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いすみローカル起業キャンプ2019 – コミュニティで仕事をつくる、自由な生き方を二泊三日で体験しよう!(11/2土-4月祝)

こんにちは、greenz.jp編集長の鈴木菜央です。

ここ数年、全国的にローカル、特に田舎で起業する人がじわじわと増えています。僕が住む千葉県いすみ市でも、小商いや起業がとても盛んです。

greenz.jpでも書いてくれているライターの磯木淳寛さんは著書『「小商い」で自由にくらす』の冒頭で

この本は、小商いで自由に働き、大きく生きる可能性を収めた記録です。「DIY」で「Face to Face」で「LOCAL」な働き方・暮らし方は、今、地方を舞台にして始まっています(中略)今、地方はのんびり暮らすところではなく、夢が叶う場所になりました。

と書いています。

かつて、新しいことにチャレンジしたければ大都市に行かなくてはできない時代もありましたが、いまや、新しいこと、クリエイティブなことをやれる隙間や余裕、人のつながりは、田舎にこそあるのかもしれません。

そんな田舎で、理想の暮らしを少しずつ手づくりする。肩ひじ張らず、自分らしく生きる。好きなことを仕事にする。

この、なんだか肩肘はらず、でも本物な生き方をしている人たちはが多いのは、なんでだろうなーとずっと考えていたのですが、最近、少しわかったのです。それは……

多様で豊かなコミュニティがあるから!

ありのままを受け入れてくれる仲間がいて、学びがあり、人のつながりが増えて、暮らしを助け合う。その延長上で、それぞれの仕事をすることや、つくることをサポートしあう。そういうコミュニティがたくさんあるから、ではないかと思うのです。

たとえば、マクロビオティックな食生活を中心としたコミュニティ薪ストーブの薪を集めるコミュニティ平和とパーマカルチャーを学んで実践するコミュニティマーケットのコミュニティ、地域通貨のコミュニティ、いすみ鉄道の運営ボランティアのコミュニティまちづくりNPOを中心としたコミュニティなどが、いすみでは活発に動いています。

そういうコミュニティに属しながら、自分らしく生きていき、暮らしと仕事が混じり合っていく。人のつながりが仕事になり、仕事をすればするほど友人関係が豊かになるような暮らし。そういうことが、いすみでは起きているのかもしれない、と思います。

加えて、いすみとその周辺地域では小商いやローカル起業がチャレンジできる大小のマーケットがかなり頻繁(年間100回に近い?)に行われていますし、いすみ市役所の起業創業支援もかなりアクティブかつ積極的です。NPOグリーンズもいすみ市から受託して「いすみローカル起業部」という起業を目指す人が参加できる学びの場をつくっています。いすみ市全体的に、小商いやローカル起業を応援する雰囲気があると言っていいと思います。

そこで、今回開催するのが、「いすみローカル起業キャンプ」です。

いすみローカル起業キャンプの内容

初日、最初に行うのは、自分が本当にやりたいことを見つめ直すワークです。日常生活の中で、じっくりと自分の本当の求めを感じる機会はないと思うんですが、それをここではしっかりやりたいと思います。

いすみローカル起業キャンプ2018にて、二人一組になり、じっくり話し合うワークの様子

お昼からは、いすみのコミュニティを知り、つながることを目的とした3つのコースに別れて、フィールドワークします。3つのコースに別れます。

いすみライフスタイル研究所とM-KAGUコース

いすみで、もっとも幅広く、多様なコミュニティのハブだと言っても過言ではないのが「いすみライフスタイル研究所」(愛称いラ研)です。いすみどのようなコミュニティがあるのか、いすみの全体像を知るには、最適な場所です。また、いラ研のすぐ目の前にオープンした、最近オープンしたばかりなのに地域のハブになりつつあるカフェ「M-KAGU」(地域の家具メーカーが運営し、家具やDIYツールなどが買える)にも行き、話を聞きます。

「相談に来る人の理想の暮らしを実現するお手伝いがしたい」と語るいすみライフスタイル研究所の髙原和江さん。

地域のハブになりつつあるカフェM-KAGU。

星空図書館とシェアハウス・星空スペースコース

多くの移住者のいすみへのゲートウェイになってきた古民家シェアハウスを皮切りに、蔵を改装した私設の図書館(県外からの利用者も!)、そして学びの場であり、地域の寄り合い所やさまざまなワークショップイベント会場として利用されている「星空スペース」を見学しつつ、移住後、地域と繋がりつつ、暮らしと仕事をつくっていったことについて、お話を聞きます。

向かって左が「星空の図書館」。右がシェアハウス「星空の家」。PHOTO: SHINICHI ARAKAWA

三星さんが運営する星空スペースの様子。移住者はもちろん、地元の人たちにも愛されているのがすごい。

パーマカルチャーと平和道場・green+コース

2700坪の敷地と古民家を改装しながら、参加者が本物の自分とつながる技術、自然とつながる暮らしの技術を学ぶ大人の学校である「パーマカルチャーと平和道場」を見学、運営メンバーに、コミュニティで持続可能な学ぶ暮らしについて話を聞きます。お昼は畑付きエコアパートとカフェレストランが一体になった「green+」(ここも移住者のハブになっています)を見学、自身も移住者で、森の幼稚園を運営したり、地域の未来づくりに関わりながら暮らすことについて、お話を聞きます。

パーマカルチャーと平和道場の様子

カフェ付き畑付きエコアパートグリーン+のガーデン。

2日目は、小商いをテーマにした書籍も出版している磯木淳寛さんより、ローカル起業とは何か?を学ぶローカル起業概論から始まり、ローカル起業の先輩たち3人(講師詳細は下記参照)にお話を聞きつつ、たくさん質問ができる時間を持ちます。

磯木さんの著書。いすみ地域の小商い、ローカル起業をテーマにした本にもかかわらず、全国で売れ行き好調だという。

いすみローカル起業キャンプ2018での、先輩起業家に話を聞く時間

夕方には、いすみ地域で自身もローカル起業をしながら、いすみラーニングセンター(東京を中心としたいすみ市外の多様な分野のクリエイターたちをつないでいすみでビジネスをつくるための学びと交流の場)を運営している創造系不動産代表の高橋寿太郎さんに、お話を伺います。

いすみ市での創造系不動産の最初のプロジェクトが、大原駅近くの商店街の、長らく使われていなかった酒屋さんの倉庫をリノベーションしてつくられた千葉大学の拠点「いすみがく」。地域のさまざまな活動に活用されている

2日目はこのような方々の話を聞きながら、自分の起業プランを練っていきます。3日目の午前中は、自身の起業プランをブラッシュアップする時間があります。

いすみローカル起業キャンプ2018での、起業プランワークの様子

そして午後にプレゼンタイムです。このプレゼンタイムが各地の起業合宿と違うのは、プレゼンを聞いた地元の方々、移住者が、「素晴らしいプランだ。あなたのプランが実現するために、僕はこれを手伝いたい」「こんな資源を提供したい」「DIYやるなら手伝う」「紹介したい人がいる」など、自分ができることをオファーするのです。お金じゃないクラウドファンディングみたいなことをやります。

いすみローカル起業キャンプ2018での、最終プレゼンテーション

いすみローカル起業キャンプ2018での、最終プレゼンを聞いて、じぶんにできることを発表する

おっと、忘れていましたが、懇親会(自由参加)も2回開催しますので、講師、地域の方々、一緒にキャンプに参加した方とつながることができます。

1日目の終わりには懇親会も開かれ、ほろ酔い加減の起業トークに花が咲きました!これも楽しみのひとつですよね(にしたま創業キャンプでの様子)

地域とひとのつながりの中で仕事を作りたい人、自分らしく生きて、働きたい人は、ぜひ「ローカル起業キャンプ」に参加してみてください!

お申込み
コミュニティで仕事をつくる、自由な生き方を二泊三日で体験しよう!「いすみローカル起業キャンプ2019」(11/2土-4月祝)

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講座内容

開催日時
2019年11月2日(土)、11月3日(日)、11月4日(月祝)*3日間開催
11月2日 10:00受付/10:30〜19:00
11月3日 9:30受付/10:00-19:00
11月4日 9:30受付/10:00-16:00解散
タイムテーブル

決定しました。以下の通りとなります[2019年10月14日更新]

11月2日(土)
10:00-10:30 受付
10:30-11:00 あいさつ・ガイダンス
10:30-12:00 チェックイン、はじまりのワーク(AI)
12:20-15:00 ランチ&いすみプチツアー(複数のコースに分かれて)
15:00-16:00 各自宿にチェックイン、休憩
16:00-18:00 未来日記ワーク
18:00-19:00 中間プレゼン
19:00 1日目終了|各自宿へ
19:00-21:00 懇親会(自由参加)
11月3日(日)
09:30-10:00 集合&チェックイン
10:00-10:30 ローカル起業ワークシートの説明
10:30-12:00 ローカル起業概論(磯木淳寛さん)、Q&Aセッション
12:00-13:00 ランチ
13:00-15:00 先輩ローカル起業家(三星千絵さん、御田亜季子さん、湯川伸也さん)によるレクチャー、Q&Aセッション
15:00-17:00 ローカル起業ワークシート/メンタリング
17:00-18:00 ローカル起業講師(高橋寿太郎さん)によるレクチャー
18:00 1日目終了|各自宿へ
19:00-21:00 懇親会(自由参加)
11月4日(祝)
09:30-10:00 集合&チェックイン
10:00-12:00 ローカル起業ワークシート演習
12:00-13:00 ランチ
13:00-13:30 プレゼン準備
13:30-15:00 最終プレゼン、フィードバック
15:30-15:50 チェックアウト
16:00 解散
※17:19 18:28 大原駅発「わかしお」(1時間20分で東京着)がおすすめです
*予定は変更の可能性もありますので予めご了承ください。
ゲスト講師

御田亜季子(おんだ あきこ)さん
1979年生まれ、北海道出身。東京の大学を卒業後、広告代理店勤務。2012年いすみ市に移住。green+(ウェブサイトFacebookページ)の発起人、運営者。三児の母として自主保育団体「森のようちえん いすみっこ」発起人、代表。フリースクール「外房サドベリースクール」発起人。
※green+(グリーンプラス):千葉県いすみ市に2013年にオープンした「畑・薪ストーブつきエコアパート」と「自然菜食カフェ & ギャラリー」の複合施設。
参考記事:気がついたら、パートナーと住まいと自分のお店がそこにあった。すべてを移住先で手に入れた御田さん夫婦の“流れ任せ”の気軽な移住物語

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湯川 伸也(ゆかわ しんや)さん
1977年生まれ千葉県松戸市出身。一男一女の4人家族。宅地建物取引士(平成12年9月~)10年以上勤めた都内大手不動産会社を退職後、2年に及ぶ夫婦世界一周の旅を経験。帰国後は自然豊かな場所で子育てをしたい、という想いで2015年に千葉県いすみ市に家族で移住。移住後、遊休不動産のリノベーションに取り組み、まちづくりに関わる楽しさを知る。2018年6月株式会社外房ベース不動産を設立し、不動産業を中心に魅力的なまちづくりを実践中。https://sotobo-base.com/

外房ベース不動産 湯川さんが手掛けた「BAMBOO BASE」。ほたるが乱舞することで有名な、いすみ市山田地区にある築80年の古民家を地域の人々や仲間たちとともにリノベーションした。今後、いすみ市の民泊をネットワーク化して、エリア全体で「民泊×体験」ができることも構想中。

三星千絵(みつほし・ちえ)さん
株式会社スターレット代表取締役。古民家シェアハウス「星空の家」管理人、「星空の小さな図書館」館長。寄合カフェ&シェアオフィス「星空スペース」運営中。ライター&プランナー。人材系営業、PR会社を経て2011年にいすみ市へ移住。「今あるモノで、まだないコトを。」テーマに、都会といなかを橋渡し中。いすみを拠点に、時々、東京。

■星空の家
http://hoshizoranoie.koto.blue/
■星空の小さな図書館
http://hoshizora-library.koto.blue/
■星空スペース
http://hoshizora-space.koto.blue/
■株式会社スターレット
http://starlet.koto.blue/

磯木淳寛(いそき・あつひろ)さん
◎一般社団法人picobirds代表
◎房総メディアエデュケーションプロジェクト発起人
◎『LOCAL WRITE』主宰
◎『「小商い」で自由にくらす』(イカロス出版)著者
オーガニック食品を手掛けるオイシックス(現オイシックス・ラ・大地)で商品企画、販売戦略、顧客コミュニケーション等を担当。独立後、食や地域を主テーマに全国のソーシャルデザイン事例や取組を多数取材し、雑誌などに寄稿。2017年に地域経済の可能性について掘り下げた書籍「小商いで自由にくらす~房総いすみのDIYな働き方~」(イカロス出版)を出版し、Amazonの「社会と文化」「経済学」の2部門で1位獲得。同じく2017年より知見の実践として有志によるプロジェクトを立ち上げ、いすみ市の中学高校に、社会に新しい価値を提案する人を地方から育むための特別授業「房総すごい人図鑑」を持ち込み、毎週授業を実施。活動資金をつくるため、地域を題材にした商品開発も行う。授業実施は2018年度末までで3校250人以上。2017年から続く東京造形大学「サスティナブルデザイン論」での特別講師をはじめ、ボトムアップからのまちづくりや小商い、企画構想、地域ブランディング、地域の教育、インタビュー&ライティングについてファシリテーターや講演多数。


高橋寿太郎(たかはし・じゅたろう)さん
1975年 大阪市生まれ。学生時代は京都にて建築家 岸和郎に師事し、2000年に建築工学とデザインを修了。2007年まで東京の設計事務所(古市徹雄都市建築研究所)で、住宅から商業施設、公共建築まで14件の建築設計監理業務をチーフとして歴任。その後2011年まで東京の不動産総合会社で、分譲開発・売買仲介・賃貸管理・コンサルティングなど幅広く業務。建築思想やデザイン業務/不動産業務全般の実務現場における人材・フレームワーク・価値観の乖離について考察を始める。2011年11月、創造系不動産株式会社を設立。不動産の仲介業務と、建築家・デザイナーとのコラボレーション案件を多く手がける。著書に『建築と不動産のあいだ』(学芸出版社 2015年)受賞に『これからの建築士賞』(東京建築士会2016)、『グッドデザイン賞』(2016年)
ファシリテーター

鈴木 菜央(すずき・なお)
NPOグリーンズ代表/greenz.jp編集長 76年バンコク生まれ東京育ち。2002年より3年間「月刊ソトコト」にて編集。独立後06年「ほしい未来は、つくろう」をテーマにしたWebマガジン「greenz.jp」創刊。千葉県いすみ市在住。家族4人で35㎡のタイニーハウス(車輪付き)に住んで、暮らしとコミュニティづくりの実験中。著作に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』(講談社 星海社新書)。

事務局

田中 藍子(たなか・あいこ)
2008年にいすみ市へ移住。酪農業、まちづくりNPOを経て、結婚後は地域と関わりながら家族で農業を実践。自身も野菜加工ビジネスを起業すべく、ローカル起業部で勉強中。
参加費
2000円(2日分のお弁当代を含む。交流会費/宿泊費は含みません)
※Peatixでチケット購入をもってお申込みとします。
定員
先着限定25名
濃いワークショップにするため、人数を制限しています。申込みはお早めに!
参加方法

以下の申込みボタンより決済をお願いします。グリーンズのイベントでは事前決済をお願いしています。

お申込み
いすみローカル起業キャンプ2019 – コミュニティで仕事をつくる、自由な生き方を二泊三日で体験しよう!(11/2土-4月祝)

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申込み締切
10月31日(木)24:00
※定員に達し次第、受付を停止します。お早めにお申込み下さい。
宿泊について

宿泊は上記より選んでご自分でお申込みください。夕食はみんなで食べるので、「素泊まり」がおすすめです。日曜の朝食は各自すぐ近くの港でやっている「港の朝市」でどうぞ! 宿泊価格は調査時のものなので、変わる可能性があります。なお、いすみローカルなみなさんは宿泊必須ではありません。どうぞご自宅で。冷え込むことも予想されますので、お休みになられる際も十分防寒できるご準備をお願いします。

会場

hinode(千葉県 いすみ市深堀1712-1)
JR外房線「大原」駅より徒歩15分
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会場までのアクセス
電車の場合
東京駅の京葉線ホーム(東京駅内で徒歩10分かかるので注意!)から、9:00発、外房特急「わかしお3号」に乗り、10:13に「大原」駅にて下車。suica使用可です。特急料金は電車内で支払い可能です。次の特急電車は、10:00発で、時刻表はこちら。駅からは徒歩15分ほどです。

クルマの場合
「大原海水浴場」を目指して来てください。海水浴場の駐車場に停め、hinodeまで徒歩1分です。

主催
NPO法人グリーンズ
※この事業は、いすみ市企業・起業家誘致活動によるものです。
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