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グリーンなガジェットのグランプリが決定!

デザインの力で世界をグリーンに!そんな想いを胸に、世界中のデザイナーがグリーンなガジェットを競い合う大会が開かれた。その名も「Greener Gadget Design Competition」。

greenz/グリーンズ GreenerGadgetDesignCompetition
Photo by Greener Gadgets.

審査を勝ち抜いた上位50作品はウェブ上で公開され、投票とコメント投稿を受け付ける。その結果を踏まえてTop 10が選ばれ、2009年2月27日にニューヨークで開催された「Greener Gadgets Conference」にてグランプリを競うという流れだ。

上位50作品の顔ぶれを見ると、ベルギー、アメリカ、ポーランド、ドイツ、イスラエル、イタリア、韓国、フィンランド、シンガポール、オーストラリア、イギリス、スペイン、トルコ、チェコ、コロンビア、台湾、デンマーク、マレーシアと、残念ながら日本からの作品はなかったものの、実に国際色豊か。

ユニークなアイディアが目白押しの中、グランプリに輝いたのはこちらの作品。

greenz/グリーンズ TweetAWatt
Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by pt

その名も「Tweet-a-Watt, A twittering power meter」。直訳すれば「ワットのさえずり~さえずる電力計」。電気製品の電力消費量を計測して「見える化」する、「Kill-A-Watt」という機器を改良したもので、計測結果を無線LAN経由でウェブ・サービスのTwitterに送信して公開してしまおうという代物だ。こちらが現在も公開されているTwitterのアカウントだ。

最近俄かに注目を集めている「スマート・グリッド」。先日こちらでも紹介したように、「スマート・グリッド」の狙いの一つは、電力消費量を「見える化」することで、環境意識を高めるとともに電力消費量を減らすことにある。「Tweet-A-Watt」は、そうした「見える化」の流れを汲んだものと言えるだろう。

注:「スマート・グリッド」には、グリッド(=電力網)の高度かつ効率的な運用を目指す側面もあり、重要度としてはそちらの方が高いので、「Tweet-A-Watt」が「スマート・グリッド」を実現するガジェット、という訳ではない。念のため。

なお、Top 10のうち、「見える化」を狙った作品が多くを占める。

  • Power-Hog:小銭を入れると電気が使えるようになる機器。電気が消費される様子を子供に直感的に理解させるのが狙い。
  • Bware Water Meter:水の使用量を数値化。
  • Social-environmental Station:CO2排出量を見えるようにする環境信号機
  • Thermal Torch:室内の熱がどこから逃げているかを見える化する。

また、待機電力(standby power)を撃退するのがこの2作品。

  • Standby Monsters:待機電力が入っていることを示すランプをモンスターの目にしてしまう。気味が悪くてついつい元の電源を切ってしまう?!
  • WattBlocks:スイッチ一つで家中の不要なコンセントの電気を断つ、スイッチ付き電源タップの進化版。

ところで、「待機電力」が英語だと「vampire power」とも呼ばれていることが面白い。あなたが寝ている間に電力を吸い取る吸血鬼(vampire)ということか。電力を吸い取るということは、あなたのお財布からお金を吸い取っているということでもある。この吸血鬼に十字架は効かないので適切な対策を。

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