高知市、旧土佐山村。今年の秋に開校予定の「土佐山アカデミー」が、この夏プレオープンして行うサマースクール。8月6日からの8日間、福島県の原発で被害にあった浪江町の子どもたち20名を招いて開催されます。川遊び、魚釣りやロッククライミング、森林散策など自然の遊びを中心に、バーベキューや星空観察の楽しみや、本場のよさこい祭りに参加できるという魅力満載のこのスクールに、あなたもボランティアスタッフとして参加しませんか？

土佐山百年構想

　高知県高知市・旧土佐山村は、2005年に高知市と合併した人口1080人の地区。高知市を流れる鏡側の源流域に位置する、自然豊かで独自の歴史や文化を育んできた場所でもあります。この土佐山をベースに、高知市や民間企業、地域住民らが一体となって進めようとしているのが「土佐山百年構想」です。

これは、以前ご紹介した岡山県西粟倉村の「百年の森構想」や、高知県の「84プロジェクト」とはまた全く違う視点で、土佐山を持続可能な場として存続させるための地域ぐるみの取り組み。

仮に土佐山地域の集落が消滅してしまったら、森林や田畑の荒廃が進み、森林の保水力低下による災害の発生や、水量低下が懸念され、ひいては高知市の飲料水や河川流域の土壌への影響、生態系や産業にまで影響を及ぼすおそれがあるのです。

土佐山百年構想の具体案はまだ明らかにされていませんが、大きくは以下の三つが柱となるプロジェクトです。

中でも、三番目の「土佐山アカデミー」は、2011年10月に第1期をスタートさせるべく準備中です。豊かな自然や生態系の宝庫を舞台に、新しい産業を生み出すためのビジネスインキュベーションを設立することなど様々な計画が進行している様子。噂によると、ホクレアで有名な内野加奈子さんが講師陣の一人として参加されるとか。小中一貫校…？など興味津々です。

この夏、正式開校に先立ち、福島原発の被災者を対象とした短期間のサマースクールが開催されます。

ボランティアスタッフとして「土佐山サマースクール」に参加しませんか？

今回招待されるのは、福島の原発で計画避難の対象となっている地域の子どもたち20名。いつ自宅に戻れるのかも分からず、伸び伸びと自然の中で遊ぶことや学ぶこともままならない状況にある子どもたちです。その子たちと、土佐山の大自然で精いっぱい身体を動かして学び遊ぶ8日間。本場「よさこい祭り」の練習から本番への参加や、高知市の花火大会なども楽しめる、何とも盛りだくさんのツアーです。現在、このサマースクールの運営サポートをしてくれるボランティアスタッフを募集中です。

運営に携わる林さんの言葉です。

土佐山地域や土佐山アカデミーについて詳しく知りたい、興味があるという方にはいい機会になると思いますし、20人の子供たち、地元の方、全国各地からのボランティアスタッフ、土佐山アカデミースタッフなど、多くの方が真夏の土佐山に集結し、寝食を共にすることになりますので、かなり面白くなると思います！

詳しい条件は以下のとおりです。
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スクールの運営だけでなく、ボランティアスタッフのための土佐山ツアーも実施予定とのこと。今回のサマースクールも魅力的ですが、秋からの「土佐山アカデミー」の展開にも引き続き注目です！