途上国との直接取引により生産農家や労働者を守るフェアトレード。日本でも既にお馴染みとなった概念だが、年に一度のアピールの日、“世界フェアトレード・デー”をご存知だろうか。
2009年のフェアトレード・デーは5月9日(土)。
今年も世界中で様々なイベントが目白押しだ!
1995年にヨーロッパで始まったこの運動は世界に広がり、日本でも1999年から毎年5月(フェアトレード月間)の第2土曜日にキャンペーンやイベントが開催されている。WFTO(世界フェアトレード機関:World Fair Trade Organization、旧称「IFAT」)に加盟する世界70ヶ国・約350団体のフェアトレード組織と生産者組織が、一斉にフェアトレードをアピールする日が今年もやってくる。まずは昨年までのイベントをご紹介しよう。
こちらの動画は昨年、東京で行われたグローバル・ヴィレッジとピープル・ツリーが主催のフェアトレード・ファッションショーの様子。
フェアトレードのイメージが覆されるようなファッショナブルな演出に驚いた方も多いのでは?素朴でシンプルなイメージだったフェアトレードファッションも、今やこんなにおしゃれを楽しめるものになっているのだ。日本ではそのほか、トークショーやフェアトレード・マーケットが盛大に行われた。その様子はコチラのレポートでどうぞ。
その他にもアメリカ、ヨーロッパ、アジアの各国でイベントが行われたのだが、フェアトレード・デーの特徴は先進国だけの動きではないこと。
インドでは学生による環境問題を考える集会や植林活動。
フィリピンでは地球温暖化をテーマにしたコンサート。
インドネシアでは子供向けフェアトレード教室。
などなど、世界中で大小さまざまなイベントが行われた。それだけフェアトレードに対する関心が高まり、大きなムーブメントとなっていることが分かるだろう。
さて、2009年のテーマは「フェアトレード+エコロジー」。環境にも優しいフェアトレード商品の意義をアピールするすべく、既に各国で様々なイベントの計画が進んでいる。
世界フェアトレード・デー2009ロゴマーク
日本では今年も動画でご覧いただいたファッションショーをはじめとしたイベント「世界フェアトレード・デー2009」(グローバル・ヴィレッジ/ピープル・ツリー主催) が東京・丸ビルで開催される他、マーケットやトークショーなど、関東地方だけでも16、全国では32ものイベント(4月27日現在)が開催される予定となっている。
ちなみにこのイベントは、主催者が世界フェアトレード・デー2009のオフィシャルホームページへ登録できる仕組みになっているうえ、ポスターやロゴマークといったプロモーションツールも自由にダウンロードして使用できる。普段フェアトレードに関わっていない方でも、この機会に仲間とフェアトレードを考えるワークショップを開催、なんてことも可能なわけだ。
ご覧いただいたとおり、フェアトレード・デーのイベントは堅苦しいものではなくフェアトレードを楽しみながら身近に感じられるものばかり。
この機会にフェアトレード商品や携わっている方々に触れ、その意義と価値を肌で感じてみてはいかが?
世界フェアトレード・デー2009公式ホームページはこちら!
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