READYFOR?でファンドレイズ中!
昨年の震災を受け、東北、そして日本中で様々なプロジェクトが始まり、greenz.jpでも紹介してきました。今回紹介するのは街をつなぐ防災情報マガジン「Standby」です。
防災メディアを立ち上げて、防災コミュニティづくりをしようと動き出しているこの取り組み。Standbyを立ち上げ、現在READYFOR?でファンドレイズを進めているのが、greenz.jpのライターインターンである法政大学4年目の緒方康浩くんです。
READYFOR?も残すところあと数時間…まだ達成まで数十万円足りていません。そこで読者のみなさまに、彼の思いをお伝えしたく、同じくインターンの僕・佐藤がお話を伺いました。
「Standby」ってどんなサイト?
現在立ち上げ中の「Standby」は一言で言うと「街をつなぐ防災情報マガジン」。港区議会議員でグリーンバード代表でもある横尾さんも発起人のひとりで、RCF復興支援チームの藤沢烈さんやgreenz.jp編集長のYOSHさんもアドバイザーを務めています。
街をつなぐことは、「グリーンズが green drinks Tokyo や green school Tokyo を展開しているように、読者がリアルな場に集ることでコミュニティが育まれていくイメージに近い」と言います。東京都内は特に、代や関心を超えたコミュニティがなく、もし大規模な震災が起きたときのために、さまざまなものを超えてつながる必要があります。そこで「Standby」が、防災に関するグッドアイデアや取り組みや防災コミュニティのつくりかたを発信することで、新しいコミュニティを生み出そうとしているのです。
“防災版グリーンズ”のメインとなる企画のひとつが、「生活の中で実は防災に役に立つもの・こと」シリーズ。例えば、種類が少なくても綺麗になれるお化粧や、備蓄用食糧としてのガーデニングなどのアイデアを紹介していくそうです。現在はティザーサイトを公開しながら、メディアの土台を固めているところです。
「緊急地震速報がきっかけ」
「きっかけは、ある日電車に乗っていた時に突然鳴った緊急地震速報でした。そのときホームを見るとほとんどの人が普通に歩いていたのが目に入り、みんな地震に慣れてしまったんだなと感じた。」と緒方くんは言います。多くの人がまだ自分ごとにできていない、そこを何とかしたいと思うようになりました。
greenz.jpライターインターンの緒方くん
防災とコミュニティに興味をもったのは、緒方くん自身が去年休学して復興支援をしていたときにさかのぼります。実際に被災地に行って話を聞き、コミュニティの大事さや防災意識の大切さに改めて気付いたことが、強い原動力となっているのです。
もともと海外に旅行に行くことが多く、帰ってくるたびにやっぱり日本が好きだなと感じていた緒方くん。「将来日本のためになるような仕事がしたい」と思いながらも、震災直後はどのように動いたらよいのかわからず、行動に移せていませんでした。
そんなある日、転機が訪れます。偶然Twitterで藤沢烈さんによる(社)RCF震災復興チームの人材募集を見つけ、応募してみることにしたのです。当時は藤沢烈さんの名前も知らなかったそうですが、ものすごく仕事があるということを聞いて、ここなら成長できそうだと思い、昨年5月から今年3月まで復興支援に取り組みました。
RCFでのインターン中は、5カ所の被災地を訪問。復興支援活動を通じて得た自分の中の変化として、誰かのことを思って行動することの大事さに気付いたことが大きな発見だったそうです。「防災コミュニティをつくることで、自分のお世話になった人もそうでない人も守っていきたい」その思いが時を経てカタチになったのが「Standby」なのでした。
READYFOR?の〆切、残り僅か!
最後の緒方くんは力強くこう語ってくれました。
見方によっては、この「Standby」の活動が誤解を招いてしまうこともあるかもしれません。しかしここでやらなかったら、次の震災が起こってしまったときに絶対に悔やんでしまうと思うんです。僕はまだ22歳ですが、防災コミュニティの大事さを深く感じているからこそ、偽善とかビジネスではなく、ほんとにこの問題をなんとかしたいと思っています。
と、ここまで「Standby」について、緒方くんの思いについてご紹介していきましたが、その大事なキックオフのためのREADYFOR?でのファンドレイズの期間も残りわずかとなってきました。読者のみなさまも、もし共感いただけたらできるかぎりで構いません。ぜひご支援をいただけますでしょうか?
以下、緒方くんとYOSHさんのメッセージです。ご協力のほど、よろしくおねがいいたします!
Standby/greenz.jpインターンの緒方くんより
こんにちは!Standbyの緒方康浩と申します。ここまで読んでいただき、ありがとうございます!このたび、greenz.jpにStandbyの記事を掲載していただき、たいへん光栄です。
街をつなぐ防災情報マガジンStandbyのプロジェクトを進めながら、なぜ僕が、都市の防災やStandbyの立ち上げに本気になっているのか、問い続けてきました。
Standbyをつくることには、防災情報の集約化や防災意識の向上など様々な意義はありますが、首都圏で育ち、東北の復興支援活動で自分自身が変わるきっかけを得ることのできた1人として、「これまで僕を支えてくださった、社会や地域、家族・友人・恩師などの大切な人たちを震災から守り、恩返しをしたいから。」でした。
これまで僕に関わってきてくださった、社会や地域、家族・友人・恩師などの大切な人たちを将来の震災の被害から守り、恩返しをしたい。そして、少しでも早く都市に防災ネットワークという街のまとまりをもたらしたい。そう考えて日々活動しています。
しかしながら現在、Standbyの創刊に必要となるサイト制作の費用が不足しており、READYFOR?というサイトにプロジェクトを掲載させていただきました。
あと残すところ24時間の段階で、これまで25人の方々にご支援いただき、162,000円の支援が集まりました。しかし、僕の力不足により、残り約44万円集められなければ、その方々の支援も僕たちに届くことはなく、創刊が困難なものとなってしまいます。
それぞれができる形でかまいません。社会や地域、そして大切な人たち、そして都市で生活をする人たちみんなを守る第一歩に、どうか手を貸してください。よろしくお願いいたします。
greenz.jp編集長YOSHより
「防災」が自分ごとになるのは、大抵は有事のときだけではないでしょうか。でも有事は突然やってきます。だからこそいざというときに役立つ知恵を、いつもの暮らしに馴染ませることが大事だと思うのです。それはつまり、「防災をカルチャーにする」ということ。スタンバイの試みがそんな第一歩になるように、greenz.jpとしても応援したいと思います。
StandbyのREADYFOR?プロジェクトを応援!
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都市防災について考えてみよう!