企業による環境保護活動のパイオニアpatagoniaの創業者であり、現オーナーでもあるイヴォン・シュイナード氏が来日し講演した様子はgreenzでもお伝えした。そのシュイナード氏へのインタビューを納めた映像が現在GreenTVで公開されている。シュイナード氏のインタビューが動画として日本で公開されるのは初めてのこと。アウトドアやグリーンビジネスに興味のある人はぜひ観て欲しいインタビューだ。ここではその内容を簡単に紹介しよう。
インタビューの最初のテーマは「持続可能な社会の実現に向けて企業の本質的な環境活動とは?」
シュイナード氏はこう言う、
若い世代の人たちは(中略)彼らは環境のことをすごく気にかけていて
物を買うときには それを誰がどのように作ったかを知りたがります
消費者の意識の変化、日本でもそういう意識がもっと浸透して欲しい!
次のテーマは「環境活動に従業員を巻き込む方法」
パタゴニアの経営者は、従業員に会社として何を決断するときにも地球が株主だと考えろということを、つまりこの決断が地球にとって正しい選択かを問うのです。
これは素晴らしい言葉、「地球が株主」、そんな企業ばかりだったら地球はもっとよくなる。
つぎに「日本と米国のNGOの違いは?」と問われ、
アメリカ社会においてなしえているすべての進歩は市民の不服従もしくは民主主義から始まります。
日本人はずっと穏やか。法律や政府が間違っていたら市民的不服従があっていいはず
とアメリカでNGOが盛んな理由を分析、政府が何もしてくれないとわかっているからNGOが栄える。なるほどといえばなるほどな意見だ。
最後に「消費者に対する期待」はと聞かれて、答えたその言葉はすごく印象的で考えさせられるものだった。
辞書で消費者とは使い果たし破壊する人です
アルコール中毒者のようなものです
中毒であると自覚するまで止められません
そして皆の前で中毒を認め、変わりたいと思うことからはじまるのです
同じように消費者一人一人が自分自身が問題であることを認めなければなりません
それを認めたとき私達は解決へと歩み出せるのですまず私たちが変わらなければなりません
シュイナードさん、本当にその通りですね。変わらなきゃ!私たちが変わらなきゃ!
インサートされる写真も素敵なこのインタビュー映像、ぜひじっくりとご覧ください。
Green TV 「パタゴニア創設者が語る~企業のCSRと消費者への期待」
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