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となりのトトロ、風の谷のナウシカ、崖の上のポニョなど、一貫して人と自然の関わりを描いてきた宮崎駿監督は、淵の森保全連絡協議会の会長として、東京都東村山市と埼玉県所沢市の境にまたがる一帯の森(通称:トトロの森)の環境保全活動を行っている。(トトロの森がどこにあるか探したい人はコチラからどうぞ)
その淵の森保全連絡協議会の柳瀬川クリーンアップ作戦に、名古屋市長の河村たかしが飛び入り参加して、宮崎駿との対談を行う予定なのだという。
会場:淵の森 地図
(東京都東村山市秋津町5丁目:新秋津駅から徒歩3分:駅出て右にまっすぐ柳瀬川にかかっている小さな橋を渡ってすぐ左。小さい看板あり)
詳しくは以下から。
プレスリリース
なぜ名古屋市長が宮崎駿と?と思ったあなたは、以下のストーリーを読めば納得のはず。
実は今、開発か保全かで大きく揺れている里山が、愛知県名古屋市天白区・平針地区にある。
環境か保全かで揺れている平針(ひらばり)の森。Googleマップはコチラ
中日新聞7月29日版朝刊記事(PDF)によると、里山(5ヘクタール=5万平方メートル)を所有していた地主の死去に伴い開発業者が取得、3ヘクタールの土地を宅地造成、2ヘクタールを転売して私立学校を作る計画だったというが、現在は河村たかし市長の一存で保留したまま。今月中に許可が出ない場合は、業者側は市を訴える構えも見せているという。
現在この平針の森を守るために活動をしているのが、平針(ひらばり)の里山保全連絡協議会だ。
平針の里 保全連絡協議会のみなさんの活動を心から応援します。 – 淵の森の会長 宮崎 駿
と書かれていることからも、宮崎駿もこの問題をとても重要なものだと考えているのだろう。
さて、問題の背景に戻ろう。ふたたび中日新聞によると、市に開発許可を申請している業者は、少なくとも私立学校の建設は譲れないと主張しているが、平針の里山保全連絡協議会は
樹木や果樹園、水田、ため池、湿地を箱庭的に備えた里山の原型
として、5ヘクタール全体の保全を要請。市が買い取る場合には寄付できるよう、募金活動もはじめているという。同会会長は、
COP10、少子高齢化社会の時代に、こんな素晴らしい里山を破壊し、宅地や学校を造るべきだろうか?
と訴えている。
平針の里山が守られるか、開発されるか、まさに瀬戸際に立たされている状況の中、河村たかし市長は宮崎駿との対談を通して、平針の問題を広く知ってもらい、市民の支持を集めたいということなのだろう。
そこで提案だが、取材に行きたいというブロガー、ライター、Twittererはイベントに参加して対談を聞くというのはどうだろうか? イベントの詳細はコチラに載っている。
greenz.jpからも記者を派遣して取材記事にする予定だ。
平針の里山がどこにあるのか調べてみよう
淵の森にでかけて、宮崎駿と河村たかしの対談を聞こう