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【Bioneers 2008(5)】1日目速報!

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いよいよエコスゴイパイオニアが3000人も集まるBioneers カンファレンスがスタート!(10月17日〜19日まで)greenzも昨年に引き続きプレスパスをゲット、世界のビジョナリー=エコスゴイ未来を見ている人たちと交流してきます。できるだけフレッシュにレポートをお届けする予定です。関連記事はこちら

こんにちは!greenzクリエイティブディレクターのYOSH@北カルフォルニアです。いよいよ待ちに待ったBioneers2008が始まりました!さっそく1日目の様子を、ざっとレポートしたいと思います。


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回転する地球もありました

会場まで徒歩で10分くらいのところにホームステイしているgreenzチーム。歩いて向かう道すがらの強烈な朝日に、もう足取りも軽やか!水と緑がキレイな公園に着くと、もうそこはBioneers一色です。みな、今か今かと開場を待ち望んでいいる様子。


greenzからはこれで3年連続ですが、今年は初めての方も多かったですね。中には10年以上連続で来ている常連もちらほらいました。今年が今まで違う点は、Googleやバイオミミクリインスティテュートといった他の団体と連携していること。どんどん広がっていくのは楽しみですね。参加者はアジアからヨーロッパ、アフリカのカメルーンまで多彩。全米18都市にも同時中継され、10,000人以上が参加します。

創設者のニナ&ケニー夫婦が登場するとスタンディングオベーション!会の枕に、メッセージが伝えられます。自然界との相互依存を知り、reconnect=つながりを回復すること。社会的には、難しい言葉だけど「ソーシャルキャピタル」を充実させて、悪循環を美徳や善の好循環に変えていくこと。そして、環境の大きな変化には、政治の大きな変化と両輪であること。「Revolution from the Heart of Nature」を掲げるBionnersにとって、ハートやホープ、ドリームが何より重要なんだなといきなり鼓舞されました。


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左:エリカ・フェルナンデス 右:アレクサンドル・クストー

そしてBioneersのハイライトであるPlenary Sessionへ!多くのスピーカー候補が居る中で、全米屈指のビジョナリーが生でオーディエンスに話しかけます。地球に最も古くから存在していたキノコに見せられたポール・スタメッツ氏のマニアックなスピーチ。大企業やEmvironmetal Racismに立ち向かう18歳のアクティビスト、エリカ・フェルナンデス氏のセヴァン・スズキを髣髴とさせる大人へのメッセージ。既に鳥肌が立ちまくりです。

2020年までに廃棄物のゼロを目指す「ミッションゼロ」を掲げるインターフェース社のレイ・アンダーソン氏は、ユーモア豊に新しいビジネスのあり方を語って会場を沸かせ、現代社会における”男性”性、”女性”性のバランスを訴えるカヴィタ・ラムダス氏は、艶やかな歌声でアメリカ公民権運動を代表する歌「We Shall Overcome」を歌い上げる。今日のトリとなったアレクサンドル・クストー氏は、水の保全のアドボカシーを進めるとても美しい方。GREENも重要だけど、BLUEも大切というしっとりしたスピーチで、五者五様のセッションは幕を閉じました。


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開放的な雰囲気で、音を奏でたりヨガをやったり気ままです

そして午後は分科会。それぞれに分かれます。参加した中で印象に残ったのは、レイ・アンダーソンも参加した次のビジネスモデルのセッションで、「ビジネスの調子がわるい今だからこそ、未来に投資するまさにそのときだ」というメッセージ。既存のゲームで行くのか、それとも新しいゲームをつくるのか。21世紀を規定する重要な時期という雰囲気がひしひしと伝わってきます。

ただ、他のメンバーからの報告で、ちょっと考えさせられた点もありました。例えば先住民の方々が訴えていたのは、Bioneersなど先住民の知恵を参考に話を聞きにくるけど、実際の実行の時にはほとんど関わる機会がないという現実。あるいはヒスパニック系)がスピーカーの「裕福層(白人)中心の環境対策には、貧困層や移民たちは参加できない」という指摘。

グリーンカラージョブも、マイノリティが貧困を抜け出すために、太陽光パネルの設置など環境ビジネスに雇用を生み出そうというムーヴメントですが、もしかしたら既存の社会構造の延長にある考え方も含まれているのかもしれません。すべては陰と陽、よい面だけでなく、裏の面もしっかりと考えて、新しい社会のあり方を考えないといけませんね。

ということで、もうすぐ二日目がはじまります。行って来ます!!