drinksはピッタリの受け皿となっているようです。あなたの町でもgreen drinksを開催してみませんか?

今夏に「オーバーナイトツアー」や「飛騨桃×サイクリング」などを企画中の飛騨里山サイクリング

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