みなさんこんにちは。greenz.jpの編集長 兼 DIY担当の鈴木菜央です。
今年の冬もなかなか寒い日々がつづいていますね。
家族4人で35㎡しかないトレーラーハウスに住んでいる我が家は窓がたくさん設置されているので、断熱性能があまりよくありません。
「想像するよりは家」なトレーラーハウスです
寒い日は窓がかなり結露するので、毎日拭きとらないと水がたまるし、放っておくとカビが生えてきます。冬場、夕方から部屋の温度が窓からぐんぐんと下がるのが伝わってきます。
そこで、「図解 エコハウス」を執筆した建築家の竹内昌義さんに聞いてみたところ、
プラスチックダンボールを使って、内窓をつけたらいいよ
と教えてくれました。
ということで、さっそくつけてみました!!
最初につけたのは、寝室。ベッドサイド、頭のすぐ上の窓です。高さは約1m、幅は70cmくらいです。
約2時間で完成! 結果、窓辺の寒さがなくなって、結露も激減しました。
道具はのこぎり、カッター、定規と普段家にあるものしか使いませんでした。材料費は全部で約2000円。
こんなに簡単に解決しちゃうなんて……びっくりです。
そしたら、竹内さんより、追加アドバイスが。
窓は断熱ブラインドにするとか、カーテンを工夫するといいですよ。玄関ドアが金属だったら、内側に、フォーム系の断熱材を貼り付けると、かなり違います。
といろいろ教えてくれました。意外と素人にもできることがあるんですね。
そうなんです。冬暖かく、夏涼しい家をを手に入れるには、やっぱりプロの手助けがあるといいと思うけど、素人でもできることは、かなりたくさんあります。
なるほど……。それ、いいかも……! という体験を数年前にしてから、周りを見渡してみたら、どうやら「DIY」で「断熱」するのがなんだかブームになりつつあるようです。しかも一人でやるというよりは、「みんなでやるDIY」。みんなでやるDIYと断熱が組み合わさったら、なんだかすごく暖かそう!
たとえば、沢山の人を募集して古民家のエコリノベーションが毎年行われていたり、断熱DIYを含めた参加型の家づくりができる設計施工会社が現れたり、グリーンズの学校の断熱DIYクラスがキャンセルまちなほど人気になったり、学生がクラウドファンディングで参加型断熱タイニーハウスを建てたり。そうそう、泣く子も黙るカリスマDIY主婦の久米まりさんもDIYで断熱にハマっているようですね。
そこで、今回、「みんなでつくるDIY」で「断熱」して、暖かい暮らしをつくるというテーマでトークライブをやることにしました!
「みんなでつくるDIY」で、暖かい暮らしをつくる
今回のトークゲストの一人目が、「暮らしかた冒険家」伊藤菜衣子さんです。札幌の自宅を断熱リノベーション(DIYも多く含む)した結果、真冬でも結露なし、燃費1/3になったというお家がこれです。
伊藤菜衣子さん自宅の窓は、樹脂サッシの二重窓です。窓際でもびっくりするくらい、暖かいのです。
でも、プロに頼まないとこういう家はできないんでしょ?と思ったあなた、DIYでもできることがたくさんあるんです。
たとえば、こんな感じ。
みんなで畳の下をDIY断熱した結果、暖房の熱が逃げなくなって暖かくなった、の図です。
DIYは一人でやっても楽しいけど、みんなでやったほうが何倍も楽しいですよね。そんな動きをリードしている存在が、2人目のゲストである、TEAMクラプトンです。
神戸を拠点に活動しているTEAMクラプトンは、DIYから一歩進んだDIT(Do It Together)”みんなでつくろう”をモットーに活動している建築集団です。いわば、DIYと大工さんや工務店の橋渡しをしてくれるような存在。
工事を自分だけでやれば安く済むけど、時間もかかるし、技術がないと不安もある。工務店に頼むと、当たり前だけど全部やってくれるけれども、やはり高くついてしまう。
DIYでできる部分は、友人や仲間たちとともに、TEAMクラプトンの指導を受けながらつくる。
総合的なコストは抑えられるし、DIYスキルも身につく。そしてなにより仲間と一緒に何かを作り上げることほど、楽しいことはありません。ということはどういうことかというと、可能性が広がるってことなんです。DIYスキルゼロだと、おまかせするしかないから(たとえば)500万円の見積もりをもらっても、どうにもできません。
「みんなでつくるDIY」をいろいろやってみた経験から言うと、どんな工事でも、素人ができる領域はけっこうある。けど、やっぱりプロがいたほうがいい領域もたくさんあるし、そして絶対的プロ領域があるんですね。
その上で500万円の見積もりをみると、「ここは僕ができるな、、、ここは作業量が多いから友達を呼びたいな。このあたりは僕だけでは怪しいから、プロと一緒にやりたいな。ここからはおまかせしたほうがいいな、となるわけです。その結果、500万円の工事費が300万円になって、さらにスキルアップもできて、思い出にもなるわけです。これは、大きな可能性だと思うんです。
というわけで、今回のトークイベントでは札幌の真冬でも結露なし、燃費1/3になったという断熱リノベーションを行った「暮らしかた冒険家」の伊藤菜衣子さん、「みんなでつくろう」をモットーにお客さんや施工主を巻き込んだ建築を行っているユニークな建築集団チームTEAMクラプトンより山口晶さん、そこに、断熱といえば窓、トリプルガラスの樹脂サッシのパイオニア、株式会社エクセルシャノンの崎村洋人さんとともに、自分たちでできるDIYと断熱、そしてプロに力を借りるリノベーションについてクロストークをします。終了後は交流会も!
ぜひご参加ください!!
お申込み
講座内容
開催日時
13:30 受付
14:00〜16:00 クロストーク
16:00〜17:00 交流会
ゲストスピーカー
広告制作を生業とする傍ら、暮らしにまつわる常識を再構築する冒険中。キャンプ場で1泊2日の総勢100名が参列したDIYな結婚式「結婚キャンプ」、築100年空き家期間17年の熊本市の廃墟をセルフリノベーションした「弊町家」などを試みる。ヘタレでありながら、あらゆることを実現するためにSNSを駆使し、未来の暮らしを手繰り寄せていく様を、坂本龍一氏は「君たちの暮らしはアートだ」と表現し、札幌国際芸術祭2014にキュレーションされ、札幌に引っ越して暮らす「hey, sapporo」を発表。2017年、初監督作品映画「別れかた暮らしかた」を発表。編集と一部執筆を手がけた「あたらしい家づくりの教科書」など。
”みんなでつくろう”をテーマに、施主や友人、近所の人々、SNSでの呼びかけに呼応した一般の人々とともに、ものづくりに取り組む神戸・王子公園高架下にベースを構える建築集団チーム。バーやゲストハウスの内装から公共空間を利用した公園ウエディングのプロデュースまで幅広い活動で注目を集めている。
株式会社エクセルシャノン 営業本部所属 高断熱高気密の家づくりに必要な樹脂サッシの専業メーカー。建築業者とともに家庭用からビル用まで、国内最高クラスの断熱性能を持つトリプルガラスの樹脂サッシや暖冷房設備、換気設備も含めた省エネルギー住宅に対する最適な家づくりをサポートしている。
ホスト
NPOグリーンズ代表/greenz.jp編集長 76年バンコク生まれ東京育ち。2002年より3年間「月刊ソトコト」にて編集。独立後06年「ほしい未来は、つくろう」をテーマにしたWebマガジン「greenz.jp」創刊。千葉県いすみ市在住。家族4人で35㎡のタイニーハウス(車輪付き)に住んで、暮らしとコミュニティづくりの実験中。著作に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』(講談社 星海社新書)。
参加費
子ども 無料
※Peatix(決済システム)でチケット購入をもってお申込みとします。
定員
参加方法
以下の申込みボタンより決済をお願いします。グリーンズのイベントでは事前決済をお願いしています。
お申込み
申込み締切
※定員に達し次第、受付を停止します。お早めにお申込み下さい。
会場
おおさかATCグリーンエコプラザ((大阪市住之江区南港北2−1−10ATCビルITM棟11F西側)
Google Map
会場までのアクセス
梅田・本町・心斎橋・なんば方面から地下鉄中央線「本町」からコスモスクエア経由で約18分
※地下鉄四つ橋線住之江公園から約16分「トレードセンター前駅」下車直結
JRの場合
大阪・天王寺方面から環状線「弁天町」駅から地下鉄中央線に乗り換えコスモスクエア経由で約15分「トレードセンター前」駅下車直結