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名所巡りでは出会えない、その土地の暮らしに溶け込む。人や自然と“密”に触れ合う”ていねいな旅”に出かけてみようよ。

コロナ禍で移動が制限される期間が2年近く続き、新しい土地や人との出会いがぐっと減ってしまいました。いつもの生活圏を飛び出して、知らない土地に出かけたい気持ちが高まっている方は多いのではないでしょうか?

心置きなく出かけられるようになったらどこに行こう、というあなたへ。
今後の旅の下調べに、あるいは別の場所に思いを馳せて気分のリフレッシュに。
魅力的な土地での豊かな暮らしに触れる旅をリポートしてきた記事を、まとめてご紹介します。

最後には、greenz.jpライターで数多くの地方・海外取材を続けてきた”旅の達人”、西村祐子(にしむら・ゆうこ)さんからの旅のアドバイスも。バーチャルな旅気分を味わえますように!

【北海道旭川市】
ダイナミックな自然×都会の暮らし 
~両方を味わうぜいたくな旅

最初にご紹介するのは、北海道のほぼ中央に位置する北海道旭川市

旭川動物園やラーメンが有名なイメージですが、観光地めぐりだけではみつからない、暮らしの一部に溶け込むような旅を、前編後編と分けて、地元のゲストハウスオーナーが紹介してくれます。

旭川市郊外で「旭川公園ゲストハウス」を営む松本浩司さんのおすすめは、フリーランスの木こりの清水省吾さん。森林ガイドとして、森の湧き水をすすって飲んでみたり、スノーシューを履いて散策したりといった、暮らしに密着したあそび体験を提供しています。

旭川の魅力は、人の暮らしと自然の密接な関わりだという松本さん。道内第二の都市でありながら、身近に手つかずの大自然がある、その魅力を存分に感じることができます。思わず深呼吸したくなるような雄大な景色の写真を見ているだけで、爽快感が味わえました。

さらに、記事の後編では、「アサヒカワライド」オーナーがアウトドア好きならではのおすすめスポットを紹介しています。

【岩手県二戸市】
心もからだも温まる! 素朴な魅力に包まれる旅

続いてご紹介するのは岩手県二戸市。岩手最北端に位置する人口約2.7万人のまちです。
観光地として大きく脚光を浴びてこなかった分、素朴で、よい意味で観光地化されていないけれど、温泉も食も人も一級品揃いだという二戸市。

南部せんべい工房「藤原せんべい店」や、銘酒「南部美人」の酒蔵、りんご農家「権七園」など、地域の生産者の方たちと触れ合い、ていねいに出会いを紡ぐ旅を、記事を通して追体験することができます。人の温かさが伝わってくる写真に触れ、何だか胸がいっぱいになりました。

さらに、この記事では「生産者さんの顔や想いが見える、ほんものを知る旅」をするためのアドバイスも。知らない土地や人を深く知る旅に出かけてみようかと、そっと背中を押してもらえそうです。

【徳島県上勝町】
人を惹きつけ、新たな事業を生む、求心力を感じる旅

続いて紹介するのは、ぐっと南へ移動し、徳島県の東部にある徳島県上勝町。日本の原風景が残り、周囲を山に囲まれた自然豊かな町です。

上勝町といえば、高齢者が葉っぱを集めて料理のつまもの用に出荷するビジネス「いろどり」で地域活性化の先進事例として注目を集めたことで有名。さらには、日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言(※)」を発表し、さまざまな取り組みでリサイクル率が80%以上に達している先進的な町でもあります。

詳しくはこちらの記事を。

(※)「ゼロ・ウェイスト宣言」:燃やして埋めるごみ処理から、ごみの発生自体を減らす政策への転換を目指す考え方。

人口1500人ほどの上勝町ですが、起業する人が後を絶たず、次々と移住者による魅力的な取り組みが生まれているのだそう。

その秘密を、この旅の案内人で「一般社団法人ソシオデザイン」の大西正泰さんや起業した方たちの話から探っていくと、古くからの住民の町の良さを残していきたいという想いと、移住してきた人たちのこの町が好きという想いが、同じベクトルを向いていて、相乗効果を生んでいること。

2020年4月には、宿泊施設も備えた、環境型複合施設「上勝町ゼロ・ウェイストセンター(WHY)」が誕生したそうで、今後のさらなる展開が気になります。小さな町にあふれる活気を実際に自分の目で確かめてみたくなりました。

【沖縄県うるま市】
移住者から学ぶ、本気の島ぐらしを体感する旅

最後に紹介するのは、沖縄で3番目に人口が多い沖縄県うるま市に属する「島しょ(とうしょ)地域」と呼ばれるエリア。平安座島(へんざじま)、宮城島(みやぎじま)、伊計島(いけいじま)、浜比嘉島(はまひがじま)、津堅島(つけんじま)の5つの島があります。沖縄本島と島を結ぶ「海中道路」は、海の上を通る橋として人気の観光スポットであり、島民の生活道路にもなっています。

この地に移住してきた人たちを訪ね、その暮らしを紐解いていく3日間の旅。「本気で暮らす」ってどういうこと?と思いを巡らせながら読み進める中で、特に印象に残ったのが、宮城島に暮らす、脳科学者でフィンランド人のマリルカ・ヨエ・ウーシサーリさんのことば。

「私が『これはいいこと』と思っても、島のみんなが良くないといえばそれはだめ。島の考えにはぜったい合わせた方がいい。」

移住者たちの話から感じられるのは、島の暮らしや価値観をリスペクトし、それまでの暮らしから”地続きの暮らし”を行う中で、島の良さを引き出したり、新しい何かをもたらしたりしていくという姿勢。

ただの移住者ではなく、“地続き”に暮らしていくという本気度合いが長く居続ける秘訣だということがとても腑に落ちました。

(プレイリストここまで)

【番外】その土地の魅力を深く知る旅のための3つのヒント!

最後に、greenz.jpで日本全国をめぐるレポートを執筆している”旅の達人”、西村祐子さんに旅のアドバイスを教えてもらったので、3つに凝縮してご紹介します!(西村さんは、今回紹介した北海道旭川市と岩手県二戸市の記事を担当されています。)

1. 下調べはしっかり、組み立ては「余白」をつくっておく

下調べはしっかりするタイプだという西村さん。

Googleマップ上で気になる場所をたくさんリストアップしておいて、そのときの気分や天候によって現地で臨機応変に組み立てているそう。予定を詰め込みすぎず、意識的に「余白」をつくっておくことで、「思いがけない出来事や小さいネタが増えて、土地を深く知ることになっていくと思うんです」と。

2. 地元の人との交流は、きっかけを逃さずに広げる

旅を深めるために、そこに暮らす人とも積極的に交流したいところ。

たとえば、何かを買うときや食事をしたときなど、きっかけがあって入りやすいところから聞くのがコツだと話してくれました。「旅のさなかに地域の人にお話を聞いてみたいなと思ったときは、きちんと礼儀は尽くして、できるだけ経済活動に貢献した上でお声がけしてみるとお互い気持ちがいいですよね」と、細やかな気遣いを忘れないことが大事。

また「興味関心に共通点がありそうな人におすすめしてもらったところには必ず足を運んでみる。自分の想像を超えたところに、旅の驚きと楽しさが詰まっている」そうですよ。

3. 旅先ではなんでも楽しむ気持ちをもって、自分の「心地よさ」に貪欲に

旅行につきもののハプニング。予定通りに行かないことも楽しむ姿勢で。
そこから新たな展開に広がることもあるので「旅先でがっかりする暇はない」とのこと。

そして、旅先で「ひとつひとつにテキトーな選択肢はない」という西村さん。良さそうなところを調べ、行ってからもアンテナを張って、自分にとって「心地よい」旅を目指していると、いい人に出会ったり、いい思い出ができたりするのだそう。

お話をうかがって、旅先でその土地を全力で味わい尽くそう、という西村さんの探求心と旅への”真剣勝負”な姿勢がとても印象的でした。

西村さんにはほかにも、記事執筆の舞台裏や想いについてたっぷりお話をうかがったので、詳しくは近日公開の続編記事で改めて!

顔をのぞかせているのが西村さん。左は神戸ゲストハウスMAYAの朴徹雄さん、右は偶然居合わせた友人、倉敷Yuji−innの山内さん一家。(提供: 西村祐子さん)

今回ご紹介した4つのレポートそれぞれ、その土地の魅力や豊かな暮らしが感じられ、改めて、暮らしの一部に溶け込むような旅に出かけてみたくなりました。

greenz.jpではほかにもいろいろな場所を訪れたレポート記事があるので、ぜひ探してみてくださいね。
 
(Text / Curator: 片岡麻衣子)

– NEXT ACTION –

あなたはどんな土地、どんな人を訪れてみたいですか。
自分の理想の旅プランを練ってみると新しい発見があるかもしれません。

(※)各記事の中で紹介している情報は取材時のものです。