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候補者必見! 選挙カーは有権者に悪印象?!

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東京都選挙管理委員会ウェブサイトより

衆議院選挙がついに公示された。各党の選挙戦も、30日の投票に向けて一層熾烈さを増すのは必至だが、ところでみなさんは選挙期間中に名前や政党名を大音量で連呼しながら走り回る選挙カーを「うるさい」と感じたことはないだろうか?

カフェグローブ・ドット・コムが2009年7月に行ったウェブアンケートによれば、選挙カーに対してマイナスイメージを持っている人が実に9割近くに達することが明らかとなった。確かに選挙カーが知らせるのは政党や候補者名ばかりで工夫に欠けるし、しかものろのろと走って化石燃料を消費し、環境にいいとも思えない。

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カフェグローブ・ドット・コムより。「選挙カーは効果ある」は、わずか7%!

選挙カーは環境破壊?!

私事ながら、筆者は住宅地の中の自宅をオフィスとして仕事しているのだが、記事を書いている(もしくは煮詰まって原稿が進まない)ときに近所で「○▲党候補者の●田×平、●田×平をよろしくお願いいたします!」とやられると、集中を破られて仕事が進まなくなってしまう。ある時はその余りの音量に、思わず選挙カーに直接文句を言いに行ったほどだ。

私の場合はともかく、例えば乳幼児のいる家庭などは今の時期、神経を尖らせるだろう。せっかく寝入った赤ちゃんが、選挙カーの無遠慮な連呼に泣き出す事だってあるからだ。知り合いのママさんは「厚木基地の騒音くらい迷惑」と話していた。

今回の総選挙の立候補者数は1374人。立候補者が毎日全国津々浦々を選挙カーで1日100km駆け抜けたとして、一体どれだけのCO2を排出するか、おおざっぱに試算してみた。すると次のような数字がはじき出される。

1374(人・立候補者数)×100(km・選挙カー1台の1日の走行距離)÷10(km/L・ガソリン1リッターあたりの燃費)×0.00236(CO2の係数)×12(選挙戦の日数)
約390トン!

うるさい上にCO2もまきちらす。これは立派な環境負荷ではないだろうか。

ちなみに選挙カーは立候補者ひとりにつき1台しか認められないが、しかし政党公認の候補者の場合、応援で政党の宣伝カーを走らせることも可能だ。この事を指して「公職選挙法は大政党に有利にできている」と見る人もいる。政治家と有権者をつなぐコミュニケーション手段としての選挙カーは、もはや陳腐化しているのだ。

環境に敏感な候補者にVOTE!

そこで新しい選挙活動のご提案! 一部の候補者が既に導入しているように、都市部などの市街地は自転車か徒歩での選挙行脚をするというのはいかがだろう。これは環境負荷が低いし、有権者とのコミュニケーションがしやすいという利点もある。また、いまだ認められていないウェブ上での選挙活動が実現すれば、選挙カーの必要性はまちがいなく減るだろう。

選挙活動ではないが、一つの例として、たとえばヤマト運輸は市街地での集配に自転車(サイクルトレーラー)を導入している。環境負荷だけでなく駐車違反や交通事故の危険も減り、自転車に乗ることで住民が声をかけやすくなり、荷物を依頼される機会(=ビジネスチャンス)も増えたそうだ。

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ヤマト運輸は市街地での配送に自転車を導入している

郊外は別として、特に市街地では、自転車や徒歩での選挙活動がもっと本格的に取り組まれてもいい。これからは環境への配慮や自然保護の取り組みも候補者を選ぶ大きな要素になるだろうが、有権者の視線に鈍感で、環境意識の低い候補者は淘汰されても仕方ない。「MAKE the RULE」「エコ議員つうしんぼ」などの情報とあわせて、環境に敏感な候補者にVOTE!しよう。

なお私が文句を言った選挙カーは、その後自宅の近くでは連呼を控えてくれた(残念ながら落選したけれど)。政治家(候補者)にダイレクトに私たちのナマの気持ちを伝えるのは、政治を身近に引き寄せる有効な手段なのである。

映画「選挙」を観て、選挙の裏側を知ろう!

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