一見、ハンググライダーのような空飛ぶ乗り物のように見えますが、実はこれは自転車なのです。ペダルとサドルのない三輪自転車「Street Flyer」です。
Street Flyerは、胴体を自転車のボディ部分から吊り下げ、手は二つの前輪についたハンドルをそれぞれ持ち、足は後輪部分に付いているバーに添えて(もしくは乗せて)乗ります。ペダルが無いので足で漕ぐことはできず、他に動力はありません。
上のビデオを見ると分かりますが、誰かに押してもらったり、重力を利用して乗ります。上り坂は自力で登るのはおそらく無理だと思われますが、下り坂はかなり楽しそうです。名前の通り、空を飛んでいるような感じで坂を滑り降りています。
なんでまたこんな乗り物を作ったのだろう、と思われるかもしれません。デザイナー曰く、四肢を使わない乗り物なので、リハビリなどに使えるのではないかというコメントがありましたが、遊び心も大きいのではないかと思います。
自転車というのは、歴史、デザイン、機能面においても、ほぼ完成された乗り物です。ですが、そこでさらに、もっと新しい形やデザインはないのかと考えてみる姿勢はすごく大事だと思います。まずは既存の物を疑うところから始まり、そこから型破りな発想やアイデアが浮かび、そして新たなイノベーションへと繋がるのではないでしょうか。
(via Ecofriend)
こちらの三輪自転車は足で漕げます