こんにちは、greenz.jpフクヘンの小野です。
去る5月4日(水)、仙台でもgreen drinksがはじまるとのことで、僕も司会をお手伝いしに行ってきました。会場はCLUB SHAFT。今日はその様子をお伝えしたいと思います。
オーガナイザーは鈴木宏平さん。仙台出身で、普段は東京でデザイナーとして活躍しています。ご実家が仙台で米の兼業農家を営んでおり、そのお米をデザインというスキルをいかし「鈴木米」としてブランディング。パッケージもステキです。
今回、green drinks Sendaiを開催するにいたった経緯を鈴木さんは次のように語っています。
これからの生活・仕事・街のあり方を本気になって話し合うきっかけが作れないかと。色々な人が集まって、色々な意見が交わって、その上でこれからの行動を生み出すエネルギーが今回のイベントで作り出せないかと考え、開催を決意しました。
green drinks Sendaiフォトレポート
はじめに、僕から開会のあいさつとgreen drinksの説明をしました。
次に、鈴木さんから開催の主旨やゲストの紹介がありました。この日は、1部がゲストによるクロストーク、2部はプレゼンテーションという構成でした。
仙台のクリエイティブシーンを牽引するゲストのみなさん。この日のトークテーマは「理想のライフスタイルとこれからの仙台」。写真奥から、高田彩さん(ビルド・フルーガス)、柿崎慎也さん(logue/TRUNK)、酒井聡さん(llogue/仙台高等専門学校)、小川直人さん(logue/せんだいメディアテーク)、鹿野護(logue/WOW)さん。(ゲストの詳細なプロフィールはコチラ)
震災後の心境を語る鹿野さん。ご自身の出身地、東松島も被災をされているとのこと。
小川直人さんは飛び入りの参加となりました。(写真中央)
熱気を帯びる会場。
開催直前の告知にもかかわらず80人ほどの参加者で満員に。
震災後のライフスタイルをどう築いていくのかについて、ゲストのみなさんがひとことひとこと言葉を選びながら慎重に、それでいてしっかりと前を見て語っていたのが印象的でした。
なかでも印象的だった言葉を抜粋してお伝えします。
「早く3.11以前の日常が戻ってきてほしいと願うと同時に、その日常が戻ってくることに恐怖を覚えている自分がいます。」(柿崎さん)
「今まで自分がやってきたことはいろいろなインフラや条件がそろった一番上澄みの部分でしかない。これからどうしていくべきか、自分のルーツを含めて考えています。ただ、人間は生きていくために必要なものがなければ生きてはいけないが、生きていくために必要なものだけでは生きてはいけないと思うんです。」(鹿野さん)
「バンクーバーでは、自分たちが動くことでつくっていく社会のあり方を体験しました。コミュニティで成立している社会です。」(高田さん)
「もう大げさなやり方ではないやり方でも、いままでいろいろと自分以外にあずけてしまっていた現状を変えることはできる。友だちとカフェで話す。そんなところからはじまるんじゃないでしょうか。」(小川さん)
2部は、若手からのプレゼンテーションということで、フォトグラファーの大江玲司さんと工藤拓也さんです。
大江さんは被災地を周り、それを自分の目で見て、できるだけ多くの記録を残す活動をしています。
工藤さんの本職はコピーライター。いまは『地域おこし協力隊』として山形県遊佐町に移住。半農半コピーライターを目指し、地方でクリエイティブに生きていく実験をしています。
もちろん会場からのOpen Micも!
ということで、greeen drinks Sendaiは大盛況のうちに終了!最後に鈴木くんからの感想です。
準備期間も告知期間も少なかったのにも関わらず、ゲストの皆様を始め多くの方々に来て頂けたことが何よりも嬉しかったです。限られた時間内のイベントでしたが、『考える・話し合う』きっかけとなったら幸いです。僕自身、次は『行動』して行きたいと思います!
第1回の開催を無事終えたgreen drinks Sendai。今後、なにがここから生まれてくるのかがとても楽しみになる夜でした。また、green dinks Sendaiでは今後、いっしょに盛り上げていってくれる仲間を募集中とのこと。興味のある方はぜひ問い合わせみてください!
green drinks Sendaiオフィシャルサイトはコチラ!