勇気ある少年にエールを!愛媛でプルサーマル反対の子ども署名活動

プルサーマルを止めるための子ども署名用紙の一部分

プルサーマルを止めるための子ども署名用紙の一部分

愛媛でプルサーマル反対の子ども署名が始まったというニュースが飛び込んできた。この画像は、11歳の少年が直筆で作った署名用紙の一部分。宛先は愛媛県議会の議長だ。

請願 伊方原発のプルサーマルは、やめてください。

と記された請願の文章には、なぜ反対なのか、自分の言葉で、筆跡で、その理由がしっかりと刻まれている。

愛媛県西宇和郡伊方町にある四国電力の原子力発電所、伊方発電所。この地で進められているプルサーマル計画に対し、なんと11歳の少年が発起人となり、子供のみの署名活動が始まったのだ。

伊方発電所のプルサーマル計画は、2004年に立ち上がり、2006年10月には愛媛県伊方町の事前了解が得られ、現在、2010年度の実施を目指し着々と準備が進められている。今年5月にプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が到着したというニュースを聞いた小学5年生の少年が、プルサーマルの毒性の強さを自らの学習により知り、請願提出と署名を思い立ったという。

この少年の11歳の誕生日である6月23日に始まった「プルサーマルを止めるための子ども署名」は、わずか5日間で285の署名を集め、6月30日の愛媛県議会に提出された。今後も署名活動は続けられ、9月に行われる次の議会にも提出する予定だという。

greenz/グリーンズ ikata_nuclear
愛媛県・佐田岬の根元に立つ伊方発電所 Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by amake

プルサーマルは、“ウラン燃料のリサイクル”と言われ、使用済み燃料の中でまだ利用できるウランやプルトニウムを取り出し、新たな燃料(MOX燃料)を作り再利用する仕組みのこと。四国電力のホームページでも

「ウラン資源の有効利用」と「エネルギー安定供給」の両面で有効な手段です。

として、その意義を謳っている。
しかし、現在の原子力発電そのものの危険性ももちろんだが、さらに毒性の強いプルトニウムを多く使用するプルサーマルに対し、やはり近隣生活者の不安は高まるという側面があるだろう。伊方発電所以外にも九州電力の玄海原子力発電所・関西電力の高浜原子力発電所などで計画が進められているが、現在も各方面で、その安全性と必要性を問う議論が続いている。

署名を始める時、少年はこう言ったという。

この地球で環境をいらったり、変えたり、いろんなことするのは人間だけやろ?だから、人間は、ほかの生き物に責任をもたんといかんって思うよ。

※「いらう」は、中国地方を中心とする方言で、「触る」「いじる」といった意味

プルサーマルの毒性を純粋に怖いと思う気持ち、そして、人間だけが勝手な行動をしてはいけないという当たり前の考え方。プルサーマルの意義がどうであれ、子供たちのこういった純粋な思いを看過することは許されないのではないだろうか。

少年の勇気ある行動を、心から応援したいと思う。

伊方発電所のプルサーマル計画を調べてみよう