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散歩しながら、自分の求めとつながり満たしていく練習「ニーズ散歩」#いかしあうデザインカード

グリーンズがビジョンに掲げている「いかしあうつながりがあふれる幸せな社会」。その実現のためには、人・社会・自然との関係性のなかで、それぞれがいかしあう状態をつくっていくこと、つまり、関係性をデザインしていくことが大切です。

この「関係性のデザイン」をみんなで楽しく探究していけたらと、グリーンズが考案・開発したオリジナルのカードセット「いかしあうつながりデザインカード」。

このカードを使ってどんな学びができるか、どうやって関係性をデザインしていけるかを、いろいろなワークを紹介していきます。(カードについて詳しくはこちら

「ニーズ散歩」ワークとは

ひとりで散歩をしていると、ふっとアイデアがわいてきたり、気分が落ち着いてきたりしませんか?

2人で散歩するのも、またよし。面と向かわずに隣にいて、同じ風景を見ながら歩していると、いつも話さないような話題が出てきたりして、お互いの理解が深まります。

今回のワークは、ニーズカードを持って2人ひと組で散歩をしながら、ニーズについて親しんだり、自分の求めていることを知り、満たしていく練習になるようにデザインされています。自分や相手が人生や暮らしの中で大事にしているニーズを、じっくりと深堀りして味わってみてください。

ワークの概要

ワークに大切な態度

・自分や相手の声を心から聞き、心から話しましょう。
・ワークの前に参加者同士で「チェックイン」をすることもおすすめです。

ワークの進め方

1.山や海、広い公園など、できるだけ自然を感じながら散歩しやすい場所に移動します。できるだけ商業的なメッセージが目につかず、流れる風景や風を感じられ場所がいいでしょう。

散歩が難しい場合は、喧騒から離れて2人だけになれる空間を探してみてください。

2.「みんなのニーズ」カードをもって、2人ひと組で歩き始めます。

3.どちらかが、カードの裏に書かれた「ニーズとは」の説明を読みます。

「ニーズ」とは、命が自ら持続し、成長・繫栄するための「必要」「求め」のことであり、いわば「命の原動力」です。私やあなたから、言葉、言動、無形を問わず、この世のあらゆるデザインはなんらかのニーズを満たすために存在しています。

4.それぞれ、カードを見ながら、自分が大事に思っている1枚を選びます。直感でOKです。

5.選んだニーズを相手に伝え、カードを相手に渡してください。

6.渡された方は、「なぜそのニーズを選んだのですか?」など、そのニーズを選んだ理由を聞きます。

7.聞かれた方は問いを味わいながら、「なんで〇〇を大事に思ってるんだろう」「中学校のときにこんな体験があったからかな」など、選んだニーズと心からつながりながら、5分ほど話してみてください。

このとき、聞き役は、相手が話しやすいように、あいづちを打ったり、「それはどういう意味?」「それでその後どうなったの?」など、話しやすい軽い質問をしてみてください。このとき、アドバイスや決めつけはせず、話し手に寄り添って聞きましょう。

8.時間が来たら、役割を交代して、同じことを行います。

※時間にゆとりがあるときは、2枚目、3枚目のカードを選んで、同じように繰り返して散歩を続けてもいいですね。

ワークのコツと発展

このワークは、慣れてきたらひとりでもできます。自分にとって大事なニーズを出して、自分に質問する。朝の散歩や移動時間など、自分とつながりたいときにおすすめです。

大人数でも、たとえば合宿の一部としてやるとチームのつながりができますし、親子や家族でやってみるのもいいでしょう。

やってみたレポート
#活かしあうデザインカード(随時更新)

みなさんは、どんな人と、どんな場面で「ニーズ散歩」をやりましたか?
ぜひ「#いかしあうデザインカード」をつけて、SNSでワークの感想や収穫を教えてください。

(写真: 山中康司)
(このワークの発案者: 鈴木菜央)