毎年10月15日、世界中のブログメディアが、同じテーマで意見やアイデアを綴りあう「Blog Action Day」。昨年は、コペンハーゲン会議が間近に迫っていたこともあり「気候変動」がテーマとして掲げられ、152カ国13,000名以上ものブロガーが参加しました。もちろん、今年もいよいよ10月15日、「Blog Action Day 2010」が開催。テーマはズバリ、「水」です。
いま、世界で10億人以上もの人々が清潔で安全な飲料水にアクセスできないでいる、という現実をご存知でしょうか。病原菌に汚染された水が原因で死亡する人の数は1週間で42,000人。「水」は、公衆衛生のみならず、ヒトの生きる権利や地球環境など、様々な観点から、深刻な問題です。そこで、「Blog Action Day 2010」では、世界のブロガーたちがこの問題について共に考え、アイデアを共有し合います。
Blog Action Day 2010: Water from Blog Action Day on Vimeo.
このイベントには、ブログを持っている人なら誰でも参加できます。こちらのページでブログの名前やURLなどを登録し、10月15日、「水」に関する記事を投稿すればOK。「水、って言われても、具体的に何を書いていいのかわからない…」という方のために、「Blog Action Day 2010」の公式ウェブサイトでは、次のようなトピックスを例として挙げています。
【子ども】
・子どもの生命と水 (安全でない水が原因で、毎週38,000人の子どもが5歳未満で亡くなっている)
【人権】
・ 人権という観点からの「水」問題
・ 水と女性 (アフリカ地域では、多くの女性が集水を担い、そのために長時間、移動を余儀なくされている)
【近代社会と水消費】
・ 食料における水消費
・ 技術開発のための水消費
・ ペットボトル飲料水 (このテーマについては、日本の「水 Do!キャンペーン」なども参考になります)
・ ファッションにおける水消費
【紛争】
・ 「水戦争」 (アフリカでは水不足が紛争の原因をもたらしている)
・ 水不足が農業や自然動物に与える影響 (水資源が不足しているアフリカでは、農家同士だけでなく、他の自然動物とも水を奪い合っている)
このほか、先日、オンライン会議室「Blabo!」では、「みずのがっこう相談室」がオープンし、世界各地の「水の困りごと」や「解決アイデア」をディスカッションしたばかり。ここで共有されたアイデアからテーマを探してみてもいいかもしれませんね。また、セレブ好きの方は、レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)やマット・デイモン(Matt Damon)、ウイル・スミス夫妻(Will & Jada Smith)など、水問題に取り組む世界のセレブリティの取り組みから、このテーマについて考えてみるのも一法。自分の興味のある分野から掘り下げて考えてみると、訴えたいこと、伝えたい思いなどが、徐々に浮かび上がってくることでしょう。
ちなみに、「Blog Action Day 2010」の一環として、第一回Twestivalでも話題になった「charity: water」など、水対策に取り組む団体への募金活動のほか、世界中に清潔な水を届けるための国連への署名活動も、同時に実施されています。「ブログに記事を書くのはちょっと苦手」という方は、こちらの方法を通じて、「Blog Action Day 2010」に参加してみてはいかが?
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