突然ですが、みなさん最近学んでいますか?
greenz.jpは学生の方にも広く読んでいただいていますが、社会人になった方の中には「勉強はもう卒業した」という方や、「忙しくてなかなか」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。その一方で、大人になってから「あの頃しっかり学んでおけば!」と後悔したことのある方も少なくないかもしれません。
かつて大人の学び場といえば、大学の社会人課程や資格スクールがメインでしたが、最近では気軽に学べる市民講座やワークショップが増えています。そこで今回は、大人の「もう一度学んでみたい!」を応援する、さまざまなプロジェクトをまとめて紹介していきます!
大人になって忘れていた、“やってみたい”“行ってみたい”気持に火をつける学びの場「サクラ島大学」 by 甲斐かおりさん
市民大学の草分け的存在「シブヤ大学」の系列校として、2011年7月、鹿児島に開校した「サクラ島大学」。
学校=「先生に教えを乞う場」ではなく、地域資源を活かした学び場として、普段わざわざ行かないような場所に足を運んだり、きっかけがないとやらないことを授業にしてしまうのが特徴です。
それをよく表しているのが、「オモイデトラベル」という授業。ある人の「思い出の場所」を旅する企画で、参加者はこの旅を通して、観光地では得られないような発見や、子どもの頃の冒険にも似た、ワクワクを体験することになるのです。(⇒続きは、こちら)
刺激したいのは住民の“誇り”。地元の魅力を知ることが観光にもつながる「いよココロザシ大学」 by 甲斐かおりさん
同じく市民大学として、2011年6月、愛媛に誕生した「いよココロザシ大学」。「愛媛ファン」「松山ファン」を増やすことを目的に、地域の魅力や資源を学び、知識や技術を持った人たちと、知を分かち合おうとする学校です。
授業をつくるのは市民たち。「妄想授業」と呼ばれる企画会議でアイデアを出し合い、生徒になったり先生になったりしながら、興味のあることや知的好奇心をフルに発揮しています。
愛媛県出身で元チャットモンチーの高橋久美子さんによる「ヒトノユメ」という授業は、詩と絵のアート展を行いたいという高橋さんの夢を起点に、多くの市民が表現者としてそれぞれの夢を展示する場へと発展しました。(⇒続きは、こちら)
日本初、3か月でタイニーハウスをつくった「タイニーハウス・ワークショップ」で参加者が得たものは技術よりもむしろ「生き方」 by 石村研二さん
一風変わってこちらは、2014年に山中湖で開催された「家をつくる」ワークショップ。
その内容は、わずか5回のワークショップで、家づくり未経験の素人が集まって小さな家をつくるというもの。「家づくり」を知りたくて参加したはずが、参加者の多くは、人との関わり方や暮らし方といった、日常の改善に直結する気づきを得て帰ったそう。
「学び」は専門知識の習得だけでなく、生活そのものの改善にも効果があったようです。(⇒続きは、こちら)
親になった自分が本当にやりたいことは、なんだろう? グリーンズの学校「ママ・パパ向けソーシャルデザインクラス」を通して見えてきたこと by エーコさん
時間のつくりにくい子育て中だからこそ、学びたいこともありますよね。
「グリーンズの学校」が2015年に開講した「ママ・パパ向けソーシャルデザインクラス」は、子ども同伴OKでした。子連れでのワークショップ、子連れでのフィールドワークを通して、それぞれが親として取り組みたいプロジェクトを発表。
親になった今だからこそ「自分のしたいこと」に向き合い、ライフワークを紡いでいく貴重な機会になったようです。(⇒続きは、こちら)
人文学部でソーシャルデザインが学べる!? 元「greenz.jp」編集長が担当する京都精華大学の授業をのぞいてきました by greenz.jp編集部
最後にご紹介したいのは、greenz.jpの元編集長・兼松佳宏(以下、YOSHさん)が担当することになった京都精華大学の「ソーシャルデザイン・プログラム」。
今春開講したばかりのこの授業は、学生個人の中にある“モヤモヤ”を出発点に、自分や仲間の“好きなこと”や“得意なこと”、そして“楽しいこと”を掛け算して、自分だけのプロジェクト立ち上げることがゴール。
もちろん大学生向けのクラスですが、この記事では大人だからこそ改めて考えたい「学ぶことの意味」をYOSHさんが語っています。(⇒続きは、こちら)
いかがでしたか?
日本全国さまざまな場所で、さまざまな人を対象にした「学び場」が増えています。仕事のため、趣味のため、学ぶ目的は人それぞれですが、一歩を踏み出すことによって、本当にしたかったことを思い出したり、地域や社会との関わりを見直すきっかけになったりと、得られるものも人それぞれのようです。
みなさんも、身近なところで学び場を見つけて、参加してみてはいかがでしょうか。
(Text / Curator: 松原裕香子)
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