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初海外ゲスト!メラニー・マレンさんが語る、カナダのまちづくり。green drinks Tokyoレポート(11/12)

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11月12日(木)に行われたグリーンなパーティーgreen drinks Tokyo!今回はgd初の海外ゲストとなる若き環境活動家、メラニー・マレンさんをお招きし「アートとまちづくり」について語って頂きました。会場は青山にあるMAQ.INC。今回は特にtwitterを通じて大勢の方にお越しいただきました。会場に足を運んでくださった参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

では、貴重な来日トークイベントの内容をレポートしていきます!

【テーマ・トークイベント】

今回のテーマは「アートとまちづくり」
カナダで活躍するメラニー・マレンさんの活動を交えながらお話しいただきました。

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【メラニー・マレン(Melanie Mullen) プロフィール】

現在26歳。13歳のころから環境問題意識に目覚め、地元カナダのナイアガラ地域で環境活動への取り組みを開始。大学サークルではリサイクルや省エネ活動を推進、さらに北米を代表する環境団体「シエラ・クラブ連合」(カナダ)の青年部で活動。カナダ・ゲルフ大学での環境エンジニアリング・プログラムで名誉学位とカナダ・エンジニアリング記念財団賞を受賞。
大学卒業後、全国から地元ナイアガラ出身のアーティストを集め、旧市街地区復興のための住民ぐるみの「レトロなまちづくり」活動を展開し成功、オーガナイザーやファンドレイザーとしての活躍が一躍注目を浴びる。長きにわたるナイアガラ地域での環境に配慮したまちづくりへの提言や水資源保全活動への功績が認められ、政府よりカナダ市民名誉賞、青少年功労賞を授与された。
その後も環境NGO団体と提携し、オンタリオ州の原生林保護、生物多様性および生態系保全活動などに尽力している。

今回のトークテーマは、メラニーさんが取り組んでいる地元ナイアガラ地域の旧市街地区復興活動、すなわち「まちづくり」です。私たちgreenz.jpも「まちづくり」には以前から着目しており、過去にも各地域が取り組んでいる様々な活動を紹介してきました。例えば、廃校を活用した農業体験プログラムを採用する「秋津野塾」や、「廃校リニューアル50選」など、日本でも地域の伝統が持つ歴史や技術を見つめ直し発信していく新しい「まちづくり」が、じわじわと各地に広まってきています。

それでは海の向こう側、カナダではどのような「まちづくり」が行われているのだろうか?

話を始めると、メラニーさんはさびれてしまったナイアガラの旧市街地区の写真をスクリーンに映し出しました。そこには、市街地とは思えないほど静まりかえった街の姿がありました。ほとんどの中小企業はつぶれ、建物の中はからっぽでした。この街では、ウォールマートなどの巨大スーパーマーケットが進出した事によって地元の経済が破壊し、小さな会社が倒産する事態が起きていたのです。

彼女はその状況を見て、「若者への雇用が充実した、アートシーンを創造し続ける活発なダウンタウンを取り戻そう」と強く決意したそうです。そして、ダウンタウンに人々を集め、どうやってビジネスを取り戻すか、都会に出て行ってしまった若者達を呼び戻せるかを話し合いました。 ここから、メラニーさんの旧市街地区復興活動が始まったのです。

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そこで、メラニーさんはさびれてしまった旧市街地区に地元のアーティストを呼び戻し、アーティストを支援しながらアートの力によって復興活動を行うというアイディアを考え出したのです。最初は10名程度しか集まらなかったこの活動ですが、住民を巻き込みながら次第に拡大し、最終的に大きなアートフェスティバルを4つも主催するまでに成長しました。

アートフェスティバルは大成功し、多くの人々を街へと呼び寄せることが出来ました。そしてその後に開いたアフターパーティーでは、以前は空っぽだった建物になんと3000人もの人々が集まったのです。この出来事が地域社会の復興を諦めかけていた地元の人々に大きな影響を与え、人々は地域が持つ可能性を見つめ直し始めたのです。

こうした彼女の様々な働きかけによって、地元ナイアガラの街は少しづつ息を吹き返してきました。そして、彼女はその地域で消えかけていたコミュニティの機能を復活させたのです。

最後に、「同じ問題を抱える日本へのアドバイスは何ですか?」という参加者からの質問に、彼女はこう答えました。

「ぜひ、地域でコミュニティを作ってください。人々をまとめることはとても難しいですが、一度信頼関係をしっかりと築くことが出来れば、その絆は永久に失われることはありません。これが今回の「まちづくり」において最も重要なことであり、街を生き返らせるための大きな原動力になりました」

住民達、そして地元を去っていったアーティスト達の気持ちをつなぎ合わせ、一つの目的に向かい街の活力を取り戻したメラニーさん。彼女のまっすぐな言葉からは、「心から街を取り戻したい」という熱い想いが伝わってきました。いくつもの大規模なプロジェクトに関わりながらも、常に人と人との関係を大切にする彼女でなければ、この活動の成功は難しかったのではないでしょうか。彼女の中には、人々の心を動かす何かがある!と強く強く感じた一夜でした。

【お料理】

毎回gdを華やかにしてくれるgd自慢のシェフ齋藤優さんのオーガニック料理。今回もシェフ厳選の新鮮な食材が使われた料理達がずらりと並びます。料理が運ばれるとすぐに無くなってしまうほど、相変わらずの人気ぶりでした。

では、色鮮やかなお料理の写真をどうぞ。

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盛り上がる会場の様子は、こちらのスライドショーからご覧下さい。トークに真剣に聞き入る来場者達の表情に要注目です!もちろん、美人過ぎるメラニーさんのオフショットもお見逃し無く。


Created with Admarket’s flickrSLiDR.

次回のgdは12/10(木)開催予定です。
出演者・場所などが決まり次第green drinksのページにアップしていきます。
お楽しみに!