“いい企業”とは、どんな企業を指すのでしょう?
売上高やマーケットシェア、利益率などの数値だけで一概に評価しづらい、難しい問いです。
米国の社会貢献型企業「B Corporation」を認定するNPO「B Lab」では、2012年版「Best for the World(世界にとってのベストな企業)」を発表しました。
このランキングでは、事業ガバナンスでの成果に加え、環境への配慮、従業員の扱い、コミュニティとの関係といった、多角的な視点から、「B Lab」が独自に評価。総合トップ20は、次のとおりです。
(アルファベット順)
Better World Books
Global Green Energy Corp
Green Building Services
Larry’s Beans
Method Home Products
Moving Forward Education
Namaste Solar
New Resource Bank
Next Street
Partnership Capital Growth
Piedmont Biofuels
PREM Group
Re:Vision Architecture
RecycleBank
South Mountain Company
Southern Energy Management
SQA Pharmacy Services
The Redwoods Group
Virginia Community Capital
再生可能エネルギー事業を手がける「Global Green Energy Corp」や「Namaste Solar」、「Southern Energy Management」のほか、世界の識字率向上を企業ミッションに掲げオンライン書籍販売業を営む「Better World Books」、学習支援サービスの「Moving Forward Education」といった教育分野でのソーシャルベンチャー、コミュニティ支援に特化した金融サービスに従事する「Virginia Community Capital」など、業種を問わず、社会的課題の解決に取り組む企業がランクイン。
たとえば、「Virginia Community Capital」のように、金融といった事業分野においても、ある社会的課題を市場ニーズととらえて解決策を事業化し、一定の収益をあげながら、課題の解決に寄与することは可能だ、ということがわかります。
このほか、「B Lab」のこちらのページでは、環境への責任という観点から「Best of the Best for the Environment」、コミュニティへの影響度から「Best of the Best for the Community」、従業員との関係という観点から「Best of the Best for the Workers」というように、各部門でのトップ20も公表されています。合わせて、チェックしてみてくださいね。
[via GOOD]
2009年のソーシャルベンチャーの状況と比べてみよう。