米CNNの記事によると、いまや104歳の英おばあちゃんもハマっているというTwitter。世界的なコミュニケーションツールとして広く活用されていることは既にgreenz記事でも紹介しているとおりだが、2009年2月12日に世界202都市で同時開催されたツイッター(Twitter)のリアルイベント「Twestival」をご記憶だろうか?9月10日~13日、このイベントの第2弾がパワーアップして帰ってきた。
第1回イベントは米NPO団体「charity: water」を世界のツイッタラーたちで支援しようというものだったが、第2回はTwestivalならではの一体感を担保しつつ、各地の地域色を強めるというイベントへと展開。各地が抱える課題をそれぞれで捉え、Twestivalが定めるガイドラインに従って、開催都市ごとに支援する団体を決めるというシステムになった。
一方で、各地の企画運営ボランティアに過大な負荷をかけることなくイベントが実施できるような仕組みも徐々に整備されている。例えば、以下の動画のようにTwestival共通のプロモーション動画を制作・配信したり、イベントの運営マニュアル・ツールや画像・動画編集のコツなどをTwestivalのウェブサイトで共有し、各地のボランティアが効率よくイベントの準備に取り組めるよう工夫されている。
このような多くの人々の努力の甲斐あって、第2回Twestivalは世界130以上の都市で開催され、35万米ドル以上の募金を得た。それでは、各地の様子を少し覗いてみよう。
1. 米ワシントンDC
「Washington Twestival 2009」では、ワシントンDCのホームレス支援団体「Miriam’s Kitchen」をサポートするため、地元のバー「Midtown LOFT」でパーティを開催。以下の画像のとおり、多くの人々が集い、食事やお酒を楽しんだという。
D.C., Twestival: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by zenashots
2. エルサレム
中東イスラエルのエルサレムでは、「Jerusalem Twestival Local」を開催。若者にコンピュータ技術を教えるNPOスクール「Tech-Career」の支援のため、地元の博物館「Bloomfield Science Museum」でワインテイスティングなどの催しを行い、1000ドル以上の募金を得たそうだ。
3. インド
Twestival Indiaではインド6都市でイベントを開催。貧困層の子供たちを支援する「Help a Child」などに対する募金総額は8.7万ルピー(約16.2万円)となった。以下の動画のとおり、Twestivalのユニークな取り組みは、CNNでも報道されている。
4. 英オックスフォード
Oxford Twestivalでは、世界の貧困問題に取り組む「Oxfam」を支援するため、以下の動画のとおり、音楽ライブを中心とするイベントを開催。1570ポンド(約22.4万円)の募金が集まった。
5. 水戸
日本では水戸でチャリティライブが開催され、障がい者支援に取り組んでいる「NPO Anniversary」に向けて16万円以上の募金が集まった。また、このイベントは地元のブログメディア「水戸経済新聞」でも採りあげられている。
Twitterは世界中の人々とつながることのできるコミュニケーションツールであるが、これはすなわち地元の人々とも気軽につながれることを意味する。特に都市部ではご近所づきあいが希薄になったといわれる昨今だが、第2回Twestivalのようなイベントを通じて、地域の人々がともに自分たちの地域の課題を見直し、その解決へと行動することで、新しいご近所づきあいのカタチが生まれるかもしれない。
TwitterではTwestivalのほか「8.1世界同時Twitterゴミ拾い」や「つぶやきで、繋がる灯り『Twitterキャンドルナイト』@六本木」など、様々な取り組みがどんどん生まれている。アナタも一度、ツイッコたちのイベントにジョインしてみてはいかが?
第2回Twestivalの気になる開催都市をチェックしよう。