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「頑張れ!」は時に人を追い込む? 「僕らが勇気づけられる魔法の言葉を一緒に見つけよう」greenz.jp スズキコウタのコラム

2017年5月20日に公開した記事を再編集してお届けします!

日本語で誰かを力づけるときに「頑張れ」と言うけど、この言葉を解体すると”頑(かたくな)に張れ”。

背筋を心をピンと張りなさい、と。
なんか命令形ぽいし、好きになれない言葉かもしれない。
特に年度が変わり、GWを経て、喧騒や繁忙から解き放たれたときに「頑なに張る」というのは、しんどく感じてしまいそう。

僕はかつてアメリカに住んでいたことがあるけれど、「がんばれ」を英訳すると「Do the best」とか「Work hard」となる。あまり言われたことがないし、このふたつの言葉を発せられたら、ちょっとプレッシャーを感じそうだ。

では、僕は当時、どんな言葉に力をもらってきたかというと、「Good luck(幸運を祈る)」だとか「Best wishes(成功を祈る)」、「Take it easy(気軽にね)」あたりだろう。「頑張れ」とは、ちょっと違う。

僕が「頑張れ」という言葉を好きになれない理由は、そんなアメリカ生活での体験もあるけれど、時にこの言葉が人を追い込んでしまうと感じることにもある。というのは、すでに頑張っている人に対して「頑張れ」って言っても、何のエンパワメントにもならない。むしろ「私は、もっとがんばらなきゃいけないの・・・?」と追い込んでしまいかねないのである。

実際に、東日本大震災を経て、被災者に「頑張れ」とエールを送ることは無配慮ではないかという指摘もあったようだ。

その点「Good luck」や「Take it easy」は、すでに頑張っている人にも有効で、かつあまりプレッシャーを与えずに人びとを勇気づけることができるのではないか?「頑張れ」というのは実に便利な言葉だ。それゆえ、つい口から出てしまうけど、僕は極力注意して使うようにしたい。

このように、ふと使ってしまう日本語に対して疑問を持つのは、実に意義深いし、かつ言葉を紡ぐことを生業にする人間として面白く感じる。

僕らの心やカラダが満たされる、奮い立たされる言葉ってなんだろう? それを追求するのは、greenz.jpという「ほしい未来は自分の手でつくろう」と挑戦する人びとを勇気づけるメディアの副編集長として大事な仕事かもしれない。そう、真剣に思う。

このコラムを読んでいるみなさんは、今までどんな言葉に勇気づけられてきたのだろう?

そう2017年に書いたら、ソーヤー海さんがブログでこんな返答をくれた。

僕もずっと「頑張って」とか「頑張ります」って聞くたびに違和感を感じる。もう十分に頑張っているし、頑張ることで余裕や喜びが生まれる気がしない。それより、「ありがとう」とか、「御陰さま」とかの方がずっとエネルギー的にはいいな。

頑張ること、努力することは悪いことじゃないと思うんだけど、なんか日本社会では乱用されているんじゃないかな?もっともっと、足りない足りないって聞こえてしまう。ありのままじゃだめなんだって。ただでさえ自信がない人が多い社会なのに、そこで頑張れ頑張れって言ってしまうと、破壊的な副作用があるんじゃないかな?

社会課題はもちろん、家庭や会社でのすれ違いを抱えている方はきっと多いはず。自分自身を、誰かを勇気づける言葉って何だろう。ぜひSNSやコメント欄で教えてくれるとうれしい。