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お店も“ノマド”の時代?期間限定の「ポップアップショップ」が世界各地に出没中!

photo by Yukiko Matsuoka.

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近年、オフィスを固定せず、時間も場所もフレキシブルに仕事をこなすノマドワーカーが注目されていますが、ショップも“ノマド”の兆しが…!?「ポップアップ・ショップ」と呼ばれる期間限定ショップが、欧米や日本で増えつつあるようです。

ポップアップ・ショップとは、一定の期間だけ、テナントビルなどの一角を借りて出店する、ショップ形態です。たとえば、米カリフォルニアの「POP-UP GENERAL STORE」は、選りすぐりの食材やプロダクトを市場のような店舗で期間限定販売するビジネスを展開。地元で活躍する腕利きのシェフや職人とユーザをつなぐ、リアルな“プラットフォーム”となっています。

2011年9月、フィンランドの首都ヘルシンキで開催された「ヘルシンキ・デザイン・ウィーク(Helsinki Design Week)」では、フィンランド発エコファッション専門オンラインショップ「MISSQA」が、ポップアップ・ショップを出店。普段オンラインショップで販売している商品を、お客さんに、実際に手に取ってもらい、店員とのフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを通じて、このオンラインショップや取り扱い商品を、より広く深く知ってもらうのが狙いです。

photo by Yukiko Matsuoka.

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ポップアップ・ショップの事例は、日本にもあります。ファッション・アクセサリ・雑貨・アートなど、幅広いジャンルのハンドメイド作品を扱うオンラインマーケットサイト「Creema(クリーマ)」は、2011年10月1日~2日、初のポップアップストア「Tent.Creema」を東京で開催しました。テント型のショップで、作家自身が、作品を販売。オシャレでユニークなモノに敏感な人々が、お気に入りのアイテムと出会えるだけでなく、すでにこのオンラインマーケットを通じてバーチャルにつながった作家とユーザが、リアルにコミュニケーションできる機会にもなっています。

photo by Yukiko Matsuoka

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出店者にとって、ポップアップ・ショップの利点は、店舗を持つのに比べて、コストが安いということ。一方、店舗オーナーは、空きスペースを効率的に貸し出せます。また、ポップアップ・ショップを開くことが一種のイベントとなることで、商品やブランドの認知度を広める“メディア”となり、作り手や売り手と買い手がリアルにつながる空間としても有効。物理的な場所に依存しないので、フレキシブルに移動でき、結果として、より広い地域で展開することも可能です。

これからは、店舗も、固定から流動、所有から利用という時代になっていくのでしょうか?興味深いトレンドですね。