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「健常者」も「障害者」もいない。いるのは太陽のような存在だけ。株式会社サニーサイドが探究する「共生と調和」のあり方

「SDGs」や「ダイバーシティ」「多様性」といった言葉が広まり、共生社会の形成に向けた取り組みを、あちこちで目にするようになりました。
でもその反面、言葉だけが先行しているのではないかと疑問に思うシーンに出会うこともしばしば。

私たち一人ひとりが、自分の言葉で「共生と調和」を語り、実現に向けて行動できるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?

連載「共生と調和をめぐる旅」では、“いかしあうつながり”をタグラインに掲げるグリーンズと、香川県丸亀市とまんのう町を拠点にする株式会社サニーサイドが、一緒に日本全国の様々な場所を訪れながら、共生と調和のあり方を探っていきます。

まずはサニーサイドがどんな会社で、何を目指しているのか、そして彼らが考える「共生と調和」について知りたいと思い、香川県丸亀市・まんのう町を訪れました。

個性豊かな仲間が働く「サニーサイド」

まんのう町は、香川県のほぼ中央部に位置し、瀬戸内海に面した風光明媚な場所。少し車を走らせると、讃岐山脈に連なる山々や平坦な田園地帯が広がり、海にも山にもすぐアクセスできるコンパクトさが魅力に感じました。

出迎えてくれたのは、サニーサイドの多田周平さん秋吉直樹さん。二人が今回、グリーンズと一緒に旅に出るメンバーです。

左: 多田さん、右: 秋吉さん

多田周平(ただ・しゅうへい)
株式会社サニーサイド 代表取締役
1977年生まれ。香川県出身。大学卒業後、ビルメンテナンス会社に就職。その後独立し、「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念のもと、個性あふれる仲間と共に10年間、会社経営を行う。趣味は風呂とサウナ。たくさんの人の輪の中にいるのは苦手だが、人の輪を眺めるのは好き。
秋吉直樹(あきよし・なおき)
SUNNYSIDE FIELDS プロデューサー
1988年生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、地元市役所で3年間勤務。その後、香川県地域おこし協力隊にチャレンジするために香川県へ移住。中小企業の採用支援をする会社を起業した際、多田と出会い意気投合。昨年4月からサニーサイドに参画し、SUNNYSIDE FIELDSでプロデューサーを務める。趣味は筋トレとカレー。面白法人カヤックでも、全国の移住・関係人口担当者コミュニティを運営している。

サニーサイドは「個性が共生し調和が発展を生む」を理念に掲げ、2011年に創業した会社。県内6カ所のテーマパーク園内・ホテルの清掃業務に加え、高松市内でのゲストハウスやジューススタンドの運営、自社農園における無農薬野菜の生産・販売、また県内4カ所でプログラミングスクールを開講しています。

特徴的なのは、135名(2021年2月現在)の仲間のうち多くが就労弱者と呼ばれる、知的障害者や精神障害者、元ニート・引き込もり、高齢者であること。全従業員における就労弱者の割合は46.6%に上ります。

スタッフ135名(2021年2月現在)のうち、なんらかの障害のある方が18名、元ニート・引きこもりの方は27名働いています。

「これまで、企業として「人の多様性」にアプローチする方法は、は、大きく分けて2つあった」とサニーサイドは考えています。「区別モデル」と「橋渡しモデル」です。

「区別モデル」は、障害に応じた仕事を設けるやり方。箱折りや工場でのライン作業など切り出された仕事を、障がいのある人と進めます。就労継続支援A型・B型での工賃を得る働き方もこれに当たります。

似た境遇同士で働いていただく為、当事者同士の互いのストレスが少なく、管理者の手間も抑えることができます。一方で、様々な人と働く実社会とはどうしても距離が空いてしまいます。

「橋渡しモデル」は、企業が就労弱者向けの就労訓練や仕事紹介を行う形式。企業に求められるスキル・能力の取得に加え、就職先選定や職業紹介などを行います。雇用拡大につながるものの、サポートする側・される側の境界を無意識につくってしまいがちです。

そうしたこれまでのあり方を否定するわけではないものの、自分たちの在り方は、そのどちらでもない。そう考えたサニーサイドが、自分たちなりのあり方として定義したのが「共生モデル」です。「共生モデル」は様々な個性を持った人たちが同じ職場で働き、ハンディのありなしに関わらず、個々にあった仕事に取り組みます。実社会に近い環境なので、サポートする側・される側といった境界がありません。

多田さん 「共生モデル」では、障害者用、主婦用、高齢者用にあえて仕事を区別せず、評価軸も共通です。それにより、メンバーはお互いの得意・不得意を把握し、弱点は補い合うという実社会に近い環境が生まれています。一人ひとりの得意が最大限いかせるよう、仕事を細分化して人員を配置し、質の高い仕事を提供しています。

清掃や宿泊、農業、教育など様々な事業を展開しているのも、「より多様な個性を持つ人が活躍できる場」をつくるため。仲間がやりたい仕事を実現できるよう、新規事業の立ち上げにも積極的にチャレンジしています。

個々のできることにフォーカスし、チームで質の高い仕事を実現

「まずは一緒に現場に行ってみましょう!」と車に乗せてもらい到着したのは丸亀市内にある「レオマリゾート」。全国の観光施設を手がける「大江戸温泉物語グループ」が運営するリゾート施設です。

四国で有数のリゾート施設。高台に位置し、丸亀市を一望することができます。

レオマリゾートは、遊園地・プール・ホテル・レストランなどを併設していて、サニーサイドでは、リゾート全体の清掃管理を担当しています。

リゾート内にある「ホテルレオマの森」。11階建で、ワンフロアにつき約35部屋あります。

よく見かける宿泊施設の清掃風景ですが、ここでも障害のある方、元ニート・引きこもりと呼ばれる方などをふくむ、個性豊かな仲間が働いています。

秋吉さん 一般的な清掃会社であれば、ワンフロア2〜3人で対応する規模感です。しかし、サニーサイドでは6〜7人で仕上げます。全ての業務をできる数人で回すのではなく、一人ひとりのできることを組み合わせてチームで対応しているんです。

業務は「鍵開け」「ベッド」「水回り」「チェック」の大きく4つに分かれています。

「鍵開け」担当は、お客様がチェックアウトした後、一番に入る人。扉を開け、ゴミなどを片付けます。次に「ベッド」担当がベッドメイクを、「水回り」担当がトイレや洗面所を清掃。最後に、清掃状況をチェックし、扉の鍵を閉めるのが「チェック」担当です。

秋吉さん 一室仕上げるにも最低4名の人が関わります。どこまで清掃が終わっているか一目でわかるよう、布団の畳み方、枕を置く場所、ゴミ箱の位置は全て決めています。例えばテレビは、「鍵開け」担当が部屋に入るとあえてつけっぱなしにして、「鍵閉め」担当が全てのチェックを終えたら消すようにしています。担当範囲を明確にし、次の人へ「バトン」を渡すためです。チームで仕事をする連帯感があって楽しいですよ。

個性をいかして働ける仕組みをつくったことで、質の高い仕事を提供するサニーサイド。就労弱者と呼ばれる方を雇用しているものの、助成金に頼らず事業を継続しています。2017年の総売上高に対する助成金比率は、0.4%とごくわずかでした。

自社農園やゲストハウスの運営など、広がる事業

つづいて訪れたのは、レオマリゾートのある「城山」をぐるっと回って反対側に位置する、まんのう町。日本最大の灌漑用のため池「満濃池」があり、国の名勝に指定されています。

創築は大宝年間(701~704)と伝えられていて、弘仁12年(821年)には、弘法大師空海が改修にあたりました。唐の最新土木技術を駆使し、日本最初のアーチ型ダム方式の堤防を短期間に完成させたことでも有名です。

この町で、サニーサイドは2020年から畑を借り、農業に取り組みはじめました。じゃがいもや人参、玉ねぎなどの根菜類を中心に、無農薬で栽培。高松市で運営するゲストハウス 「SUNNY DAY HOSTEL」で提供する食事に使うほか、一部を飲食店に卸しています。

「レオマリゾート」で働くスタッフのご縁から、2020年、まんのう町で畑を始めることに。現時点では栽培品種は数種類のみですが、今後は年間数十種類の野菜を栽培していく予定です。

「SUNNY DAY HOSTEL」ではモーニングやランチを提供。地元農家や自社農園で栽培した野菜をふんだんに使ったメニューが好評です。

多田さん 関われる仕事が増えたら、今までよりももっと多様な人と一緒に働けるようになる。そう思い、農業やゲストハウスもはじめました。

秋吉さん 僕たちがやっていることは、効率的でも合理的でもありません。農薬を使わない分、畑の収量は少ない。でも、地球にとっていいことだし、安心して食べられるから無農薬にしています。

ゲストハウスの食材も、メニューを固定して大量仕入れした方が利益率は高いんです。だけど僕たちは、毎月旬の食材を農家さんから仕入れて、メニューを変えます。その上で、食材や農家さんを紹介するフリーペーパーも発行しています。僕がお客さんだとしたら、出された食事が誰かの手塩にかけて育てられたものなら嬉しいし、顔が浮かぶものならより美味しさを感じられるから。

誰にも等しく陽を与える、太陽のような存在になろう

個性豊かな仲間と共に、清掃事業や農業、ホステル事業などを展開するサニーサイド。そもそも、どのように産声を上げたのでしょうか?

多田さん 会社の理念として掲げている「個性が共生し調和が発展を生む」。これを体現するためにつくった会社です。

多田さんが清掃の仕事に出会ったのは、学生時代。当時は就職氷河期で、希望の仕事に就くことが難しかったと振り返ります。

多田さん 失礼な話ですけど、清掃の仕事に就いたのは、他の学生が選ばないような業界なら入れるんじゃないかって思ったから。若手が少ないから、新卒でいきなり巨大ショッピングセンターの管理職になって、採用や教育、マネジメントをすることになりました。その頃ですね、自分を削れば削るほど、足りないものが増えるほど、どんどん人が寄ってきて、相手の力を引き出すことができる感覚を身につけたのは。

ショッピングセンターは、朝6時から夜24時まで営業、365日休みなし。自分だけが頑張ってもどうにもならない状況の中で、多田さんは他者の力を生かす関係性を構築することに力を注ぎはじめたそうです。

入社3年が経った頃、お兄さんが清掃会社を起業することになり、多田さんは地元に戻って事業を手伝うことにしました。最初は順調に成果を上げ楽しく働いていましたが、だんだん歯車が狂い出します。

多田さん 兄と僕は性格が真逆なんです。「普通はこうだろ」「会社に来たら挨拶はするのが当たり前」みたいな枠ができて、だんだんルールで縛られた会社になってしまいました。でも、「普通」ってあくまでその人の「普通」。僕の普通と相手の普通は別物ですよね。だから、だんだん違和感がつのっていってしまったんです。

兄の会社を辞めたらきっと両親は悲しむし、周囲からも変な目で見られるだろうから迷いました。でも、自分の考えを曲げて生きていく意味はないから、退職することにしました。

そんな多田さんを待っていたのは、共にお兄さんの会社で働いていた仲間たち。多田さんと同じように窮屈さを感じていた彼らは、「一緒に清掃会社を立ち上げよう」と声をかけてくれました。

多田さん 兄の会社に在籍中、僕がとってきた仕事がレオマリゾートの清掃でした。当時、レオマリゾートの清掃の仕事は大赤字。でも、僕は仲間と力を合わせることにより、マイナスをプラスに変えられると信じていました。だから兄にお願いして、レオマリゾートの仕事も働いていたスタッフも、そのまま雇用する形で起業しました。

サニーサイドの本社は、レオマリゾート内にあります。

多田さん トップの考えの枠にはまる人が「普通」とされる組織って、すごく窮屈。そこで個性は発揮できません。兄の会社で得た気づきなど、今まで僕が学び、実践してきたことを体現してみたいと考え、「個性が共生し調和が発展を生む」会社や社会づくりをめざすことにしたんです。

誰にも等しく陽を注いでくれる、太陽のような存在になりたい。多田さんは会社に「サニーサイド」と名付け、新たな一歩を踏み出します。

マイノリティはもうマイノリティではない。多様な人がいる社会の到来

多田さん 香川県に限らず日本全国に言えることですが、生産年齢人口は減少、高齢者は増加しており、若年無業者(15~34歳の非労働力人口のうち,家事も通学もしていない人)の割合は、2000年代から横ばいのまま(※1)(※2)です。

また、マイノリティとカテゴライズされている人の割合も、年々増えています。例えば、発達障害と診断された人の数は、2011年で31.8万人だったのが2016年には48.1万人になりました。(※3)「男女」に納まらない性を持つ人の割合は、2012年調査で5.2%のところ、2015年には7.6%と増加しています。(※4)

こんなふうに、高齢者・無職・LGBT・障害者などにカテゴリ分けされる人の数を集計すると、そうした存在はもう決してマイノリティではなく、多様な人が共に生きる社会がやってきたのだと感じています。

出典:
(※1)総務省 https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2019np/index.html#a05k01-a
(※2)内閣府子ども若者白書 https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h30honpen/pdf/b1_03_02_01.pdf
(※3)厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/seikatsu_chousa_list.html
(※4)電通 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0423-004032.html

「SUNNY DAY HOSTEL」の1階にあるジューススタンドでは、瀬戸内の旬の果物や野菜で仕立てたドリンクが楽しめる。

社会的な背景と多田さん自身の経験から、「共生モデル」を体現しつづけているサニーサイド。
多田さんや秋吉さんは、日常のどんなシーンで理念が体現されていることを実感しているのでしょうか?

秋吉さん 主婦(夫)や学生、障害のある方、元ニートなどいろんな人が働くレオマリゾートの清掃現場は、まさにそうです。チェックインの15時までに清掃を終わらないといけないので業務中は必死。でも終わると、「お疲れ!」って肩を叩き合いたくなるんですよね。一緒に仕事をすると、なんとなく性格や特性がわかって、お互いの理解度は深まる。「悪くないな」って感覚があります。

多田さん 「障害者雇用率制度(※)」により、企業は一定の割合の障害者を雇用することが義務付けられています。でもよくある障害者雇用は、専用の業務が与えられて、他のスタッフと会話をする機会すらありません。たしかに、雇用率は達成しているからダイバーシティ企業かもしれないけれど、「それってどうなの?」って思うんです。

僕たちはサポートする側・される側という境界を超えていきたい。「障害のある人」「ニート」「引きこもり」って余計なフィルターをかけて人を見なくていいんです。秋吉が話したように、一緒に仕事をしたらお互いの良さや面白さはわかるから。

(※)障害者がごく普通に地域で暮らし、地域の一員として共に生活できる「共生社会」実現の理念の下、すべての事業主は法定雇用率以上の障害者を雇用する義務を定めたもの。2021年6月現在、民間企業の法定雇用率は2.3%。

「個性が共生し調和が発展を生む」を体現しているシーンは、「障害のあるなしにかかわらず起きている」と秋吉さんは続けます。

秋吉さん ゲストハウス 「SUNNY DAY HOSTEL」では、月替りメニューを提供し、そのメニューに合わせてフリーペーパーも出しています。ゲストハウスの支配人、カフェスタッフ、ライター、多田さん、僕など、たくさんの人が意見を出し合いながら、企画を形にしているんですね。

企画をはじめた当初、ホテル支配人はどちらかというと保守的で、きっと「また秋吉が、面倒なことをはじめた」って思っていたはず(笑) それはそうですよね、毎月メニューを変えるのもフリーペーパーをつくるのも大変ですから。

でも、企画をつづけるうちに、お客さんから良い反応が返ってくるようになり、前向きに捉えてくれたのかな。「自分たちで考えて形にしていくのって楽しいね」と話してくれたんです。すごく嬉しかったし、その人のなかで変化を感じました。

このように、サニーサイドの現場では障害のあるなしに関わらず、「共生と調和」を感じられるエピソードが日々生まれています。

理念を社会に広く伝えていく、新たなチャレンジ

創業から10年に渡り、社内の中で「個性が共生し調和が発展を生む」を体現してきたサニーサイドは、今、転換期を迎えています。理念を外に向けて発信していく基地となる「SUNNYSIDE FIELDS(以下、FIELDS)」のオープンです。

「Fields」の建設予定地。

「FIELDS」は、まんのう町の自社農園から徒歩数分のところに、2021年冬オープン予定。元工場の跡地をリノベーションし、カカオ豆からチョコレートを製造する工場や自家焙煎のコーヒー、すぐ近くの畑で採れた野菜を食べられる場所などを併設した複合施設が誕生します。

「Fields」の完成イメージ。

「今までやってきたことを力強く表現できる場所にしていきたい」と語る多田さん。どんな風景を描いているのでしょうか?

多田さん 創業から10年間、理念を掲げて経営した結果、「誰かを思いやること」「好きなものを好きでいること」「自然に感謝すること」の3つの言葉が立ち現れました。「FIELDS」はそれを体現できる場所にしたいです。一人で落ち着いたり、友だちを連れて遊びに来たり、子どもたちが庭で走り回っていたり。訪れてくれた方が思い思いに過ごせる、日常の場になれば良いですね。子どもに「静かにしなさい」って言わなくてもいい。「◯◯しなければならない」って規制を極力削って、自由に過ごしてほしいです。

だからこそ、「FIELDS」にはカフェやギャラリー、公園など複数の機能を持たせて、いろいろな人が訪れやすいようにするのだとか。余白の持たせ方については、秋吉さんに考えがありました。

秋吉さん チャレンジしたいのは、サービス提供者と受給者の垣根を曖昧にすること。例えば、地域の人が自分の作った商品を売れる場所があってもいいかもしれない。例えば、お客さんと一緒に庭に堆肥小屋をつくってもいいかもしれない。

そんな工夫を散りばめながら、一人でも多くの人が、「自分も『FIELDS』を構成している一員」であると思ってもらえるような状況をつくりたいです。

オープンに向けて奔走する多田さんと秋吉さんですが、自分たちの場所をつくるのははじめてのこと。きっと想像だにしない困難も起こることでしょう。そこで「個性が共生し調和が発展を生む」を各現場で実践している方々のもとを訪れ、先人に学びながらより良いあり方を探ろうとするのが、本連載です。

秋吉さん サニーサイドでは、「個性が共生し調和が発展を生む」を僕たちなりの考えで日々体現していますが、「共生と調和」のあり方っていろいろだと思います。他の方々はどうしてきたのか知りたいですし、学んだことを「FIELDS」で形にしていきたいです。

多田さん 旅に出てさまざまな「共生と調和」のあり方を知れることが、まず楽しみです。同時に、旅を通した自分の心の変化も楽しみたい。サニーサイドも道半ばですが、未完成のままだからこそ感じられること、楽しみつづけられることってあると思います。そういう未完成な自分のままで、全国を巡ってたくさんのことを学びたいですね。

「みんな違ってみんないい」と言うのは簡単です。しかし、それを会社や日常の中で体現しつづけることは、綺麗事だけでは済ますことができない難しさもあります。

そうした困難も楽しさも丸ごと飲み込みながら、目の前の物事に一つずつ向き合い、自分自身のあり方を見つめ直しながら仕組みをつくってきたからこそ、サニーサイドらしい「個性が調和し共生が発展を生む」状態を体現できているのだと、取材を通じて思いました。

さて、これから訪れる会社や場所では、どのような出会いが待っているのでしょうか?次回以降は、サニーサイドとグリーンズのメンバーが気になる全国各地の実践者のもとを訪れます。

最初に旅するのは、千葉県木更津市で持続可能な暮らしや生き方を提案するサステナブル ファーム&パーク「クルックフィールズ」。2019年10月のオープン以降、実践を積み重ねるなかで見えてきた「人と自然の共生と調和」のつくり方を探ります。お楽しみに!

(撮影: 水本光)

[sponsored by 株式会社サニーサイド]

– INFORMATION –

「SUNNYSIDE FIELDS 準備室」
 2021年11月にOPEN予定!「SUNNYSIDE FIELDS」開業までの道のりをお伝えします。
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