友達同士での本の貸し借りは、日常茶飯事かもしれません。では同じ地域に住む人とその本の交換ができ、それが地域の人と繋がるきっかけになったる。そんなことができたら、素敵だと思いませんか?
greenz.jpでも、玄関を”まちの図書館”にする「Little Free Library」など、本を通じたコミュニケーションをたくさん取り上げてきましたが、今回ご紹介するのはドイツの首都ベルリンに出現した、まるで絵本に出てくるようなまちなかの本棚です。
森のなかにある倒木をイメージして作られたこちらの本棚を手がけたのは、「BauFachFrau」という建築に携わる女性たちで構成された非営利組織。専門家かつ女性ならではの視点がいかされ、可愛らしいだけでなく雨風対策も万全など、こだわりの作品になっています。
この小さな”まちの図書館”は、当初は2008年まで設置される予定でした。しかしこの愛くるしい見た目によって、みんなに愛され、暮らしの一部となった結果、撤去されず今でも残っているのだそうです。
自分にとって大切な本を本棚に入れることで託し、誰かにとって大切だった本を受け取る「ブッククロッシング」は今や世界中に広まっています。同じまちに住んでいても、ご近所の付き合いが薄くなってしまいがちな昨今ですが、まちにどんな場所があればコミュニケーションが生まれるのか、そしてどんなデザインならその場所が愛され、使い続けてもらえるのか。そんなヒントに詰まったアイデアだと思います。
あなたの街にそんな場所がありますか?ぜひ教えてください!
こんな”街の図書館”もあります。
いろんな図書館を調べてみよう。