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いかしあうつながりって、なんだろう?

小さな地球に住むということ

わたしたちは広大な宇宙にぼつんと浮かぶ「地球」という球の表面で息をし、遊び、愛し、子どもを育て、仕事をし、土地を耕し、社会を構成し、経済を回し、暮らしています。

私たち人間は、38億年もつづいてきたいのちのつながり、870万種類の生き物の、とてつもない大家族の一員です。

そんな私たちは、ここ1000年ほどの間で近代文明を発展させてきました。特にここ250年産業革命以降、豊かな日常生活、安全な社会、文化の成熟、人類の福祉の向上、人権の拡大、平和な社会はかなりの程度、実現しました。

しかし同時に、生命の歴史上類を見ないほどの動植物の大量絶滅、地球の温度が変化するほどの化石燃料の大量採掘と大気中への放出による気候変動、あらゆるモノの大量生産、大量廃棄による環境破壊が起きています。さらに経済格差、搾取、分断、孤独、他人に対する不寛容、忙しさによる心身の不調など問題もかつてないほどに大きくなっています。

これらの問題は、なぜ起きているんでしょうか? それは、人と人、人と自然、自分と自分自身の、関係性が失われているから。

 

 

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砂漠で行われる、お金が使えないフェスティバル「バーニングマン」の会場に置かれたAlexandr Milovによる彫刻作品「Love」

どうしたら、僕らは幸せになれるんだろう?

では、どうしたら、僕らは幸せになれるんだろう?
どうしたら幸せな暮らしと社会をつくることができるだろう?

グリーンズは、シンプルな答えがあると考えています。それが、「いかしあうつながり」を社会のあらゆる領域に取り戻していくことなのです。

いかしあうつながりとは、

あらゆる人、生物、資源の可能性が活かされる持続的な関係性

のことです。

いかしあうつながりを、社会につくっていく

それは、みんながお金に動かされて日々忙しく働き、生きるために必須な水、食べ物、家などを、すべて「お金」を通じて手に入れる社会ではなく、太陽で熱を得て、雨や井戸で水を得て、あらゆる空間を活かして食べ物を自給する暮らしをつくること。

これらをコミュニティでのDIYでつくり、メンテナンスしていき、一人ひとりが余裕をもって家族友人と時間を過ごし、自分や他人を大切にできる生き方を選べること。

これ以上自然の鉱物を掘り出したり生命資源を奪ったり、自然にゴミを捨てたり排出するのではなく、再生可能な資源を活用し、必要な人、企業同士をつないで、誰かのゴミを、誰かが活用できることでゴミは排出が少ない社会をつくること。

誰かが誰かから搾取するのではなく、人と人がお互いの、多様な可能性を活かし合うつながりをつくり直すこと。

つまり、社会のあらゆる領域に「いかしあうつながり」を取り戻し、「関係性」の観点からリデザインしていく必要があるのです。私たちNPOグリーンズは、あらゆる領域で、「いかしあうつながり」をつくれる人を増やしていきたいと考えています。

「いかしあうつながり」の背景を知りたい方はこちら

いかしあうつながりあふれる幸せな社会ってどんなイメージ?

いかしあうつながりあふれる幸せな社会は、こんなことが起きているでしょう。

暮らし

街中の家では、自然の恵みを暮らしに活かしています。

生ゴミをコンポストで土をつくって、自宅のベランダ、屋根、庭でさまざまな食べ物を育てています。
屋根には太陽熱温水器がついていて、無料で温かいお風呂に入れます。
雨水タンクで溜めた水で野菜の水やり、夏の子どもプールを楽しみます。藁や土で断熱・蓄熱された家は冬暖かく、夏涼しい。
生活排水はビオトープにつながっていて、クレソンなどの野菜を収穫することができます。

都市部でも、コンポストトイレが大流行しています。集合住宅でもコンポストトイレ完備の物件があるほどです。完熟堆肥は果樹の最高の肥料になる、と高値で取引されています。

地域の農園などによってつくられたオーガニックの野菜、加工品を売るファーマーズマーケットあちこちの町で、盛んに行われています。地元企業による、地域の資源を活かしたクラフトビール各地に盛んにつくられ、たいへんな人気です。売れ残った野菜や食材を売るスーパーも一般的になってきました。

都市部にも、歩いていける範囲にコミュニティ菜園(共同菜園)があちこちにあり、さまざまなバックグラウンドの家族や市民グループ、企業などがコミュニティ菜園を運営、利用しています。まちなかでも郊外でも、食べられる果物、野菜を収穫できるエディブルフォレスト(食べられる森)をつくっているグループもあります。まちなかでは、街路樹にりんご、なし、柿、オリーブ、ぶどうなど、食べられる木がたくさん植わっていて、地図化して配るエディブルシティの活動も盛んです。

移動手段

世界中で都市化か進む中、移動手段は自転車がかなり普及しています。

大きな荷物を積む貨物自転車、子どもたちを安全に運べる自転車も。時間で区切っての自転車専用道路はもちろん、自動車と自転車の分離信号システム、自転車専用高速道路、まであります。人口一人あたりの自転車の普及台数はほぼ1台になり、自転車専用道路の総延長が自動車のそれを超え、都市交通の主役がクルマから自転車と公共交通に移行しました。

コミュニティ

さまざまな「住み開き」がおこわなれていて、リビングをアートギャラリーにしている家、本棚を開放して地域の図書館にしている家、DIY道具を貸し出す「道具図書館」もあります。庭をコミュニティガーデンにする家、地域の人をさそってDIYをすることも盛んです。

さまざまなことをコミュニティで行っています。たとえば複数の家族でにわとりやうさぎ、やぎを飼っています。コミュニティでコンポストを運営することも盛ん。都市部でも養蜂は一般的な趣味になってきました。醤油や味噌などの基本調味料はコミュニティで自給することも一般的になってきました。

地域のさまざまな情報を自由に貼れる掲示板、無料で飲めるお茶ステーション、歩行者が休んだり近所の人とお話するベンチ、5〜30冊くらいが入る箱に扉をつけてつくった小さな無料の図書館(リトルフリーライブラリー、マイクロライブラリー)も、盛んな地域では家10軒に1つ以上あります。

建物

どのまちにも、DIY古材センターがあります。非営利組織が地域で出たゴミとされていた木材、部材、電気配線、便器、湯船、ガスコンロ、電気の傘など、なんでも分類して洗って、きれいにして原価で販売しているところも。

エネルギー

エネルギーは巨大企業だけが独占して所有するものではなくなり、発電のほとんどが再生可能エネルギーとなり、半分以上が地域住民などの市民所有の企業、組合により賄われています。

経済

一握りのグローバル企業が流通を押さえ、莫大な利益をもたらす一方、小さな商店は衰退する時代は終わり、地域の資源を最大限活かした地元のユニークな企業を地域住民が応援することが一般的になり、さまざまな小商い、副業で行う小さなビジネスが一般的になっています。まちごとに、市民がローカル起業を応援する取り組みが盛んになり、地域の企業間の資源(捨てればゴミだったモノなど)が再利用されています。

地域通貨も盛んです。地域通貨はお互いが持っている資源を見える化して、お互いの信頼のもとに取引をしています。ゴミになるモノが循環し、さまざまなスキル、経験を共有しています。誰かの不用品が、誰かの価値に、誰かには当たり前のことが、だれかには大変な価値を生みます。

最近では、企業やNPOが排出するゴミはすべて情報公開されていて、他の企業やNPOが活用したいときにはスムーズに取引がされるデータベースを、行政がリードして運営することが当たり前になっています。

ゴミ

どの自治体でも、最資源化センターで(かつてゴミと呼ばれていたモノを)数十以上に分別し、再利用、再資源化のほか、修理を行い、地域で必要としている人の手に渡ります。新しく街に引っ越してきた人が最初に行く場所が、あらゆる家財道具が無料で手に入る再資源化センターです。分別できない紙オムツなどのみが焼却、埋め立てされます。自治体で生ゴミを回収し、コンポストをして地域に還元することも行われています。

教育

多くの学校で、校庭の一部や空いている花壇などをエディブルガーデン(食べられる庭)にしています。空いている土地はほとんど食べ物が植わっていて、地域の人々も巻き込み、多様な学びを提供しています。持続可能な社会を担う人材を輩出しています。世界中に、森や自然の中で学ぶ「森のようちえん」が広がっています。

こころ

そしてなにより、社会を構成する一人ひとりに余裕があって、瞬間瞬間を味わい、大事にできる。いつも自分の心と身体の声を聞ける。孤独ではなく、自分、家族、友達、知らない人も大事にできる。自分が大事にしたい地域、社会、未来のことに向き合い、日々行動できる。自分は大いなる自然の一部であり、自然に生かされている感覚がある。自分の人生には使命があり、学び続けることに幸せを感じる。自分の中の創造性を最大限発揮したいと願い、行動できる。生きていていいんだ、生きていて幸せだ、といつも思える。

「不安」「不足」にさいなまれ、常に競争を強いられる社会ではなく、「足りてる」「十分にある」安心感があり、仲間とのつながりの中で生きられる社会になっています。

このような、人、自然、関係性、状況の中に隠れている豊かさ、さまざまな可能性、資源を活かし、あらゆる場所、空間に活かし合う関係性をデザインできる人がたくさん分野で活躍している。

具体的な実現方法

そのための私たちのミッションは「仲間と共にいかしあうつながりを実践、探究、発信する」です。

まずgreenz.jpで「いかしあうつながり」について世界と日本の事例を集め、取材し、多くの人に共有します。green drinks Tokyoなどのイベント/ワークショップを通じて、多くの人とともに学ぶ場をつくります。グリーンズの学校でクラスをつくり、「いかしあうつながり」についてさらに深く学び、実践する場を提供します。企業・行政とともに「いかしあうつながり」を実社会にともにつくっていきます。

あなたも一緒に探求しませんか?

 

– INFORMATION –

green drinks Tokyo「いかしあうつながりがあふれる幸せな社会とは?」NPO GREENZ The 13th Anniversary!


 
おかげさまでWEBマガジン「greenz.jp」は13周年を迎えます。そこで、7月28日(日)に「いかしあうつながり」を探求、体験できるイベントを開催します!
greenz.jp編集長の鈴木菜央とWIRED日本版編集長の松島倫明さんによるトークセッションなど、コンテンツも盛りだくさん。
ぜひ遊びに来てもらえると嬉しいです!
詳細はこちらのページをご覧ください!