「善なるもの」を商品とする企業をつくれるとしたら?
企業はどうすれば「ポジティブな社会の変化」を生める?
そう問いながら活動するVirganceが今、世銀をライバルに見据えて、大スケールのプロジェクトを構想中!
過去にgreenzで紹介したCarrotmob、そして1 BOG。
Virganceこそ、この2つのソーシャル・プロジェクトの仕掛け役だ。
Carrotmobのしくみをアニメで分かりやすく説明するYouTube動画
VirganceのHPを覗いていて、まだgreenzでは紹介していなかったLend Me Some Sugarという事業に興味をひかれた。
いまや、優良企業の前提条件といっても過言ではない社会貢献活動。その一環としてNPOやNGOに助成する企業は多い。
実際の活動が伴わない助成事業は、比較的難易度の低い社会貢献活動と思われがち。適切な助成先を特定できれば、社会貢献度が上がるだけでなく、自社PRにもつながる。でも、甘く見ると落とし穴が待っている。助成先を間違えると、顧客離れや自社ブランドの低下を招いてしまう。企業のCSR担当者は、そういうリスクをきちんと理解している。
実は助成先さがしは、企業にとって悩みのタネなのだ。
その悩みを解消すべく展開されているのが、Lend Me Some Sugar。ソーシャル・ネットワークやメーリングリストを通じて、消費者が企業の助成先と助成金額を決める。これまた難易度の高いCSR活動の1つ、ステークホルダー・ダイアログも同時にできてしまう。広告効果も期待大。しかもVirganceは、ページビューによる利益をこの事業の収入源としているから、企業が出すお金はすべて助成金に充てられる。企業にとっても、社会意識の高い消費者にとっても、NPOやNGOにとっても、すごく嬉しい事業だ。
というように、Virganceは、消費者パワー を効果的に集結して、社会配慮型組織を支援している。でも、Virganceはまだまだ満足していない。
Virganceの次なる大プロジェクトには、Greenfund(緑の基金)という名前が付けられている。
もしも、FacebookやMySpaceを通じて、2億人を集結できるとしたら
という発想からスタートしたGreenfundに課せられた使命は、ソーシャル・ネットワークをさらに活用して多くの個人に出資してもらい、社会を変える大プロジェクトに投資すること。
2億人から100ドルずつ出資してもらえれば、世銀レベルの活動も可能、とVirganceは意気込んでいる。
利益を生む社会的企業の成功モデルを確立しつつあるVirgance。今後も要チェックだ。
VirganceのHPを見てみよう