LED、太陽光、天窓…ここまできた!コンビニの省エネ対策

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消費電力が一般家庭の50倍ともいわれ、環境負荷の高いイメージがつきまとうコンビニエンスストア。一時期は深夜営業を規制しようとする自治体が出てきたり、また、今年4月に施行された改正省エネ法により電力使用料の報告義務が課されたり、その省エネ対策が急務とされている。

そんな中、セブン-イレブンが最新鋭の省エネ対策を施した店舗をオープンした。従来の電力量より30%の削減効果があるというセブン-イレブン多摩豊ヶ丘4丁目店。その全容を見てみよう!


まず、店舗の屋根に広く設置された太陽光発電パネル。
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株式会社セブン-イレブン・ジャパン

これだけならどこにでも見かける光景だが、その周囲には店内に太陽光を取り入れるための特殊ガラスを使用したトップライトを設置した。ご覧のとおり店内には明るい自然光が差込み、昼間は基本的に照明が不要となった。天候の変化などにより照明が点灯するが、店内には自動で最適な室内照度を保つシステムが導入されているため、必要以上のエネルギーを消費することはない。この省エネ照明システムはかなり完成度が高そうだ。
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株式会社セブン-イレブン・ジャパン

さらに、電力削減に貢献しているのは、ロスの少ない電力システムだ。太陽光発電により生まれた電力は、蓄電や売電はせず、店舗内のLED照明で利用する。LED照明は、太陽光発電を変換せずに直接利用するために直流で消費するので、ここで直流から交流へ変換するために発生する電力のロスをなくすことができるのだ。発電量の不足分は商用電力でまかなうが、そこは通常の交流電力で使えるように、自在にコントロールできる仕組みになっているのも実に優れた機能といえるだろう。

また、店舗の空間や設備にも随所に省エネの工夫がなされている。内装デザインは太陽光の反射が考慮された内装材を使用し、フロントガラスにも断熱ペアガラスを使うなどといった店舗の空間作りから、省エネ型の空調や換気システム、什器の照明のLED化などといった各設備の省エネ化まで、とにかく徹底的だ。

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コンビニといえばおでん!これも省エネ化できる?Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by k-matsu

今回施された省エネ対策は、発電の仕組みから利用方法、利用する省エネ設備など、電力の流れを全体的に見直し、設計されているため、断片的な省エネ対策になっていないことは特筆すべきだろう。また、自動的に発電から給電までを無駄を省いた最適なシステムで運用できるようになっているため、従業員など人間が意識しなくても省エネが実現してしまうという面も非常に優れている。オープン後の運用で実際にどのくらいの電力量になっていくのか、注目していきたいところだ。

さて、コンビニの省エネ対策は、各社とも様々な取り組みを強化している。特に24時間営業という業務形態から必須である照明の省エネ化においては、コンビニの“LED化競争”とも言える状況が繰り広げられている。

2004年度にコンビニとしては初めてファサード看板に白色LEDを採用したファミリーマートでは、2008年12月からは、従来の蛍光灯看板に比べて消費電力量が半分以下と、さらに省電力を実現できるLED看板の店舗実験を行っている。am/pmでは、8月から店舗内で反射型LED照明を日本ではじめて導入した。LED照明で一般的な「直接光源」ではなく「間接光源」を採用したため、目に優しい柔らかい灯りを実現することができたのだという。そしてセブン-イレブンでは12月から、新店・改装店全店でLEDを採用予定。これにより、従来の蛍光灯より電力を70%削減できる見込みだという。

24時間営業の便利さを保ちながらの環境配慮は当然難しさも伴うが、だからこそできる対策もあるはず。各社が競い合い、コンビニがエコ情報発信地になるなんて日も近いかも!まずは次のキャンドルナイト、コンビニでも実践してみるなんてのはいかがでしょう?

コンビニの環境対策、どこまで進んでる?



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