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環境・生態系回復のカギを握るのは、すべてのものが還る「土」。土の肥沃化によって“真の循環型社会”を取り戻す【連載「土をつくる社会とわたしたちの話」キックオフ鼎談】

すべてのものは土に還っていく。

人間社会だけでなく地球全体で循環型社会を考えたとき、必ず行き着くのが、じつは「」。しかし現在、こうした当たり前の生態系の循環が、当たり前でなくなっています。

産業の発展とともに、土に還らない物質が増え、膨大なゴミは土に還るスピードを上回る勢いで増え続けています。急速に進む気候変動と環境問題の深刻化によって、地球が危機的な状況にあることは疑う余地もありません。

うわべだけの循環ではなく「土」を意識した生態系の回復を目指さなければ、真の循環型社会はつくれない。そうした思いから、2021年5月にイタリアで設立されたのが、土の循環創出コンソーシアム 「JINOWA ~Root &Circle to Earth~」です。

JINOWAは「全ての産業が土をよくする社会」をビジョンに掲げ、地球規模の環境・生態系の回復に真剣に取り組むパートナー企業とともに、「土をよくすること(土の肥沃化)」を目指した新たな産業や社会全体の転換を推進。人間を含むあらゆる生態系を回復する大きなソリューションを提供していくことを目指します。

すでにJINOWA初のプロジェクトとして、2021年5月〜11月まで開催されているイタリアの「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」で、土の建築作品を通した社会実験を実施。

また、循環経済・生態系回復に取り組むプロフェッショナル同士を言語や国境を超えて結び、食・建築・都市計画・ファッション・医療など、各分野で活躍するゲストを迎えて3カ国語でナレッジシェアを行うオンラインミーティング「JINOWA イノベーターライブセミナー」を毎月第一金曜日に開催しています。今後、さらに参画企業・団体を募り、さまざまな活動を展開していく予定です。

「ヴェネチアビエンナーレ2021」招聘作品である建築家・藤野未来さんの「再生する森 – 自然JINEN」。JINOWAも循環デザイン制作に関わった

そして、日本での本格的な活動開始をきっかけに、greenz.jpもメディアパートナーに。「すべての産業が土をよくする社会とは?」を考え、発信していく連載「土をつくる社会とわたしたちの話」をスタートします!

今回は、連載のキックオフ鼎談として、JINOWA代表の斎藤由佳子さん、パートナー企業として土の再生をともに進め、ゼロ・ウェイスト・デザインをビジョンに掲げる石坂産業株式会社・代表取締役の石坂典子さん、NPO法人グリーンズ・共同代表の植原正太郎が集まり、土に対する思いとJINOWAの今後について語りました。

斎藤由佳子(さいとう・ゆかこ)
「JINOWA ~Root &Circle to Earth~」代表。イタリアピエモンテ州アルバ在住。2011年より欧州へ移住し、2014年にイタリア政府公認ソーシャルイノベーションスタートアップ制度にて、初の外国人起業家としてミラノにGenuine Education Network(GEN)を創業。2016年、日本窓口として株式会社GEN Japanを設立。主に食や建築、ビジネス分野のプロフェッショナルへ向けたリトリート型文化教育プログラムを日本・欧州各地で実施。Forbes JAPAN「世界で闘う日本の女性55人」、2020年「シーバスリーガル ゴールドシグネチャー・アワード」に選出。2021年、土の循環創出コンソーシアム 「JINOWA」設立
石坂典子(いしざか・のりこ)
石坂産業株式会社・代表取締役。1972年東京都生まれ。高校卒業後、米国の大学に短期留学。1992年、父親が創業した産業廃棄物処理の会社、石坂産業株式会社に入社。2002年に社長に就任。産廃処理ビジネスにおける一般的なイメージを覆す改革を断行し、ゴミの減量化・再資源化率98%を達成。同業界はもとより、サステナビリティの観点で世界中のあらゆる企業から注目を浴びている。近年は「Zero Waste Design」をビジョンに掲げ、再生可能な設計・ものづくりをする社会と、あらゆるごみを資源として循環させ、「ごみ」という概念そのものをなくすことを目指し、さらなる改革に挑んでいる

土の力を借りて地球環境が回復するストーリーが描けるのではないか

「JINOWA ~Root &Circle to Earth~」代表・斎藤由佳子さん

正太郎 まず、JINOWAはどんな団体で「全ての産業が土をよくする社会」とはどういうものなのかを読者に知ってもらいたいと思います。

というのも、サステナビリティを重視しつつある現在の社会でも、土の回復まで踏み込んだ考え方やビジネスデザインというのは、まだあまり言及されていない領域だろうと思っているんです。

斎藤さん JINOWAは、私が代表取締役を務める「Genuine Education Network(GEN)」という会社が母体になって始まったコンソーシアムです。私は、教育分野の社会起業家という位置づけになるのかと思いますが、特に食文化に特化した教育事業をずっとやってきました。

その中で出会ったのが発酵食品でした。発酵食品を学んでいくと、地球のシステムや食の仕組みといったことがすべてリンクするんです。たとえば、発酵は目に見えない微生物によって起こりますが、土も同じで、多くの微生物によってつくられているんですね。しかも、すべての有機物は必ず土に還っていく。

そこから、土は地球の自然治癒力の源ではないか、たくさんの微生物がコロニーを形成する土の力を借りて地球環境が回復するストーリーが描けるのではないかと確信し、JINOWAを立ち上げようと思い至りました。

ちなみに石坂産業は、産業廃棄物処理の会社として世界的なイノベーションを起こしていることでご存じの方も多いかもしれません。じつは石坂さんは、土壌の回復、土の再利用に対しても並々ならぬ情熱があるんですね。それもあって今回、共同出資してくださることになりました。

ゴミがゴミじゃない社会をつくる

石坂産業株式会社・代表取締役・石坂典子さん

正太郎 じつは僕は1年半ほど前に、石坂産業のリサイクル工場と「三富今昔村」という再生した里山の見学ツアーに参加させていただいたことがあります。産業廃棄物の中でももっとも処理が難しいとされる建築廃棄物で98%の資源循環を達成されているということを知り、すばらしい企業だと感動したんです。

でも現場を見させていただいてわかったのは、やっていることはものすごく地道なことの積み重ねなんだということです。だからこそ、そこに石坂さんの強い信念も感じました。石坂産業がどんな事業をされていて、それが土とどう結びつくのかについて伺ってもいいでしょうか。

石坂さん 私は30年ほど前に、父が創業した産業廃棄物処理の会社を手伝うようになり、二代目として後を継ぐことになりました。

私が後を継いで伝えたかったのは、父が東京湾に初めて廃棄物の埋め立てに行ったとき、その光景を見て衝撃を受け「ゴミがゴミじゃない社会をつくらなきゃいけない」というビジョンをもったことです。それが誰にも伝わっていない、だからこそ、父の思いを受け継いでゴミがゴミじゃない社会を実現し、それをきちんと広く伝えていくことが私のミッションだと思って活動しています。

この仕事をしていると、埋め立て地に行く機会が頻繁にあります。地球温暖化の大きな要因にもなっているメタンガスが出ている姿をこの目で何度も見てきました。そうすると、廃棄物の社会から見える未来がありました。多くの人はゴミから未来を見るなんてことはしないと思います。むしろ、ゴミなんて見たくないですよね。

たとえば以前、ゴミを燃やす新しい技術について、反対運動が起きたことがありました。でもその時も、新しい技術の問題の前に、埋めているゴミ自体が問題だということは、誰も感じていないようでした。

プラスチックは、分解されるのに約200年かかります。だから土壌に対するダメージが大きく、地力を奪ってしまうんですね。でも、ゴミは出したら見えなくなるから誰もそれには気づかない。そこに私は、危機感を感じました。

最後にたどり着いたのが「土」だった

ゴミの仕分け場

石坂さん 土も同じです。私たちは主に解体された建物などの建設系廃棄物を引き受けています。そうすると、建物が建っていた場所にあった土もたくさん持ち込まれるんですね。でもそういう土は、いろいろな成分が混ざりすぎていて、自然の土とはまったく異なったものになっているんです。

私たちは、そういった廃棄物から土を取り出す技術をもっていて、再利用することは一応しています。でもそういう再生土は組成が変わっていて、土としての本来の価値はないんです。つまり、見た目は土なんだけど土じゃなくなっている。これをどうしていくのかは、誰も問題にしないんですよね。

今も繰り返し、再生土を利用する方法を模索しています。でも、組成の再現が難しくてなかなか良い価値を生み出せないでいます。つまりどういうことかというと、いくら廃棄された土を再生土に変えようが、それは本来の土には戻らないということです。ということは、今のままのやり方では生態系の回復はできないんですよね。

だから今、私たちが「ゼロ・ウェイスト・デザイン」をテーマに掲げているのは、そもそもつくる製品を変えていきましょう、現代の人間の知恵や技術があればグリーンケミカルにしていけるよねという話なんです。

石坂さん ゴミをゴミにしない社会をつくるためには、未来に対する責任をとれるものづくりを考え、そもそも発生させるゴミの種類を変えなきゃいけない。そう考えると最後に辿り着くのはやっぱり土なんです。

「土に還るものづくり」ということになってくる。この考えに至る大きなきっかけになったのは、20年ほど前に会社のまわりにあった里山の整備を始めたことでした。

正太郎 僕も伺った「三富今昔村」ですね。

石坂さん はい。石坂産業のまわりには里山がいっぱいあるんですけど、不法投棄がひどくてゴミだらけになっていたんです。最初はボランティアのつもりでゴミを片付けていたんですが、やっているうちに、生態系が明らかに変わっていることに気づきました。

もともと里山という場所は、人の手によって生態系が維持されている場所でした。ところが人の手が入らなくなったせいで、生態系が崩れてしまったんです。そのことに気づいたときに、初めて生物多様性の回復についても勉強するようになりました。当時はまだ土まで視点が及んでいなかったけれども、自然と土の成分や微生物にも着目するようになっていったんです。

我々が生きるために必要なものは、すべて大地から生まれている。その中でも特に希少的価値のある土を痛めつける社会にストップをかけなければいけないというのは、廃棄物処理を通して私たちが実際に現場を見てきたからこそ、自信をもってお伝えできることだと思っています。

石坂産業が長年行なっている循環型農業体験プログラム

自然の回復力を高めるためには、人間の手こそが必要

斎藤さん おっしゃるとおり、土に還ることが前提になる社会というものを、企業も自治体も小さなコミュニティも、あらゆる場所で考え、つくらないといけないときにきていると思っています。そこでは、クリエイティビティがすごく重要になってくる。

なぜかというと、生態系の回復には、社会のリデザイン、ゼロ・ウェイスト・デザイン、プロダクトデザインなど、非常に複雑なデザインをしなきゃいけないからです。つまりこれは、単体では成し得ないことでもあるんです。

たとえば、ある企業が生分解性のプロダクトを生み出しました。これは一見いいようなんですけれども、それが土に還るときに、土の生命力の回復にちゃんとつながっているかどうかまでは見ていない場合がほとんどです。ですからヨーロッパでは、安易に「生分解性」といった言葉を使うのはやめましょうという流れになってきています。

土は、5億年かけて人間を含めたすべての生命体がつくり上げてきた資源なんですね。一方で石坂さんがおっしゃったように、人間は生命力のない土、土のようで土でない土もつくり出してしまいます。でも本来的には、髪の毛から排泄物から、人間のすべてが有機物として土の栄養になるものです。しかも里山のように、人の手が、役割として土をつくるということもある。

つまり人間は自然に奉仕することができるし、自然の回復力を高めるためには、人間の手こそが必要なんです。だからこそ、人間が害悪かのようなトーンで語るのではなく、より大きな世界観の中で、生態系の回復のために人間の手が入ることの大事さにもっと気づいたほうがいいと思います。

大切なのは、課題を感じ取る眼差しと感性を養う「学び」

NPO法人グリーンズ共同代表 植原正太郎

斎藤さん そういった意味でも、石坂さんとは「教育が大事だよね」とよく話しています。今、世界で何が起こっているのかを知ることはもちろん、それ以上に、一見いいように見えることの課題を感じ取る眼差しと感性を養うことが大切だよねと。そのためにも、多面的に物事を見て、社会全体をリデザインする力をつける学びが必要なんです。

正太郎 greenz.jpは、表向きはウェブマガジンですが、やっていることはラーニングコミュニティなんですね。今までの社会とまったく違うものをつくらなきゃいけないというとき、体験と実践が大事だと僕たちも思っています。学びは、これからの社会に本当に必要なことですよね。

サステナブルな社会をつくりたい人は間違いなく増えています。でもその人たちが点でアクションを起こしていても環境破壊のスピードには到底追いつかない。

一方で、それだけ危機的な状況だからこそ、ひとつの明確なゴールを共有しやすい時代になったようにも感じています。グリーンズは、そういった人たちをつなげるハブになることを目指しています。JINOWAも同じなんじゃないかと感じました。

石坂さん 最初は私も知らなかったように、多くの人たちは里山の役割もゴミがどうなるかのプロセスも知らないんですよね。だから私は、リサイクル工場と里山を体験教育の場にしたいと思いました。

じつは世界では、そういった体験教育を廃棄物処理会社が率先してやっているんです。それがすばらしいなというか、こうでなきゃいけないなと思いました。

私たちは、黙々と廃棄物を処理するだけでなく、私たちのもっている知識を、環境を回復するための教育ツールにできる。そこで「体験機会の場の研究機構」を環境省と協働で立ち上げ、今では毎年、地域の子どもたちを中心に5,000〜6,000人に体験していただいています。

斎藤さん 私はもともと教育事業者で、まさに体験こそが学びだと思ってきました。イタリアだと、企業が教育の場を普通に開いているんですね。たとえば食品工場や小さな店舗でも体験教育が行なわれている。だから日本でも、企業に限らず小さな醤油蔵や味噌生産の工場が環境教育の場になりうると思っているし、JINOWAがそのつながりをつくれればいいなと思っています。

私たちがやりたいのは、ひとりひとりに選択する機会をもってもらうこと

工場を見てもらい、ゴミがどうなるかのプロセスを知ってもらう

正太郎 子どものうちからこういったことを学ぶのは本当に大事ですよね。

ただ、子どもたちが大人になったときに初めてビジネスの領域でチャレンジできることを考えると、効果が現れるのは数十年先なんですよね。

そのときには地球環境があと戻りできない状態になってしまっていると考えると、今の大人が気づかないといけないとも思っています。そしてそこを変えていくためには、体験しかないと実感しているんです。

というのは、僕自身が最近、熊本県の南阿蘇村に移住したんです。

阿蘇って、9万年前の大噴火でカルデラができて、全体が水瓶みたいな地形になっているので、雨が降るとそれが火山の地層に浸透して、そこら中で水が湧いているんですね。それを見ていたら、土で濾過されて湧いてくる水によって自分たちは生かされてるんだ、地球に生かされてるんだということが、初めて理解できたんです。

今、ビジネスの最前線に立っている人は、都会のど真ん中で暮らして、パソコンとにらめっこしていることが多いと思います。土から離れている状態だと思うので、そこから引き戻していくことが、JINOWAが手がけようとしている体験の取り組みだったり、石坂さんが長年されている環境教育の取り組みなんだろうなと思いました。

石坂さん 私たちも、環境教育は子ども向けですと言ってるけど、いちばんやりたいのは、じつは大人に知ってもらうことです。

だけど大人に環境教育っていってもみんな嫌がりますよね。だから子どもなんです。

子どもが、親やおじいちゃん、おばあちゃんを連れてきてくれるんですね。そのときに大人にも、なぜこういうことをやっているのかを伝え、少なくとも考えてもらう機会にはつながっていると思っています。

私は、誰かが話していることをきっかけに「私もこういうライフスタイルがいいかも」と思えるようにしていくことがすごく重要だと思っています。なぜなら、今までは選ぶことすらできない社会だったんですよね。

我々がやろうとしていることは、何かの答えを押しつけることじゃなく、たぶんこういう選択肢もあるんだけど、あなたはどういう未来を選択していきますか?ということを伝えて、ひとりひとりに選択する機会をもってもらうようにしていくことだと思います。

知る機会をどれぐらい美しくクリエイティブに、楽しく提供できるか

石坂産業ウェブサイトのトップページで掲げられた「Zero Waste Design」

斎藤さん 石坂さんとよく話してるのは、知る機会をどれぐらい美しくクリエイティブに、そして楽しく提供できるかを考えてデザインしていくかということです。あれもダメ、これもダメと規制をしても、継続性がないのでちっとも良くならないんです。

そういう意味ではJINOWAも、土のことをやるけれども土臭くなくやりたいと思っています。エレガントに美しく、セレブリティな人々も喜んで参加するようなプログラムを提供していきたい。今までの土のイメージを転換させていくような、そんな方向性の場づくりを考えています。

石坂さん 石坂産業でも「自然と美しく生きる」をコーポレート・スローガンとして掲げています。

美しく生きるというのは、永遠のテーマのような気がしているんですね。真のラグジュアリーは、サステナビリティじゃないといけない。そもそもラグジュアリーっていうのは永遠でなければならないし、憧れの的であり、道しるべじゃないといけない。

うちの工場にはエレン・マッカーサー財団の創設者、エレン・マッカーサーさんも見学に来られましたし、ハイブランドの海外企業もたくさん見学に来ています。それはやっぱり、見えないところから学ばなければならない時代になったということに気づいてくれている証だと思っています。

そういう意味では、お手本となるラグジュアリーになっているかが問われている企業が、ヨーロッパにはすでにたくさんあります。真のラグジュアリーはサステナビリティとの融合なくして続けられないという答えはもう出ているんですよね。

斎藤さん だから里山に行って体験するのが大事な一方で、都会にいながら、ラグジュアリーという世界観の中で土を知ることも同時にやっていきたいです。

イタリアでアグリツーリズムといったら、ヘリコプターでセレブが乗りつけるようなものからおばあちゃんがやっている土着の農家民宿まで、多種多様でさまざまな世界観があるんですね。でも、そのすべてが持続可能なんです。いろいろな持続可能性のあり方があって、それ自体がショーケースになっている。

世俗を捨てて山に行きなさいっていうだけじゃなく、高級マンションでバイオトイレでも、すごくすてきじゃないですか。本来は、そういう多様な価値観がクリエイティブにつくりだせるはずだと思っていて、そういう発想でJINOWAはあらゆる方向にパートナーシップを広げていきたいと思っています。

すべてが土に還る暮らしがどうやったら生まれるのかを一緒に考えたい

欧州のJINOWA参画企業・団体は、MatteoBrioni SRL(イタリア/土のインテリア・建材)、CibOfficina di Carlo Nesler(イタリア/食品生産)、Mondo Internazionale(イタリア/35歳以下の社会起業家Hub)など。今後も欧州や日本で参画企業・団体を募っていく

正太郎 今後、パートナー企業をさらに募っていくと思いますが、その先に何を実現したいのかを最後に伺えたらと思います。

斎藤さん やはり人間が土をつくるという本来の役割に立ち戻ること、すべての生命体が土をつくり出さなければ、この先の地球がなくなるということを、いかに日常生活の中にインストールできるかが、JINOWAの大きなミッションだと考えています。

都会も里山も里海も、どこにいてもどう暮らしていても、すべてが土に還る暮らしがどうやったら多種多様に生まれるのか。これを、みなさんと一緒に考えていきたいです。

(鼎談ここまで)

いかがでしたか? 「土をよくする」ということを第一に社会を捉え直すと、それは自然と、美しい循環型社会の創出につながっていきます。これから、すべてのものが土に還る社会を目指し、土をベースとした美しい循環型社会のあり方について、連載を通じて考えていきたいと思います。お楽しみに!

– INFORMATION –

JINOWA TALK Vol.5 を開催


JINOWA国際コンソーシアム主催「世界土壌デー」特別ウェビナー
Wearing Better for Soil ~土と地球をよくするファッション〜ファッション・デトックス・チャレンジ~

2021年12月2日(木)日本時間:19:00~20:30 開催
イタリア語、英語、日本語の3ヶ国語で同時通訳付き、登録無料。
司会:カルロ・ネスラー(イタリア)、トモコ・スキナー(ハワイ)

基調講演:エマ・キッド博士(英国)
国連の持続可能な開発目標の公式「ベスト・プラクティス」に選ばれたファッションデトックスプロジェクトの創設者。

特別講演 石坂産業株式会社 石坂典子社長
廃棄物のリサイクルだけでなく、土壌や生物多様性の回復にも取り組んでいる石坂産業の社長、石坂典子さん。

登録はこちらから