朝のお目覚めに一杯、仕事の合間に一杯…。
コーヒーは、私たちにとって、身近な飲み物のひとつですね。
このように世界中の人々に親しまれている存在だからこそ、地球環境に配慮され、生産者との公正な商取引に基づいて、消費者に届けられるべきかもしれません。そして、これらを実現しているユニークなコーヒー企業が、米国の「Bicycle Coffee Company」です。
サンフランシスコを拠点に展開している「Bicycle Coffee Company」は、現地の農園から、オーガニックのアラビカ豆をフェアトレードで調達。独自の焙煎器を用いて、少量づつ丁寧に焙煎したコーヒー豆を、地元のオフィスや食料品店、カフェなどに提供しています。また、その名前が表しているとおり、コーヒー豆の配達に自転車を使っているのも、この会社の特徴です。
「Bicycle Coffee Company」は、2009年、3人の兄弟といとこ、友人の5名で創業した、小規模なコーヒー会社。中央アメリカを旅行していた際、コーヒー農家が丹精込めて栽培する美味しいコーヒーに出会ったことが、この会社を立ち上げるきっかけだったそうです。一杯のコーヒーの裏側にある、農家の重労働を知り、コーヒー豆のありがたさを実感した彼らは、サンフランシスコに戻った後、専用の焙煎器を造り、コーヒーの自家焙煎をスタート。自転車に乗って、地元の商店などに配達するようになりました。
コーヒー豆をフェアトレードで継続的に仕入れることにより、現地のコーヒー農家が持続可能に運営できるよう、サポートできるのはもちろん、移動手段に自転車を導入することで、環境負荷の軽減にもつながりますね。また、”環境へのやさしさ”のシンボルでもある自転車が街を元気に駆けめぐることによって、より多くの人々に向け、環境への意識を高める効果も期待できそうです。
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