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コラボ仲間は、400人以上。ソーヤー海の「本をつくろう!」という無茶な夢がみんなの夢になったから生みだせた変化って?

ハロー! ソーヤー海だよ。前回は、「ソーシャルパーマカルチャー」の僕なりの実践例のひとつとして、「本」というメディアをつくったときの話をしたけど、今回はその続き。

「本をつくろう!」という妄想から始まって、30人くらいの仲間が集まって、いろいろありながらつくり始めていったんだけど、そのうちに、初めはコンビニで白黒コピーしたZINEみたいなものを考えてたのが、だんだんものすごく美しい「作品」になってきたんだ。

だけどそうなると印刷するのにすごくお金がかかる。あまりにも大切な作品だったから出版会社に売り込みたくなくって、それで最終的には「クラウドファンディングでお金を集めよう!」って盛り上がった。だけど、ライティングや編集に関わった人たちが、お金の部分に興味のないことが発覚して。。。いや、僕も同じ気持ちだったんだけど(笑)

そんな時に、何度もワークショップに参加してくれた女性が手を挙げてくれたんだ。「何か手伝いたいけど、私はみんなの前で話すとか、編集とかできないけど、裏方ならやります」って。これがまさに必要なサポートだった。彼女のおかげで、クラウドファンディングだけじゃなく校正や細かい契約のケアといった、重要な部分がフォローできるようになったんだ。

これってパーマカルチャーのデザイン作法で言うと、「ニーズとギフトをつなげる」こと。うまくマッチングできれば、いろいろなことが循環し始める。

結果、初めてのクラウドファンディングは大成功して、370人くらいの人から233万円以上のお金が集まった。だから最終的には400人以上のコラボレーションで1冊の本をつくり上げたことになる。Wow!

それから、日本で行なった初のパーマカルチャーの講座に参加してくれた、ささたくや君を通じてつながったエムエム・ブックスという出版社が、本の版元を引き受けてくれた。こうして僕たちの本、『都会からはじまる新しい生き方のデザイン URBAN PERMACULTURE GUIDE(エムエム・ブックス)』が完成したんだ。

なんだかすごい話だよね。「本をつくろう!」っていう無茶な夢から始まって、冒険を通して必要な人たちと出会い、お互い助け合いながら関係性が有機的に進化していって、問題が起きてもみんなで創造的に解決して、1冊の本とコミュニティができあがる。

本当にみんなの夢が詰まった、これからの時代の希望あるひとつの生き方――しかも都会で自然やコミュニティや人間らしさとつながった世界――を草の根からみんなの手でつくる。「本は出版社がつくるものだ」っていう固定概念や常識にとらわれず、お金のために大切なものを手放さず、自分たちが信じることをやり続けて、つくりたいものをつくる。それが本当に実現できた!

本づくりに参加してくれたみんなからは、こんな感想をもらったよ。

すえっちさん むかしのやりとりを振り返ってみたら、プロジェクトにかかわるのが楽しくてしかたない様子の自分がいて、とても、うれしかったです。ほんとうに楽しいプロジェクトでした。

さなさん 本当にたくさんの人が、必要なときに現れ動いていて、たくさん助けられました。仲間と出会えたことや一緒に過ごした時間が、いちばんの宝です。

マツーラユタカさん 締め切りや完成目標の時期はどんどんズレこんでいき、そのゆるゆる、ズルズル加減は、個人的にはすっごく助けられました。それからチームが有機的だったから、うまくいかない部分がいろいろあっても、なんだかんだですべてなんとかなってしまう。商業的な枠組みから外れて、たくさんの人数でものづくりをしていくと、プロジェクトが生命体のようになるんだなぁと。

はらたくさん 思いは実現できる! 仲間とアイデア次第で!

金谷さん もっと学ぼう、実践できるものは実践しようと思わせてくれて、少しずつ実行しはじめたきっかけになりました。

近藤ヒデノリさん この本に載ってることを、東京のKYODO HOUSEで実際にやっていくよ。

僕は無謀な遊びをしていただけで、ただ自分が楽しくて信じていることをやり続けていたら、こういう流れになった。ないものに囚われるのではなく、身の回りにある豊富な資源を活かしていく。お金を対価として動く世界ではなく、「貢献」「希望」「コミュニティ」を原動力にして創造する。貨幣経済の外に一歩踏み出すと、ものすごく膨大な資源とつながることができる。

さらにすごいのは、こうやって関係性を大事にしていくと、自分の想像を絶するような発展が起きること。

本が完成してからいろいろなことが起こって……たとえば、東京・表参道のCOMMUNE 246(現在のCOMMUNE 2nd)の屋上にガーデンをつくらないかと誘われたり、greenz.jpの鈴木菜央さんと「パーマカルチャーと平和道場」を立ち上げたり、URBAN PERMACULTURE GUIDEの子ども版『みんなのちきゅうカタログ(トゥーヴァージンズ)』を出版したり、日テレの『ヒルナンデス!』に出演して本も紹介してもらったり、政治家にもパーマカルチャーの話をしたり! パーマカルチャーのムーブメントはどんどん広がっていて、日本の公立の小中学校や大学などでもパーマカルチャーが教えられるようになっている。

こうしてだんだんパーマカルチャーがマニアックな人たちの活動から「文化」になりつつある。「企業=生産者、僕たち=消費者」という世界観から、「僕たちは創造者なんだ」という意識の変化が着々と進んでいる。

本当につくりたい世界は、僕たちがつくれるんだっていう自信が本づくりの実験を通して持てた。できちゃうんだ。だからどんどん、みんなでもっといい世界をつくっていこうよ! 僕たちの本やこの記事を読んだ人たち同士で集まって、一緒に何か始めるのもすごくオススメだよ。生かしあう関係性の冒険に出よう! It’s super fun!!!

(編集: 岡澤浩太郎)