旅をゲームにする「Rambler」の記事でもふれましたが、せっかく旅に出かけたときは、その土地でしかできないことをしたいもの。できれば地元の人とも話してみたい!そんな希望を叶えてくれる宿がベルリンにオープンしました。
3月にオープンしたばかりの「PlusOne」は、ベルリンで今最も活気のあるエリアの一つKreuzkölln地区の中心にあります。
この宿の一番の特徴は、28人の地元のガイド付きということ。ゲストはその中からガイドを選び、マンツーマンで街を案内してもらうことができます。おすすめの場所に案内してもらったり、一緒にご飯を食べに出かけることはもちろん、その街・国について話を聞くこともできます。
案内してくれるガイドは、みんなこの街が大好き!街の良いところやおすすめスポットに精通していて、街を盛り上げたいという気持ちでいっぱいのメンバーです。
宿の建物もとてもきれいでおしゃれ。こちらはベルリンを拠点に活動する、廃棄物や不用品を使ったものづくりを行う二人のアーティストによってデザインされました。自由に使えるキッチンやリビングは共用です。
「Plus One」の背景には、地元民だからこそわかる本物の魅力を伝えたいという想いがあります。私たちも、旅行に行くときは自分に価値観が近くて詳しい人の情報を頼りにして行くことも多いはず。それがこの宿では宿泊費に含まれていて、じっくり案内をしてもらえるのです。
宿の中でいかに快適に、満足して過ごしてもらえるかというおもてなしの方法だけではなく、宿の”外”でも、いかに街を満喫し、魅力を感じてもらえるかに焦点を当てた新しいおもてなしの方法。
本来泊まるだけの”宿”と”人”が積極的に関わることで、「ちょっと出かけてみようかな」と街に行き交う人が増えていくはず。地元好きのガイド同士の交流もふくめて、地区全体が盛り上げていく仕掛けとして注目ですね。
気になるお値段は一泊120ユーロ。もちろんガイド料も含まれており、2,3日に一回ガイドを選び、案内をしてもらえます。ホームページから予約ができ、Facebookページやtwitterもあります。
国内では、地元の人が伝統芸能などを教えてくれる「ふるさと案内人」と呼ばれる島根県の取り組みや、北海道などでも観光ボランティアとして地元の方が案内してくれる仕組みがあるそうです。
お出かけの際にちょっと調べてみると、ほかでは出来ない体験が出来るかも?
[via SPRINGWISE]
(Text:土橋遊)
ガイドたちの、街への想いが聞けます。