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ニーズに基づいて会議や話し合いをデザインする「ニーズチェックイン・チェックアウト」#いかしあうデザインカード

グリーンズがビジョンに掲げている「いかしあうつながりがあふれる幸せな社会」。その実現のためには、人・社会・自然との関係性のなかで、それぞれがいかしあう状態をつくっていくこと、つまり、関係性をデザインしていくことが大切です。

この「関係性のデザイン」をみんなで楽しく探究していけたらと、グリーンズが考案・開発したオリジナルのカードセット「いかしあうつながりデザインカード」。

このカードを使ってどんな学びができるか、どうやって関係性をデザインしていけるかを、いろいろなワークを紹介していきます。(カードについて詳しくはこちら

「ニーズチェックイン・チェックアウト」ワークとは

打合せや会議が、アジェンダ出しからでなく、ニーズから始まったら、どんなことが起こるでしょう。

みんなが集まって何かするときに「チェックイン」から始めると、この記事でも紹介したように、参加者がその場に安心して参加したり、それぞれにとってどんな意味があったのかを共有して、より意味のある時間へと昇華する効果があります。

このチェックイン・チェックアウトを、「ニーズ」に基づいて行うのが今回のワークです。

チェックインのときに、一人ひとりがもっている「ニーズ」を共有してから始めることで、全員ができるだけ全員のニーズを満たそうとする行動が誘発されます。

チェックアウトでは、どのようにニーズが満たされたかを共有することで、満たされたニーズと満たされなかったニーズが明確になり、今後の動き、次の会議など、ニーズを満たす行動やデザインにつなげていくことができます。

ワークの概要

ワークに大切な態度

・自分や相手の声を心から聞き、心から話しましょう。

ワークの進め方

ニーズチェックイン

1.ミーティングやワークショップなど、みんなで集まって何かを始める冒頭に行います。

2.「みんなのニーズ」カードの白文字で書かれた単語を眺めながら、一人ひとり、「自分がこの時間で満たしたいニーズ」を考えます(1~2分程度)。

このとき、目を閉じたり深呼吸したりしてリラックスした状態をつくり、自分からニーズが湧き上がってくる感覚を味わいましょう。

3.ひとりずつ順番に、選んだニーズを発表し、なぜそのニーズを満たしたいのか、(そのニーズにつながる経験も含めてOK)簡単に説明します。ニーズはいくつあってもかまいません。

4.一人ひとりのニーズを受け取ったうえで、そのニーズを満たすことを考えながらミーティングやワークショップなどを進行していきます。

たとえば、「はじめて会議に参加したのでみんなの顔と名前が一致していなくて、”明確さ”のニーズがあります」という人がいたら、まずは自己紹介から始めたり、「いまは少し余裕があるので、何か自分にできることがないか”貢献”のニーズがあります」という人がいたら、忙しい人の業務を分担したりすることをアジェンダに加えてもいいかもしれません。

その場で満たすことが難しいニーズなら、別の時間を設けてもいいでしょう。

ニーズチェックアウト

1.ミーティングやワークショップなどの最後に時間をとります。

2.チェックインで自分が出したニーズを思い出して振り返ります。

3.一人ひとり順番に話していきます(1人1~3分程度)。時間がない場合は、各自で振り返る時間をつくってもいいでしょう。

満たせたニーズはもちろん、満たされなかったニーズも共有することで、安心や信頼につながります。

ワークのコツと発展

ニーズチェックインをしてから会議を始めると、普段は声を出しにくい人が何を思っているのか聞き出せたり、関係性がうまくいっていないなと思っていた相手のニーズがわかったりします。

みんなでニーズを出し合って、その場で満たしていく方法を考えるので、ニーズに基づいたデザインを行う練習にもなります。

やってみたレポート
#いかしあうデザインカード(随時更新)

みなさんは、どんな人と、どんな場面で「ニーズチェックイン・チェックアウト」をやりましたか?
ぜひ「#いかしあうデザインカード」をつけて、SNSでワークの感想や収穫を教えてください。

(このワークの発案者: 鈴木菜央)