おととい、あるニュースが飛び込んできました。
それは、「一度は中止になった北海道厚真町のローカルベンチャースクールを、再び実施することが決まった」というもの。
僕はこれまでトンテンカングリーンズで、「ほしい未来をつくる仕事」を勝手にまとめて紹介してきました。
ほしい未来をつくる求人10選:グリーンズ求人の山中が勝手にまとめました! vol.1
ほしい未来をつくる仕事8選:グリーンズ求人の山中が勝手にまとめました! vol.2
でも正直、まとめるのも結構大変なので、もう筆を置こうかな…と思っていた矢先に、今回のニュース。厚真町には僕個人も、グリーンズのメンバーもご縁があり、「これはぜひ勝手に紹介したい!」ということで、こうしてまたトテンカングリーンズに書くことにしました。
またちょっとだけ、お付き合いください。
一度は中止になった厚真町ローカルベンチャースクール
厚真町は、北海道の南西部に位置する人口4,700人ほどの町です。2016年から岡山県西粟倉村と協働で、起業を視野に入れた移住を考える方を対象にした起業支援プログラム「ローカルベンチャースクール(以下、LVS)」を開校(その後はローカルライフラボも始動)するなど、ローカルベンチャーの支援に力を入れてた地域でもあります。
これまでgreenz.jpでも、何度かその取り組みや、地域で活躍する方々を紹介してきました。
これからは、弱虫が地域をつくる? エーゼロが岡山県西粟倉村と北海道厚真町で「ローカルライフラボ」研究員を募集する理由
ニュージーランド、オーストラリア、鎌倉、そして……。世界で活躍する個人貿易家が惚れたのは、人口4600人の小さなまち厚真町
いつかここが馬と人が共生する町になるかもしれない。馬搬と林業で一家族が生活できるかチャレンジする、厚真町の西埜将世さん
実は僕も、昨年厚真町を訪れていました。たくさんの緑に囲まれた自然豊かな土地で、行政の方、林業に携わる方、地域おこし協力隊の方、ふらっと訪れたカフェのご主人など、本当にあたたかい方ばかりだな、と思ったのを覚えています。
しかしそんな厚真町は、9月6日未明に起きた北海道胆振東部地震で、大きな被害を受けてしまいました。今なお多くの方が避難所生活を余儀なくされている状況のなかで、今年も開催予定だったLVSも、一旦は中止という判断に。被害の大きさを考えると、仕方がないよな、と僕も思っていました。
「無理に『厚真町の為に!』となる必要は有りません」
しかし震災から2ヶ月が経とうとしている今、厚真町は再びLVSを再起動することを決めたそう。
厚真町役場のLVS担当者である宮久史さん(僕が厚真町で色々とお世話になった方でもあります)は、その決断に至るまで、そして決めた今の思いを「Through me」の記事のなかで次のように語っています。
住民の皆さんの生活を支えていくためにはハード的な整備に併せて、ローカルベンチャーを含めた町外の皆さんの力をこれまで以上に町に取り込むことが必要だと思っています。
そして、宮さんは次のように結びます。
昨年厚真町を訪れ、宮さんと居酒屋で飲んでいる時、最近厚真町に移住してきたという若者に「厚真町にどう貢献するのかじゃなくて、まずは自分のやりたいことをやればいいよ」と声をかけていた、宮さんの顔が浮かびます。
宮さんの、そして厚真町のみなさんの「この町で、自分のやりたいことを実現してほしい」という思いは、あの頃と変わっていない。いや、より強くなっているのかもしれません。
厚真町ローカルベンチャースクールで、ほしい未来をつくる
「ほしい未来をつくる仕事」は、「社会課題を解決しなきゃ!」「地域に貢献しなきゃ!」という思いよりも、「こんな未来になったら嬉しいな」という、自分の内側から湧いてくる思いが起点になるのだと僕は思います。
厚真町は、そんな内側から湧いてくる思いを応援してくれる町。みなさんの「ほしい未来」も、厚真町でなら実現することができるかもしれません。そして、地域で自分のやりたいことを実現することが、厚真町にとってのなにより力になるはず。
そんな未来の可能性を感じたなら、ぜひローカルベンチャースクール2018の募集サイトをのぞいてみてくださいね。