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海の住人たちのデモ行進?!持続可能な漁業を訴える広告

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静かな海を見ていると
想像もできないことですが、
魚や貝といった漁業資源は、
いま急速に減少しつつあります。

途上国の経済的な発展や
世界的な健康ブームにより
魚介類の需要が高まっており、
世界中で乱獲や密漁が行われていることも
その原因のひとつです。

この漁業資源の枯渇問題について、
WWFは水産資源を利用する
多くの国々の政府が十分な対策を
とっていないと指摘しています。

魚介類というのは天然資源であり、
無尽蔵に獲れるものではありません。
人間が欲しいだけ獲っていいという
問題ではないんですね。

魚は鳴きも叫びもしませんが、
そんな魚たちに、
もし意思表示する能力があったなら、
という発想で作られたのが上の広告。

漁港の水面に、
「乱獲はやめろ!」とか「陸にずっといろ!」
といった過激なメッセージが書かれた旗が
たくさん並んでおり、
魚たちのデモ行進を想像させる
ビジュアルになっています。

おいしい魚が食べられなくなる前に、
魚たちの声にならない声に
耳を傾けてみる必要がありますね。

この問題の解決のために
動き出した国もあります。

太平洋の国のなかには、
先進国からの援助を得るために
漁業権をライセンス化して
売っている国もあります。

そんな中ソロモン諸島の国では、
ライセンスの販売を制限し、
国内で持続可能な漁業産業を
整備する方向に転換しました。

その取り組みについて、
greenTVで動画が見られます。
●ソロモン諸島の漁師たち〜マグロを取り巻く現状
http://www.japangreen.tv/mv/?cat=ch4&fn=46

また、持続可能な漁業によって獲られた
魚介類の目印となるラベルも作られています。
国際的なものではMSCラベル
国内ではマリン・エコラベルなどがあります。

こういったラベルが普及することで、
安心して選べる魚介類が増えていくといいですね。