(株)Granma代表の本村拓人さん。
リソースコーディネーターの友廣裕一さん。
そして、greenz.jp編集長YOSH。
まるで、3人の飲み会を覗いているようなとてもリラックスした雰囲気で進められました。
各国放浪の旅で世界の現実を見たことが、人生を変えたと話してくれたのは「世界を変えるデザイン展」の実行委員長でもあり年間所得3千ドル未満の生活者の生活環境改善に役立つ製品の流通・開発まで提供する事業「Cause Design」を開始した本村拓人さん。
「社名のグランマはキューバ革命のグランマ号からとっています。僕達は、草の根的でありたい。”想像力”の枯渇している状況こそが貧困だと考えていて、ボトムアップのイノベーションをしたいと思っています。自分達が目の前の人との関係性やイマジネーションが膨らむことをやる。これから先、現場の人たちとプロダクトをつくりたいと思っています。」
友廣裕一さんは、大学時代にヤップ島という島で2週間、一回も時計を見ない、お金も触らないという生活をした経験が自分の根底にあると語ってくれました。その後、日本中の農山漁村を訪ねるプロジェクトを実施し、震災後、現地で復興のために様々な活動を行っています。
「僕は出会ったことに、自分の役割があって、自分がやりたいことが重なったとき、やることにしています。モチベーションがあがることしかしない。人と比較しない。結果で評価しない。自分に大事なことだったら一生懸命やる、と決めています。今を生きることを大事にしています。」
greenz編集長のYOSHは、こう語ります。
「僕は以前、greenzの記事を誰かに書いてもらうとクオリティが下がると思っていた。自分にしか出来ないと思っていたんです。けれど、やればやるほど、皆面白くて、そんな驕りがなくなりました。
greenzを始めたときから変わらず思っているのは、もっと遊ぼう!ということ。変化したことは、皆でやろう、と思うようになった。greenzを、よりオープンな組織にしていきたいんです。これからは、東京にいなくても、どこでも働ける環境をつくりたい。」
3人の豪傑達の話は、会場を巻き込みながら進み、起業したけれど、うまくいかなかったのは腹が決まってなかったからだ、とかクレジットの審査が通らないとか、結婚を決めた女性に逃げられたとか、そんな飾らない等身大の話に、会場からは何度も笑いが起きていました。
最後にYOSHから参加者へ向け、この時間の最初に伝えられていたことが、もう一度呼びかけられました。
「自分は、登壇し皆の前で話したとき、壇上からの景色を見たことで意識が変わった。是非どなたか前で、今日集まった人達へ向けて、感想をシェアしませんか?」
そんな声に、反応した2人からは、「3人とも声をあげ続けている人だなと思った。何かを始める人はいるけれど、信じて続けていく人なんだと思う。」「自分も3人のように自分ごとに出来る仕事を見つけたい。ビビらずに声をあげていきたい。」そんな感想が寄せられていました。
TO DOリストよりも、TO BEリストが大事。今日登壇している人と自分は違う、と線は引かないで欲しいという、最初のYOSHの言葉通り、皆に届いたものがあったようです。
3人の豪傑のこれからがますます楽しみな時間となりました。
プロジェクトライター:中里希
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