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ワンコイン相談もOK。木が患者の病院「緑の総合病院」開院!

こんにちは、greenz.jpでアルバイトをしているYaeoです。

今日のニュースは「樹木のための病院「緑の総合病院」がインターネット上で開設された」というもの。

なんじゃそりゃ? 患者さんが「樹木」っていったいどういうこと!?

患者さんのイメージはこんな感じでしょうか……。

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by t0msk

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さて、緑の総合病院にいるお医者さんは、全員が樹木医です。樹木医とはその名の通り、木のお医者さん。傷ついたり、病気になったり、害虫がついた木を診察し、適切な治療を行うのが樹木医の仕事だそうです。患者さんが「木」であること以外、普通の医師と一切変わりはないわけですね。

Creative Commons Some Rights Reserved. Photo by j.reed 写真はイメージです。

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その「樹木医」ですが、日本緑化センターによる面接と試験に合格しなければ、樹木医の資格を得ることはできません。受験資格を獲得するためには7年以上の樹木の診断、治療等に関する業務経験が必要。その後の試験も難易度が高く、決して簡単に樹木医になれるわけではないとか。1991年に始まった樹木医制度は2010年現在、1848名が樹木医として認定されているそうです。

さて、話を緑の総合病院に戻しましょう。

緑の総合病院には11名の樹木医がおり、それぞれが特別な専門医です。

たとえば、院長の神庭正則さんは病害部の切除や腐朽部の処置など外科的な治療を担当する外科処置医であり、貴重な樹木、思い出のある樹木の遺伝子を保存し、後継樹を育成する後継樹育成医だそうです。

その他にも

活力診断医
病害診断医
虫害診断医
腐朽病診断医
根・土壌専門診断医
外科診療医
内科処置医
整形処置医
桜専門診療医
末専門診療医
ヤシ専門診療医
天然記念物専門診断医
街路樹専門診療医

がおり、どんな病状にも対応することができる、まさに総合病院と言えるでしょう。
しかし、名前から想像するしかありませんが、いろんな樹木医がいるんですね……。

そんな緑の総合病院ですが、設立のきっかけは「庭の木の様子おかしい」と助けを求める女性の一通の手紙だったとか。

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo byDan Coulter 写真はイメージです。

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「庭に植えている木の様子がおかしい!!」と思ったその女性、解決策を求め近所の園芸店や市役所などを訪ねたそうです。しかし、誰も解決策が分からない。

途方にくれた女性は株式会社エコルの代表取締役を務めていた神庭さんに助けを求める手紙を書き、その手紙を読んだ神庭さんは何とか助けたいと思い、緑の総合病院の構想をスタートしたのだとか!

最後に緑の総合病院の診察方法をご紹介します。

言い忘れていましたが、緑の総合病院はリアル病院ではありません。インターネット上の病院なので、実際に出向いて診察してもらうことはできません。

見た目はこんなかんじ!

緑の総合病院のスクリーンショット

緑の総合病院のスクリーンショット

診察には2通りのやり方があります。

      1.ワンコイン相談
      2.有料診断

ワンコイン相談は、オンラインフォーマットに沿って樹木の症状や写真を送付すると、樹木医による診断書が数日後に届くというもの。

本格的な診察を望む方には有料診断がいいでしょう。ワンコイン相談と同様にオンラインフォーマットから診療を申し込むと、樹木医による総合診断書が届き、その後、問診、治療をしてもらえますよ。

コチラがその診断書!

総合診断書

総合診断書

本格的ですね。

通常の病院と違いワンコイン相談も有料診断もオンライン上での申し込みなので、いつでも、どこでも申し込むことができるわけです。

動物には獣医、植物には樹木医。動かず、しゃべらない植物も大切な家族の一員ですよね! だから、病気をすることも、怪我をすることもあります。

庭木や植木の健康が気になる方は、まずはワンコイン相談をしてみるのはいかがでしょうか?