“オーガニックフラワー”をご存知ですか?
オーガニックといえば野菜やコットンを思い出す方が多いかもしれませんが、同じ農作物である花にもオーガニックのものがあるんです。化学肥料を使用せず、自然の力を最大限に生かしたオーガニックフラワーとは、いったいどんなものなのでしょうか。
オーガニックフラワーのオンライン販売や流通を行うオーガニッククルーの森敏さんにお話を伺いました。
オーガニックフラワーは、その名のとおり農薬や化学肥料を使わずに栽培された花。オーガニッククルーが取り扱っている花は、有機農産物のJAS規格を参考に栽培をしている長野県の契約農家のもので、特徴としては、
・花本来の品種がもつ香りや色合い美しさを魅せてくれる
・水が濁らず、切花でも長持ちする
・農薬が使われていないので、カーネーションなど一部の花は食用にもなる
などが挙げられます。安心・安全なのはもちろん、植物本来の生命力を持っているいきいきとした花、それがオーガニックフラワー。もちろん、農薬など化学物質に敏感な方や、生産農家さんの健康、そして地球環境を守ることにつながることなど、有機農業ならではの利点は言うまでもないでしょう。
“ありがとう”の気持ちを込めたい母の日にぴったりのオーガニックフラワーギフト、森さんによるとオススメはカレンデュラのミニブーケ(¥4,725)とのこと。定番のカーネーションは、残念ながらこの時期は取り扱っていないそうです。その理由は単純、生産農家のある長野県佐久市において「旬ではないから」。オーガニックフラワーは、できるだけ人の手を加えず、花に負荷をかけない育て方をしているため、旬の花のみを流通・販売しているのです。カーネーションの大きな需要が見込めるこの時期にもかかわらず、カーネーションを取り扱っていない理由は、季節感を大切にする心にあったのです。
カーネーションを贈る習慣はアメリカから輸入されたもの。ここはひとつ、日本の四季の恵みに感謝し、旬のオーガニックフラワーを選んでみてはいかがでしょうか。オレンジ色が美しいカレンデュラは、今最もいきいきとしている花。アレンジメントや花束の贈り物は、オーガニッククルーのオンラインショップで予約受付中です。また、都内ではクレヨンハウス(表参道)、楽園空間(祐天寺)、わなびや(大塚)などの店舗でもオーガニックフラワーが販売されています。
さて、様々なオーガニック商品が並ぶオーガニッククルーのオンラインショップに、もう一つ面白い商品を発見しました。満月の日にのみ配達されるギフトボックス「フルムーンボックス」です。
内容は、オーガニックフード、 オーガニックフラワー、オーガニックライフ商品など、季節を感じるオーガニック野菜・食品をメインとしたもの。月に1回(ブルームーンの月は2回!)、満月の日に届くこの商品は、日本独自の季節感や、宇宙の中の地球を感じるきっかけを与えてくれます。お届けの日に空を見上げると必ず満月なので、空を見上げるきっかけにもなりそうですよね。自分用以外にも、お友達への贈り物やウェディング用など、気持ちを込めたいギフトに活用してみてはいかがでしょうか。
最後に、オーガニックフラワーの流通事情を少しお話します。
現在、かなり広がってきたように感じられるオーガニック市場。しかし農産物全体からみた有機農産物の流通における割合は、わずか1%以下の市場しかなく、まだまだ世の中に浸透しているとは言えないのが現状です。ましてや野菜以上に農薬を使用している花の生産や流通の中で、農薬を使用しないものとなると、その認知度はごくわずか。実際「オーガニックフラワー」という言葉も正確に定義されておらず、その生産・流通・消費は、今まさに第1歩として、その存在が少しずつ広がりつつある段階と言ってよいでしょう。
オーガニックビジネスとして確立させていくにはかなり厳しい市場の現状。これを持続可能なものにしていくため、森さんは生産・流通事情についての認知を広め、良いものを選択するという消費行動を人から人へつなげるために行動しています。
“買い物は投票行為”といいます。花を買おうと思ったとき、オーガニックフラワーの存在を、ふと頭に描いてみてください。その一つ一つの気付きが世界を変えて行くのかもしれません。
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