自閉症とは、他者とのコミュニケーション能力に困難が生じる発達障害のひとつ。自閉症の子どもは、声やカラダがうまくコントロールできないため、他の子どもたちと遊びづらいという面があるそうです。そこで、自閉症の子どもが対人コミュニケーションを学ぶためのロボットが開発されました。
「Auti」というこのロボットは、ニュージーランド・ウェリントンのビクトリア大学(Victoria University)で工業デザインを専攻する学生Helen Andreaeさんが、心理学者などの専門家とともに開発したもの。自閉症の子どもに、他者との触れ合い方、接し方を学ばせるための専用ロボットです。「Auti」には、接触や音を感知するセンサーが搭載されており、大声で叫ぶ、乱暴に叩くといったネガティブな言動には反応しない一方、やさしく話しかけたり、なでたり、ポジティブに接すると、楽しげに反応する仕組みになっています。
Auti from Helen Andreae on Vimeo.
四本足に、フサフサの毛がついた動物っぽいルックスとアクションは、子どもの関心を惹き、想像力を刺激するためのもの。6ヶ月以上の子どもから使え、楽しく遊びながら、自然と身につけられます。
「Auti」は、コミカルな動作で募金を呼びかけるロボット「DON-8r」や、このほど日本で開発された、高齢者の体操を応援する「トレロ」と同様、人間とインタラクティブにコミュニケーションできるロボット。彼らロボットが私たち人間とより密接につながり、私たちの生活や社会を支えるサポーターとなる日は、意外と近いかも?!
[via Springwise]
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