またどこへでも旅行へ行けるようになったら。
みなさんは、どこへ行きたいですか?
私が行きたい場所の一つは、ドイツ。12歳〜16歳と大学時代の一年間を過ごした私の第二の故郷です。
絵本のような石畳が続く街並み(文句なしに綺麗!)。
ビール、ソーセージ、ポテト(ビールは、ほんとに安い!)。
そして、街なかで飛び交うドイツ語(文法に苦しめられたのも、いい思い出)。
(※)ドイツの飲酒年齢は、蒸留酒(ウィスキー、焼酎など)とそれ以外(ビール、ワイン、日本酒など)に分けて定められており、後者は保護者同伴であれば14歳から飲酒が可能です。ビールの国は、法律も違うので驚きます。(参照元)
そんなドイツへまた行けるようになったら。。。
今回はあなたの未来の旅の参考になるように、greenz.jp流ドイツの歩き方をご紹介します!
サイクリングで街を駆けめぐる
ドイツでは、日常の移動手段や休日のアクティビティとして、自転車がとてもポピュラー。自転車を持って電車にも乗れたり、”Kinderfahrradanhänger”とよばれる自転車にくっつけて子どもを乗せられるベビーカーのようなカートもあったり、近所のちょっとした移動にも、遠方へのお出かけにも、自転車がとても便利です。
ただ、ドイツでは交通ルールが厳しく、一部例外を除き、自転車は必ず車道を走らなければなりません。さらに、曲がる際には手信号で行き先を示すなど、不慣れな状態で乗るにはハードルが高くなってしまうことも。
そこでおすすめなのが、交差点も信号もない自転車専用道路!大都市でも緑の多いドイツなら、街なかを走るだけでも、車や歩行者を心配することなくサイクリングを楽しめます。
ソーラー充電で走る自動車「Sion」
ライドシェアで現地の人と交流しながら、旅しよう
ドイツといえば、”エコ”のイメージが強い人も多いのではないでしょうか。そんなドイツで2022年に販売予定の「Sion」は、ソーラーパネルを使って太陽の力だけでも1日最大30km程度走行できる電気自動車です。
そんな「Sion」の魅力は、環境に優しいだけでなく、専用の「goSono」アプリがあること。このアプリを使えば、「Sion」の持ち主とカーシェアすることも、ライドシェアをすることもできちゃうんです!
ドイツ政府が電気自動車の普及に力を入れている今、ドイツ国内ではますます電気自動車が広まっていくはず。ライドシェアを使って現地の人と交流しつつ、気ままに近場をドライブ。なんていうのも、ちょっと変わった旅が経験できていいかもしれませんね。
最先端のアートと音楽の街
ベルリンのクラブへ遊びに行こう
コロナ禍で世界中が経済危機に陥るなか、芸術や文化の社会的重要性を説き、いち早く支援をすすめているドイツ。そんなところからもうかがえるように、ドイツはもともと芸術や文化活動が活発な国です。
なかでもドイツの首都ベルリンは、テクノポップの発祥地であり、最近では数多くのアーティストが集まることでも有名な都市。アートや音楽好きの方は、楽しめるスポットが盛りだくさんです。
見どころ満載のベルリンで特におすすめしたいのが、使われなくなった公衆電話を活用した”世界で最も小さなナイトクラブ”「Teledisko」。
ディスコの料金は1回わずか2ユーロ。室内にはストロボスコープやスモークマシーン、ミラーボールといった本物のディスコさながらの設備はもちろん、好きな音楽を自分で自由にセレクトできるタッチスクリーンまで完備。さらにオプションとして、写真や動画を撮ってくれるサービス(プラス2ユーロ)もあり、若者たちに大人気のスポットなんです!
「Teledisko」のあるフリードリヒスハイン=クロイツベルク区は、数多くのクラブやアートギャラリーが点在し、街全体がアートギャラリーと表現されることもある場所。街歩きをしながらアートと音楽を堪能する旅も楽しそうですね。
”いかしあう街づくり”を学ぶ
街歩きのすすめ
べルリンから電車で西へ約30分のところに位置する古都ポツダム。第二次世界大戦の末期、日本に無条件降伏を求める「ポツダム宣言」が出されたことで名前を知っている方も多いのではないでしょうか。
そんなポツダムは、観光地にもなっている美しい旧市街などを擁している一方、一部地域で高齢化や極度の貧困などの問題を抱えていました。
そこで、2009年に始まったのが「住民にこの地域で何が必要かを聞く」「住民が望まないことはしない」という方針が徹底的に貫かれ、住民からのアイデアを積極的に募った「だれも見捨てない持続可能な街づくり」です。
サンスーシ宮殿など世界遺産となっている美しい歴史的建造物を訪れつつ、街なかを散策し、”いかしあう街づくり”を目で見て学んでみるのも、貴重な経験となるかもしれません。
おしゃれなお土産にはこれ!
街なかの風景を持ち帰ろう
突然ですが、写真のおしゃれなTシャツ。
どうやってつくられているか、わかりますか?
実はこれ、街中にあるマンホールや排水管などをつかってプリントされたもの。ベルリンを拠点として、アムステルダムやパリなど、ヨーロッパで拡がっている「Raubdruckerin」、「印刷する海賊たち」というグループによるTシャツやカバンに模様をプリントするプロジェクトの一環でつくられたものなんです!
そんな「Raubdruckerin」が大切にしているのは、持続可能な活動であること。
そのコンセプトどおり、Tシャツはオーガニックコットン100%、トレーナーに使われているポリエステル部分はリサイクルされたもの。さらにプリントは、石油不使用の水性インクを使用し、道路で制作するため、印刷板や印刷スクリーン、印刷機も必要なく、材料も最小限に抑えられています。
ドイツを訪れた際には、直接ショップを訪れて、ぜひ街なかの風景を写し取ったTシャツや、カバンと一緒に、旅行の思い出を持ち帰ってみてください!
greenz.jp流ドイツの歩き方。
いかがでしたでしょうか?
ガイドブックどおりの観光ではなく、あなたなりのプランを立てて日本を飛び出す。
実現するにはまだ時間がかかるかもしれない未来のことを考えてワクワクする、そんな今後の旅の計画に役立てば幸いです。
ではでは。Auf Wiedersehen!
[via Fahrradmagazin.net, Sion]