ひとりの人間が朝起きてから寝るまで、テレビ、雑誌、新聞、ケータイ、中吊り広告、ビルボード、インターネット、ティッシュなど、3000以上の広告を目にするという。この広告のうち、99.9%は、「買え」「消費せよ」というメッセージだろう。現代の資本主義を支えているのは、まぎれもなく広告なのだ。
その広告のパワーを、「売るために」ばかりじゃなく、世界を平和にするために使おうよ! と提案する広告展「Peace AD Exhibition」が9月29日(月)~10月4日(土)の期間、開催される。ピースアド(Peace Advertisement)とは「平和広告」のこと。東京外国語大学大学院地域文化研究科平和構築・紛争予防講座(Peace & Conflict Studies)に集う、紛争国の学生が制作したピースアド作品に、国内外の作品を加え、展示するのだ。
実は、これにgreenz.jpから鈴木菜央とYOSHが参加している。鈴木菜央はクロアチアから平和学を学びに来た学生とともに、YOSHはインドネシアとサラエボ(旧ユーゴスラビア)の学生とともに、ポスターを制作した。このときの授業のホストが、社会問題を専門に扱う、日本初のクリエイティブエージェンシーである、SUSTENAの代表をつとめるマエキタミヤコ。
10月4日(土)にはシンポジウム「Peace AD - 平和コミュニケーションの挑戦」も開催されるという。
派兵ではなく、民主的な方法で戦争を止めるためには、できることはあるんだろうか? 一人ひとりが考えるきっかけになるイベントだ。武器以外で戦争を予防する技術の最先端を、見に行こう!
イベント概要は以下の通り
早稲田大学・東京外国語大学共催
展示「Peace AD Exhibition」9月29日(月)~10月4日(土)
シンポジウム「Peace AD - 平和コミュニケーションの挑戦」10月4日(土)記者会見 「Peace AD - 平和コミュニケーションの挑戦」
9月29日(月)16:00~17:00 場所:早稲田大学内ワセダギャラリーもっと具体的に、もっと効率よく、戦争を防ぐコミュニケーションは作れないのか。
ピースアド(Peace Advertisement)とは「平和広告」のこと。
東京外語大学大学院地域文化研究科平和構築・紛争予防講座(Peace & Conflict Studies)に集う、紛争国の学生が制作したピースアド作品に、国内外の作品を加え、展示します。
さらに戦争の構造と、世論構築の構造、
さらにプロパガンダなど情報操作の構造との関係も考察します。
武器ではなく民主的情報構築で平和を維持するために日本は、私たちは、何ができるのか。
武器以外で戦争を予防する技術の最先端をぜひ目撃してください。○ 記者会見
日時:2008年9月29日(月) 16時~17時
場所:早稲田大学ワセダギャラリー
地図→http://www.waseda.jp/cac/gallery.html
○企画内容(1) 展示「Peace AD Exhibition」
本展示では、東京外国語大学大学院地域文化研究科平和構築・紛争予防講座で開講
されている「Peace Advertisement」の受講生(紛争国を含む国からの留学生)によ
る作品(ポスター)の展示を早稲田ギャラリーにて行います。またクリエイターの手によるPeace ADの広告や、映像作品も上映します。
日時:2008年9月29日(月)~10月4日(土)
10時(初日13時)~18時(最終日16時)
場所:早稲田大学ワセダギャラリー
地図→http://www.waseda.jp/cac/gallery.html(2) シンポジウム「Peace Ad - 平和コミュニケーションの挑戦」
東京外国語大学平和構築・紛争予防講座の伊勢崎賢治教授(元アフガニスタン武装解除日本政府特別代表、元国連シエラレオネ派遣団DDR部長)が、 アジア、アフリカでの紛争処理の活動経験からPeace ADへ取り組んでいくようになった 経緯とPeace ADの可能性について講演します。
引き続き、Peace ADのクリエイターによる映像のプレゼンテーションを行います。パネルディスカッションも行い、Peace ADの可能性や今後の発展について議論を深めます。日時:2008年10月4日(土)13時~16時
場所:早稲田大学大隈記念タワー302会議室(3階)
早稲田キャンパス地図→http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda_up.htmlプログラム概要:
■基調講演 伊勢崎賢治(東京外国語大学教授・PCS講座長)
「『紛争屋』が到達した平和構築論-平和コミュニケーションの挑戦」
■プレゼンテーション+ディスカッション
マエキタミヤコ(東京外国語大学助教/サステナ代表)
伊藤剛(東京外国語大学非常勤講師/ジェネレーションタイムズ編集長)
司会:多賀秀俊(早稲田大学社会科学部教授/早稲田大学平和学研究所長)