greenz.jpの連載「暮らしの変人」は、固定観念にしばられず、新しい何かをつくりだそうと探究している人たちを愛を込めて「変人」と呼び、彼ら彼女らとの出会いから、自分の価値観を揺さぶり、新しい暮らしのヒントを持ち帰る連載です。
この連載では、読者のみなさんと一緒に現場を訪ね、体験し、学びながら取材をしています。
記念すべき10人目の変人が決定しました!
「たべるとくらしの研究所」の安斎伸也さん・明子さんです。
伸也さんは福島県福島市にある「あんざい果樹園」の4代目であり、巷でウワサの「パラダイス酵母」の生みの親でもあります。妻の明子さんは鎌倉出身。海近くのすし屋の娘として育ち、あんざい果樹園に嫁ぎました。
2011年の震災を機に、当時5歳と2歳だった子どもたちを連れて北海道へ移住。「たべるとくらしの研究所」という屋号をかかげ、札幌でのカフェ経営を経て、2018年冬に北海道・蘭越町へ。
3.11以降の食と暮らしを足元から見つめ直すとともに、 小さな毎日の営みの中でできること、 さまざまな問題を抱えるこの世界を、 よりよい未来へとシフトさせていくために今できることを、 多くの人と共に考え、見つけていくためにさまざまな活動をしています。
いつも、どんなときでも、真ん中にあるのは「家族の暮らし」。
子どもたちもまるごと巻き込んでのイベント主催や出店で全国を旅してまわり、蘭越町へ移住後は元・保育所の建物を改築し、自給自足の暮らしを実践。

消防車にアースオーブンを据え付けた「モバイルアースオーブン」でピザなどを焼いて全国のイベントに出店。家族4人で旅芸人のように飛び回っていた頃
伸也さんは年に何度も福島に通って家業に取り組み、その実りを明子さんが加工し、瓶詰めやスイーツに変身させていくことは、福島に住んでいた頃から変わらない季節の営みです。
畑から直送の果物の加工品をはじめ、調味料や手づくりソーセージなどを季節ごとに届ける定期便はいつも即ソールドアウト。全国に根強いファンを持つ ”Farm to Table” の実践者であるふたりが、このたび、何やら、新しい試みをはじめるのだそう。

小さかった子どもたちは成長し、長男は東京へ、長女も高校生、それぞれの道へ。家族の形態が変わっていく中で、次第にまた福島に関わる時間が増えてきたお二人の次の展開は、原点・あんざい果樹園へ。
「たべるとくらしの研究所」常設店舗があんざい果樹園にオープン。その記念イベントが8/2(土)に開催されます。こだわりのお店が集うマルシェや、寺尾紗穂さん・角銅真実さんによるアウトドアライブも。夏の夕暮れの果樹園で、安斎ご夫妻がつくりだす気持ちの良い時間。これはぜひみなさんと一緒に体感したいと思い、この日にツアーを企画することにしました。
家族の変化とともにたゆたって、常に変化し続けてきた「たべるとくらしの研究所」の現在地を、目撃しに行きませんか。

さらに、今回のツアーではgreenz.jpでご紹介してきた「ニューヤブウチビル」と「食堂ヒトト」にも立ち寄ります。「ニューヤブウチビル」の見学は、安斎夫妻とも親交が深く、この地域の文化を耕してきたビルの経営者・藪内義久(やぶうち・よしひさ)さんにご案内いただきます。ランチには「食堂ヒトト」の玄米ごはんとお味噌汁、季節の野菜が主役の優しい定食をいただきます。

(写真: 小山加奈)

(写真: 小山加奈)
ニューヤブウチビルと食堂ヒトトの記事はこちら。
今回同行するライターの佐藤有美さんが書かれた記事です。
店からビル、通り、そしてまちへ、くっきりと広がっていく波紋が福島市のひとの流れを変えた。「オプティカルヤブウチ」と「食堂ヒトト」の タテ・ヨコ・ナナメな働き方 https://greenz.jp/2019/06/07/yabuuchi_hitoto/
きっと福島のこの先の、同じ景色を見ているから。 吉祥寺から福島へ移転した「食堂ヒトト」の現在地
https://greenz.jp/2017/02/08/shokudou_hitoto/
福島という土地が歩んできた道のり。
愛すべき変人の安斎さんを育んだ地域と人のつながり。
それらをじっくりと味わった後に、ご実家の果樹園で彼らがつくる世界観にどっぷりと浸りましょう。きっと私も含めみなさんの価値観がぐらぐらと揺さぶられることでしょう。
この機会にぜひ一緒に体感しにいきましょう!
今までは取材ツアーとして、取材とツアーを一緒に行っていましたが、今回はツアーの日にはインタビュー取材を行うことが難しいため、ツアーとオンライン取材を分けて別日に行います。オンライン取材は8月を予定しています。日にちが決まり次第別途ご連絡します。ツアーに参加された方のみ同席が可能です。
こんな体験ができます
ツアー
・気持ちの良い果樹園でのマルシェやライブ、暮らしの変人がつくる世界観を体感できる。
・変人を育む地域のつながりの場を見学。
・食堂ヒトトの優しい定食
・関心の近い人やグリーンズのメンバーとつながれる。
オンライン取材
・取材に同席。時代の最先端をゆく暮らしのつくり手の話を聞ける!
・プロのライターさんのインタビューを身近で学べる。
・編集会議に参加して、一緒に特集をつくれる(greenz people限定)
旅のメンバー
福島県にあるあんざい果樹園の3代目、パラダイス酵母の生みの親。
現在は北海道・蘭越町で、食と暮らしを研究中。タルトタタンやジャムなどの加工品をオンラインストアにて不定期で販売。
たべるとくらしの研究所は、3.11以降の食と暮らしを足元から見つめ直すとともに、 小さな毎日の営みの中でできること、 さまざまな問題を抱えるこの世界を、 よりよい未来へとシフトさせていくために今できることを、 多くの人と共に考え、見つけていく場所。(写真:Shin Sasaki)
https://www.taberutokurashi.com/
執筆 / コミュニケーションデザイン / ちんどん屋
祝祭や音楽をめぐり旅した国は40ヶ国以上。19歳からちんどん屋として日本全国・世界各地のまちを歩き、太鼓の音ひとつで祝祭を立ち上げ、日常と非日常・ひととひと・まちとひととをつなぐ。古代から伝わる叡智としての歌や輪おどりの探求・実践も行い、自分の内側を深くめぐる旅へのガイドも。PLAY-遊び と PRAY-祈りとともに、内への、外への旅へといざなう案内人。
旅のなかでの出逢いや縁から物語を編み、執筆・企画・撮影などを行っている。
https://lit.link/playpray
NPOグリーンズ事務局長
1985年生まれ。ガイドブック編集、旅行会社、住まい系国際NGOを経て、グリーンズへ。
「気楽に生きる」をテーマに、旅先の暮らしを体感し、そこで得たエッセンスを、自分の暮らしに取り入れるという探求をしています。 茅ヶ崎在住、2児の母。サーファーを夢見るカナヅチ。
ツアー概要
【日時】
2025年8月2日(土)10:45-20:45
【集合解散】
集合:10:45 JR福島駅
解散:20:45 JR福島駅
【スケジュール】
10:45 JR福島駅集合
11:30 ランチ@食堂ヒトト(食事をしながらみなさんの自己紹介)
12:30 ニューヤブウチビル、ノノトリビル見学(ビルの経営者である薮内さんにお話を伺います)
13:30 自由散策時間
15:00 時間に余裕があれば飯坂温泉散策(自由行動)をしつつあんざい果樹園へ移動
共同浴場に入りたい方はタオルなど持参ください(当日のスケジュールによっては飯坂で自由時間を長く取れない可能性もあります。)
16:30 あんざい果樹園マルシェイベント
18:30 ライブスタート
20:00 ライブ終了
20:45 JR福島駅解散
※雨天決行
※雨の場合ライブは室内となります。
※スケジュールは天候や現地状況に応じて一部変更になる可能性があります。
【参加費】
一般:17,000円
greenz people:16,000円
含まれるもの:プログラム参加費、ランチ代、ライブイベントチケット代、集合後解散までの移動費、オンライン取材同席権
以下自己負担です。
現地までの交通費、昼食事の飲み物代
greenz peopleはグリーンズの寄付会員制度(月額1,000円)です。
greenz peopleになると会員価格でご参加いただけます。
詳細・ご入会はこちらから!
【持ち物】
水筒 / マイボトル
自由行動中、共同浴場に入る方はタオル、石鹸など
【定員】
5名
※車の定員により5名のため、お車で来られる方は定員を超えても数名程度受付可能です。
【申込締切】
7/27(日)
【インタビュー取材】
8月にオンライン取材を予定しています。日程が決まり次第ご連絡いたします。
国内旅行保険のご加入は各自のご判断でご加入ください。
時期に応じて下記の割合でキャンセル料がかかります。
開催開始日の前日から起算して30日〜3日前:参加費の20%
開催開始日の前々日及び前日:参加費の50%
開催開始日当日(旅行開始前):参加費の50%
開催開始後の取消または無連絡参加:参加費の100%
過去の取材ツアーの様子

はだし研究者・金子潤さんの取材では、みんなで森の中をはだしで歩きました

インタビュー取材に同席
新連載「暮らしの変人」とは。
これからのあたり前は、いまの変。
グリーンズが愛を込めて「変人」と呼ぶ人たちは、これまでの固定観念にしばられず、真剣にまじめに、そして楽しく、新しい何かをつくりだそうと探究している人たちです。
「ぱっと見は変だけど、よく話を聞いてみると、どうやら本質的なことを言っている気もする」。
「もしかして、変だと思っている自分が実は変だったのかもしれない」。
愛すべき変人たちとの出会いから、自分の価値観を揺さぶり、新しい暮らしのヒントを持ち帰る連載です。
これまでわたしたちが「あたり前」だと思っていた価値観や暮らしをガラッと変えるために、「変人」に出会う旅をしませんか?
一緒に探究してくれる「ピープル編集部」のメンバー募集!
「暮らしの変人」は、greenz people(NPOグリーンズの寄付会員)のみなさんと一緒につくっていく連載です。
連載の中で、一緒に取材に行ったり、一緒に記事をつくったりしながら、連載が終わった時には気づけば、自分の”暮らし”に対する意識や、暮らしそのものが変わっていた、そんな体験になるはずです。今、グリーンズが本気で探究したい”暮らしから社会をつくる”特集、グリーンズメンバーもとってもわくわくしています。ご参加お待ちしています!
活動内容
・Slackコミュニティ「ピープル編集部」への参加(ピープル編集部のコミュニケーションはSlackで行います。)
・取材同行(参加したい回だけでOK)
・編集会議参加(〜事前顔合わせ〜取材〜事後の報告&感想共有+次回の取材先について〜)
※1〜2カ月に1回の頻度で取材&編集会議を行います。
※自分の興味のある取材先の回だけの参加や、「取材同行はできないけれど編集会議だけ参加したい!」もOKです。お気軽にご参加ください。みなさんと一緒に連載をつくるのをとっても楽しみにしています。
こんな体験ができます
・取材に同行。時代の最先端をゆく、暮らしのつくり手と出会い、直接話を聞ける!
・ライターさんのインタビューを身近で学べる。
・編集会議に参加して、一緒に特集をつくれる。
・全国のピープルやグリーンズのメンバーとつながれる。
参加方法
すでにgreenz peopleの方
greenz peopleのオンラインコミュニティ(Slack)内の「ピープル編集部チャンネル」にご参加ください。
Slackの検索窓で「ピープル編集部」と検索してください。
※Slackへ未参加の方は4月3日付「ピープル編集部へのお誘い」のメールマガジンまたはご入会時のご案内メールからご参加ください。

これからgreenz peopleになる方
1. 専用ページからgreenz peopleになる
2. ご入会完了のご案内メールに記載されているリンクからgreenz peopleのオンラインコミュニティ(Slack)に参加。
3. Slack内の「ピープル編集部チャンネル」に参加してください。
※うまくできない場合はpeople@greenz.jpまでお気軽にご連絡ください。